パートナーは欲しいけれど結婚したくない…入籍しない選択肢
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「一緒に食事をしたり、旅行に行ったりできるパートナーが欲しいんです。
でも、結婚という形には拘っていなくて…」
50代以降の女性からこんな声を聞くことがよくあります。
特に、離婚を経験し、お子さんもすでに成人されている方からは、
「入籍にはあまりこだわりたくない」
「一人で生活することには慣れているけれど、ずっと一人というのは寂しい」
「結婚相談所は入籍が前提ですよね?」
そんなお話を伺う機会があります。
中には、
「入籍にこだわらない結婚相談所みたいなものがあったらいいのに」
とおっしゃる方も。
私は、この気持ちはとても自然なものだと思っています。
一度結婚生活を経験したからこそ、
結婚の良い面だけではなく、さまざまな現実も知っている。
だからこそ、「結婚という制度」ではなく、
『一緒に人生を楽しめる相手が欲しい』という気持ちになるのではないでしょうか。
今回は、そんな
「パートナーは欲しいけれど結婚は慎重に考えたい」という方に向けて、
入籍しないパートナーシップについて語ってみたいと思います。
「パートナーは欲しい。でも結婚したくない」は、わがままではありません
「結婚したくない」と言うと、
「それなら恋人でいいのでは?」
「都合のいい関係を求めているのでは?」
そんなふうに思われるのが怖い方もいるかもしれません。
でも、実際にお話を聞いてみると、決してそういう方ばかりではないのです。
「誰かと一緒に過ごす時間は欲しい」
「困ったときには支え合える関係でいたい」
「旅行や食事を一緒に楽しみたい」
「老後も気の合う人と過ごしたい」
そんな、真剣な願いを持っている方が多いのです。
一度結婚を経験したからこそ「入籍の必要性」を感じない
私が特によくお話を伺うのが、50代以上で離婚歴のある女性です。
すでに結婚を経験していて、お子さんも大きくなっている。
そうなると、
「今さら名字を変える必要性を感じない」
「親戚付き合いなどを一から増やしたくない」
「お互いに自分の生活を大切にしながら付き合いたい」
と考えるのも無理はありません。
若い頃の婚活では、「結婚して家庭を築くこと」が大きな目的になります。
ところが、人生経験を重ねてからのパートナー探しでは、少し事情が変わってきます。
「結婚するための相手」ではなく、
「人生を一緒に楽しめる相手」を求める方が増えてくるのです。
ここは、若い世代の婚活とは少し違うところだと感じます。
「一人で生きられる」と「一人で生きたい」は違います
私は、この違いはとても大切だと思っています。
仕事もある。
経済的にも自立している。
一人で暮らすこともできる。
だからといって、
「誰とも人生を共有したくない」
ということではありません。
休日に一緒に食事をする。
気になるお店に二人で出かける。
旅行に行く。
嬉しいことがあったときに話をする。
体調を崩したときには気にかけてもらう。
そんな関係を求める方は、意外と多いものです。
つまり、
『自立しているけれど、孤独は嫌』
なのです。
私は、これはとても人間らしい気持ちだと思います。
入籍しないパートナーシップには、どんな形がある?
「結婚しない」と言っても、その形は一つではありません。
たとえば、事実婚や別居婚、週末婚など、二人の価値観に合わせた関係があります。
事実婚という選択
法律上の婚姻届を提出せず、夫婦として生活する「事実婚」という形があります。
住民票の続柄を「未届の妻」「未届の夫」とするなど、自治体で一定の手続きを行うこともできます。
名字を変えずに済むことや、法律婚よりも柔軟な生活をしやすいことは、メリットの一つです。
その一方で、法律婚とまったく同じ権利が得られるわけではありません。
特に相続や税制、社会保険などについては違いがあります。
「入籍しない」と決めるのであれば、
こうした違いについても、あらかじめ確認しておくことが大切です。
別居・週末婚という形もある
「一緒に暮らさなければパートナーではない」というわけでもありません。
それぞれが自分の家を持ち、週末に一緒に過ごす。
あるいは、旅行や食事などを楽しみながら、お互いの生活には干渉しすぎない。
そんな「別居婚」「週末婚」のようなスタイルもあります。
特に、すでに自分の生活スタイルが確立している50代以降では、
無理に同居するよりも、適度な距離感を保ったほうが関係が長続きすることもあります。
大切なのは、
「一般的な結婚生活に自分たちを合わせる」のではなく、
「二人にとって心地よい形を二人で作る」ことです。
ただし「入籍しない=何も決めなくていい」ではありません
ここは、特にお伝えしたいところです。
入籍しない関係は自由である一方、
法律婚であればある程度自動的に決まる部分について、
二人で話し合っておく必要があります。
たとえば、
・ 生活費をどうするか
・どちらの家で暮らすのか
・ 住居費や家事をどう分担するか
・病気になったときはどうするか
・ 老後はどう過ごすか
・財産や相続をどうするか
・子どもや親族との関係をどうするか
などです。
「愛情があれば何とかなる」と考えるのではなく、
むしろ『入籍しないからこそ、将来についてきちんと話しておく』ことが大切です。
「都合のいい関係」にしないために、最初に確認したいこと
「結婚したくない」と伝えると、
「軽い気持ちでの付き合いを希望しているのでは?」
「責任を取りたくないだけでは?」
と誤解されるのが怖い方もいらっしゃるでしょう。
だからこそ、私は「結婚したくない」という言葉だけで終わらせないことをおすすめします。
「結婚したくない」ではなく「こういう関係を築きたい」と伝える
たとえば、
「私は入籍することにはこだわっていません。
でも、誰かと真剣に人生を楽しみたいと思っています」
「お互いの生活を大切にしながら、旅行や食事を一緒に楽しめる関係が理想です」
「困ったときには支え合える、長く付き合えるパートナーが欲しいです」
このように、
「何をしたくないか」ではなく、「どんな関係を築きたいか」
を伝えてみてください。
同じ「結婚したくない」という言葉でも、受け取る印象は大きく変わります。
「愛情」と「制度」は別々に考えてもいい
結婚という制度に抵抗があることと、誰かを大切にしたい気持ちは、別の話です。
「入籍しないなら、本気ではない」
「結婚しないなら、相手を愛していない」
というわけでもないと思います。
大切なのは、二人が同じ方向を向いているかどうか。
一方は「結婚は絶対にしない」と思っているのに、
もう一方は「いつかは入籍してくれる」と期待している。
もしそんな状態なら、後々大きなすれ違いになってしまいます。
だからこそ、できるだけ早い段階で、お互いの価値観を確認しておきたいですね。
入籍しないなら「もしもの備え」も考えておきましょう
入籍しないパートナーシップを選ぶ場合、
法律婚とは異なる部分があることも知っておきましょう。
たとえば、相続については、法律上の配偶者と事実婚のパートナーでは扱いが異なります。
将来の財産について希望がある場合には、
遺言書などを含めて専門家に相談しておくことも一つの方法です。
また、病気や入院など、もしものときにパートナーにどこまで対応して欲しいのかについても、
元気なうちに話し合っておくと安心です。
「事実婚契約書」や公正証書、遺言など、
利用できる制度や手段はケースによって異なります。
ここは自己判断だけで済ませず、必要に応じて
公証役場や弁護士、司法書士、行政書士、保険会社などの専門家に確認することをおすすめします。
大切なのは、
「入籍しないから何もしない」のではなく、
「入籍しないからこそ、必要な備えを二人で考える」
ということです。
「入籍しないパートナー」を探すなら、どこで出会えばいい?
ここが、実際には一番大きな悩みかもしれません。
冒頭でお話ししたように、
「結婚相談所は入籍が前提だから、自分には合わない」
でも、
「マッチングアプリは相手の素性が分からなくて怖い」
という方がいらっしゃいます。
この気持ちはよく分かります。
特に50代以降になると、
単純に「たくさんの人とマッチングすればいい」という出会い方より、
「ある程度、相手の身元が分かっていて、価値観を確認しながら出会える場所」
を求める方が増えてきます。
だからこそ、「結婚する・しない」だけで出会いを考えるのではなく、
「自分はどんな人生のパートナーが欲しいのか」
から考えて、出会い方を選ぶことが大切だと思います。
当相談所が考える「大人のパートナー探し」
私自身、婚活をサポートしていて感じるのは、
年齢を重ねるほど「条件」だけでは人を選べなくなるということです。
--年収はいくらか。
--どこに住んでいるか。
--初婚か再婚か。
もちろん、こうした条件も大切です。
でも、それ以上に、
「一緒にいて疲れない」
「会話が楽しい」
「お互いの生活を尊重できる」
「一人の時間も大切にできる」
「老後を一緒に楽しめる」
そんな感覚が大事になってきます。
特に、離婚を経験した方の場合、
「もう結婚生活そのものを繰り返したいわけではない」
という気持ちと、
「でも、人生を一人きりで終えるのは寂しい」
という気持ちが同時に存在することがあります。
私は、そこに矛盾はないと思っています。
むしろ、自分の人生を一度きちんと経験してきたからこそ、
『自分に必要なパートナーシップの形が見えてきた』とも思うのです。
「結婚したくない。でもパートナーは欲しい」は、婚活ではない?
私は、そんなことはないと思っています。
「婚活」という言葉から、
「入籍して家庭を築くこと」だけをイメージする必要はありません。
人生の後半を一緒に楽しめる人を探すこと。
一人では行きにくかった場所へ一緒に出かけること。
美味しいものを食べて、「美味しいね」と言い合える相手を見つけること。
困ったときに、お互いを気遣える関係を作ること。
それも、一つの「人生のパートナー探し」です。
もちろん、出会った相手が法律婚を望んでいるのであれば、価値観のすり合わせは必要です。
だからこそ、最初から「入籍する・しない」を決めつけるのではなく、
「私はこんな人生を一緒に楽しめる方を探しています」
と、自分の希望を正直に伝えてみてください。
その価値観に共感してくれる人との出会いを探すことが大切です。
まとめ:「結婚しない」ではなく「自分たちらしい関係を選ぶ」
「パートナーは欲しいけれど、結婚したくない」
この気持ちは、決して身勝手なものではありません。
一度結婚を経験したからこそ、入籍の必要性を感じなくなる方もいます。
一人で生きていけるからこそ、自分の生活や自由を大切にしたい方もいるでしょう。
それでも、誰かと笑ったり、旅行したり、食事をしたり、支え合ったりする時間は欲しい。
そんな人生を望むのも、とても自然なことだと感じます。
ただし、入籍しない関係を選ぶのであれば、
法律婚とは異なる部分についても理解し、
二人で将来について話し合っておくことが大切です。
そして何より、
「結婚したくない」ことをゴールにするのではなく、
「どんなパートナーシップなら幸せなのか」を考えてみてください。
あなたが欲しいのは、「結婚」という制度ではなく、
その先にある「安心できる誰か」なのかもしれません。
もし、
「結婚相談所に入るほど結婚したいわけではない」
「でも、マッチングアプリで知らない人と出会うのは不安」
「一緒に人生を楽しめるパートナーが欲しい」
そんなお気持ちがあるのであれば、
まずはその思いを誰かに話してみることから始めてみてはいかがでしょうか。
自分にとって心地よいパートナーシップの形を一緒に考えてくれる人がいれば、
出会いへの一歩も、もう少し気軽に踏み出せるかもしれません。
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