【婚活小説】「人生、次のフェーズへ」エピソード#6
- 成婚者エピソード
- 婚活のコツ
- 結婚準備
【30代商社マン、翔のリアル婚活ジャーニー(フィクション)】
名古屋・千種の結婚相談所「ブライダルサロンbouquet(ブーケ)」の佐藤まさよしです。
私たち夫婦が今までお手伝いさせていただいた、「海外赴任が決まった男性会員」6名のエピソードをまとめ、一つの物語(小説)にしてみました。
ここでの登場人物はカウンセラーの佐藤香織以外は、架空の人たちです。ですが、皆さん、おおよそこのような状況で入会されて、成婚退会後に一緒に海外へ赴任されています。
これから婚活を始めようと考えている方、
実際に「海外転勤」の可能性の高い方、
海外へ一緒について行きたいと考えている方へ。
私たち「ブライダルサロンbouquet」のサービスをイメージしてもらいやすいように、フィクションで紹介させていただきます。
『人生、次のフェーズへ』~海外駐在が決まった僕が、結婚相談所で見つけた「本当のパートナー」
海外転勤が決まり、一緒に赴任してくれるパートナーを探そうと決めた『高橋翔』さんが、結婚相談所「ブライダルサロンbouquet」を選び、代表カウンセラー『佐藤香織』と共に婚活をし、最高のパートナー『中村遥』さんと出会う物語です。
全8話、お楽しみください。
【第6話「家族になるということ」】
成婚退会を終えた翌週、翔と遥はそれぞれの実家を訪れ、家族への挨拶をすることにした。
まずは、翔の実家から。
静岡県にある落ち着いた住宅街の一軒家。
翔の両親は、もともと「海外赴任がある息子の結婚には慎重に」と言っていたが、遥が穏やかな笑顔で丁寧に挨拶をすると、その場の空気は一変した。
「しっかりしてるお嬢さんだね。…翔、いい人と出会ったな」
父のその言葉に、翔は思わず照れ笑いを浮かべた。
母も、「うちの子は頑固なところがあるけど、よろしくね」と、遥の手をぎゅっと握った。
その夜、翔は実家の自室で静かに携帯を見つめていた。
遥との出会いからここまで、たった半年とは思えないほどの濃い時間だった。
(“結婚する”って、ふたりだけのことじゃないんだな)
自分の決意を家族が認め、受け入れてくれる――
その重みと安心感を、翔は初めて実感していた。
⸻
翌週は、遥の実家・名古屋市緑区へ。
翔は少し緊張しながら、きっちりとスーツを着て訪問した。
遥の両親は、教育熱心な家庭で、特に父親は「結婚相手に厳しい」と噂されていた。
しかし、翔の落ち着いた態度や、今後の海外赴任・キャリアの展望を真摯に語る姿に、父は真顔のまま、静かに言った。
「……責任ある仕事をしている人ほど、家族を大切にする必要がある。
娘を幸せにする覚悟があるなら、応援しよう」
その言葉に、遥がホッとしたように小さく笑った。
母も、翔が家族の話を大切に語る姿に涙ぐみながら、「いい人と巡り会えたわね」と喜んでくれた。
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帰り道、翔と遥は並んで歩きながら話した。
「今日、ちゃんと“家族”になれた気がする」
「うん。私たちだけじゃなくて、家族同士もつながっていくんだよね。
結婚って、やっぱり一対一じゃないんだなぁって実感した」
翔はふと、ブライダルサロンブーケ佐藤の言葉を思い出した。
――「恋愛と違って、結婚は“生活の現実”と向き合うことです。でも、現実を一緒に楽しめる人がパートナーなんです」
今なら、よくわかる。
遙と一緒に築く人生は、“ただの理想”ではない。
家族も含めた現実にしっかり根を張った、“未来のかたち”だった。
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その日の夜、翔は遥と次のステップについて話した。
「出発まで、あと2か月。式はシンプルに済ませて、海外での新生活を優先しようか」
「うん。でも、家族には感謝の気持ちを伝える場をつくりたいな。
食事会だけでも、きちんと」
「いいね。…遥がそばにいてくれて、本当によかった」
遥はにっこりと微笑みながら、手を握り返した。
「私も。翔さんが隣にいてくれるから、どんな未来も大丈夫って思えるの」
ふたりの手の温もりが、これからの人生の確かさを伝えていた。
それは、「恋人」ではなく「家族」としての初めての夜だった。
(第6話・了)