「高望み」と言えない30代女性へ
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本音を隠したままでは、ご縁も見つけにくい
「お相手に条件は何も望みません」その言葉を、私は信じていました
「お会いしてみないと分からないと思うので、お人柄を大切にしたいです」
以前、当相談所で活動されていた30代の女性会員様が、入会時にそう話してくださいました。
お相手に求める条件を伺っても、
「特にありません」
とのこと。
とても謙虚な方でした。
条件から入るのではなく、まずは会って、その人自身を見てみたい。
そんな婚活を希望されているのだと、私は受け止めていました。
正直なところ、
「この方なら、きっとお相手も早く見つかるだろうな」
そう思っていたのです。
ところが、活動が始まると、私が想像していた婚活とはまったく違う状況になりました。
男性からは、たくさんのお申し込みをいただきます。
それなのに彼女は、プロフィールを見ただけで、ほとんどのお申し込みをお断りしてしまうのです。
「今回は、どなたか会ってみたい方はいなかった?」
そう尋ねると、
「うーん……なんとなく、ピンとこなくて」
という返事。
もちろん、お申し込みをいただいたからといって、無理に会う必要はありません。
私も、お断りのたびに細かく理由を聞くことはしていませんでした。
「まだ活動を始めたばかりだから、もう少し様子を見てみよう」
そのくらいに考えていたのです。
でも、その状態が1か月ほど続いた頃。
さすがに私は、何かがおかしいと感じ始めました。
そして、もう一つ気になっていたことがあります。
彼女自身から男性へ申し込んだことが、一度もなかったのです。
「高望みだと思われそうで…」彼女が言えなかった本当の条件
このまま待っているだけでは、何も変わらないかもしれない。
そう思い、私は彼女に連絡をして、二人でゆっくり話をする時間をつくりました。
そこで初めて聞くことになったのが、彼女の本当の気持ちでした。
彼女には、看護師をしている同級生がいました。
その同級生が婚活をして、いわゆるスペックの高い男性と結婚。
経済的にも余裕があり、幸せそうな生活を送っている姿を見ていたそうです。
「羨ましかったんです」
彼女は、ぽつりとそう話してくれました。
でも、それだけではありませんでした。
「悔しい気持ちもあって……」
それが、彼女が婚活を始めた本当のきっかけだったのです。
私は驚きました。
無料相談のときに伺っていた婚活を始める理由は、
「女性の多い職場で働いていて、出会いがないから」
というものでした。
もちろん、それも嘘ではなかったのでしょう。
ただ、その言葉の奥に、こんな気持ちが隠れていることに私は気づけていませんでした。
彼女は高卒で、工場に勤務していました。
インターネットやスマートフォンで婚活について調べる中で、
「自分の条件では、年収の高い男性との結婚は難しいかもしれない」
という情報も目にしていたそうです。
それでも、
「できることなら、私もそんな男性と結婚したい」
という望みを捨てることができなかった。
一方では、
「こんな条件を言ったら、高望みだと思われるかもしれない」
「お人柄重視と言ったほうが、男性からの印象もいい」
そんな情報も目にしていました。
だから彼女は、私にも本当の希望を言えなかったのです。
婚活で「高望み」と言われるのが怖くて、本音を隠していませんか?
彼女の話を聞きながら、私は自分自身のことも振り返りました。
これは、彼女だけの問題ではありません。
仲人である私にも、反省すべきところがありました。
私は彼女の、
「条件はありません」
「お人柄を大切にしたいです」
という言葉を、そのまま受け取ってしまっていたのです。
でも、本当に大切だったのは、その言葉の奥にある気持ちでした。
「本当に何も条件はないの?」
「どんな結婚生活をしてみたい?」
「本当は、どんな男性に惹かれるの?」
もっと会話を重ねて、彼女が格好をつけずに話せる関係をつくるべきだった。
今でも、そう思っています。
彼女が本音を言えなかったということは、私がまだ、
「こんなことを言っても大丈夫」
と思ってもらえる仲人になれていなかったということでもあります。
信頼関係をつくること。
もっとコミュニケーションを取ること。
そこは、今でも私の反省として残っています。
なぜ自分から申し込まなかったの?その理由を聞いて胸が痛みました
私は彼女に、もう一つ聞きました。
「年収の高い男性を希望していたのなら、どうして自分から申し込まなかったの?」
すると彼女は、
「申し込みたい人はいました」
と答えました。
でも、
「断られるかもしれないと思うと、申し込めませんでした」
そして少し言いにくそうに、
「こんな人に申し込みたいと言ったら、先生にも何か思われそうで……」
と話してくれたのです。
私は、その言葉を聞いて申し訳ない気持ちになりました。
彼女は1か月もの間、
自分が本当に望んでいる男性には申し込めず、理想のお相手から申し込みが届くのを待っていたのです。
その間に届いたお申し込みは、彼女が求めている条件とは違うため断ってしまう。
でも、自分から理想の人へ申し込むこともできない。
それでは、婚活が動かないのも無理はありません。
彼女の貴重な1か月を、結果として無駄にさせてしまった。
もっと早く気づいてあげられなかったことを、今でも申し訳なく思っています。
「条件はありません」と言いながら、なぜ誰にも会いたくならないのでしょう
婚活で「高望み」と思われることを怖がっている女性は、彼女だけではないと思います。
インターネットを開けば、
「30代でその条件は高望み」
「自分の市場価値を分かっていない」
そんな言葉を目にすることがあります。
何度も見ているうちに、
「本当の希望を言ったら、笑われるかもしれない」
「仲人からも『現実を見なさい』と言われるのでは」
と怖くなってしまうこともあるでしょう。
そして、本当は条件があるのに、
「私はお人柄重視です」
「特に条件はありません」
と言ってしまう。
けれど、心の中に望んでいる相手像がある以上、届いたプロフィールを見ると、
「何か違う」
「ピンとこない」
となってしまいます。
これは、わがままだからではありません。
自分の本音と、口にしている言葉がずれてしまっている状態なのだと思います。
そのずれを抱えたまま活動するのは、何より本人が苦しいはずです。
「高望みなら諦めなさい」と、私は言いたくありませんでした
彼女の本当の希望を聞いたからといって、
「それは高望みだからやめましょう」
「もっと条件を下げましょう」
と、私は言いませんでした。
もちろん、婚活には現実があります。
希望する条件によっては、お見合いが成立しにくくなることもある。
そこを隠して、
「きっと大丈夫ですよ」
と根拠なく励ますことも、仲人として違うと思っています。
でも、自分ではまだ納得していないのに、
「あなたには無理だから」
と最初から望みを諦めさせることも、私はしたくありませんでした。
彼女自身も、
「難しいことは分かっています」
と話していました。
それでも、
「ダメ元でも、自分が本当に会いたいと思う人に申し込んでみたい」
そう笑顔で言ってくれたのです。
私は、それでいいと思いました。
実際に申し込んでみる。
お断りされることもあるでしょう。
思っていた以上に厳しいと感じるかもしれません。
それでも、自分自身で経験して、考えて、納得する。
その時間は、決して遠回りではないと思っています。
人から、
「あなたには無理」
と言われて諦めることと、
自分でやってみたうえで、
「少し条件を広げてみようかな」
と思えることは、まったく違います。
後者なら、それは「妥協」ではありません。
自分で選んだ婚活の方向転換です。
理想を言うことと、その理想に固執することは別の話です
ここは、とても大切なところです。
私は、
「どんな高い条件でも、そのまま追い続ければいい」
と言いたいわけではありません。
希望する条件が増えるほど、出会える人数は少なくなります。
年齢や地域などによっても、お見合いの成立しやすさは変わるでしょう。
だから、現実を知ることは必要です。
でも、**現実を見ることと、本音を隠すことは別です。**
まずは、
「本当は、こんな人と結婚したい」
と言っていい。
そこから、
「どうして、その条件が大切なんだろう?」
と一緒に考えていけばいいのだと思います。
たとえば「高年収の男性がいい」という希望の奥に、
「お金のことで苦労したくない」
「将来、子どもの教育に選択肢を持たせたい」
「安心できる生活がしたい」
という願いが隠れていることもあります。
そうやって本当の望みを整理してみると、
「年収○○万円以上でなければ絶対にダメ」
と思っていたものが、
「私が本当に欲しかったのは、経済的な安心感だったんだ」
と気づくこともあります。
反対に、じっくり考えたうえでも、
「やっぱり、ここだけは譲りたくない」
という条件が残ることもあるでしょう。
それなら、その気持ちも大切にしながら活動すればいい。
自分で納得して決めることが、何より大切だと思っています。
彼女と交わした、たった一つの約束
本音を話してくれたあと、彼女は婚活を再スタートすることになりました。
今度は、
「条件はありません」
という婚活ではありません。
自分が本当に会ってみたいと思う男性へ、自分から申し込んでみる婚活です。
厳しい結果になる可能性があることも、彼女自身が理解していました。
それでも私は、その経験は無駄ではないと思いました。
ただ、活動を再開する前に、一つだけ彼女と約束をしました。
「もし心が折れそうになったら、平気なふりをしないで。必ず私に相談してね」
婚活では、断られることがあります。
期待していた人とうまくいかないことだってあります。
そんなとき、
「大丈夫です」
と笑っていても、本当は全然大丈夫ではないこともあるでしょう。
だからこそ、仲人には格好をつけなくていい。
悔しかったら「悔しい」と言っていい。
羨ましかったら「羨ましい」と言っていい。
「こんな人と結婚したい」と思っているなら、それも言っていい。
そこから一緒に考えることも、結婚相談所で婚活する意味の一つだと私は思っています。
婚活で高望みを言えないあなたへ
まず、本当の望みを聞かせてください。
婚活で条件を持つこと自体は、悪いことではありません。
結婚は、その後の人生を一緒に歩いていく相手を選ぶことです。
「こんな人がいい」
という希望があるのは、とても自然なことだと思います。
ただ、その希望を隠したまま、
「条件はありません」
と活動を続けても、心はなかなか納得してくれません。
そして、会いたいと思えない人を断り続ける自分に、
「私はわがままなのかな」
と、ますます苦しくなってしまうこともあります。
だから、最初からきれいな答えを言わなくても大丈夫です。
「高望みだと思われるかもしれないけれど……」
その一言からでも構いません。
本当の気持ちを聞かせてもらえたら、そこから一緒に考えることができます。
今回の彼女との経験は、私自身にも大切なことを教えてくれました。
会員様に本音を話していただくためには、まず仲人が「本音を話しても大丈夫な人」でなければならない。
条件を広げる話をするのは、そのあとでも遅くありません。
理想を追ってみるのか。
少し条件を広げるのか。
何を大切にして、何なら手放せるのか。
その答えを、仲人が一方的に決めるものではないと私は思っています。
あなた自身が納得して選べる婚活にすること。
そのために、私はまず、
あなたが本当はどんな結婚を望んでいるのか。
そこから聞かせていただきたいと思っています。
💬仲人からの今日のひとこと
本当の願いは、隠さなくて大丈夫。
婚活迷子になる前に、ぜひ一度、当相談所のカウンセリングでお話をお聞かせください。
🗝️婚活に悩む日も、笑える日も。その一歩一歩が、未来のご縁につながっています。
あなたの人生観を大切にしながら、婚活を一緒に考えてみませんか?
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