結婚に必要なのは「好き」より「乗り越える力」の話
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結婚は天国か?
「結婚は地獄だ」という言葉を目にしました。
過激な表現ですが、一部は真実をついていると思います。
結婚生活は、恋愛とはまったく別のものです。
付き合っている頃は、相手の良いところだけが見えます。
デートは楽しく、会えない時間は相手のことを考え、一緒にいるだけで幸せを感じる。
しかし結婚するということは、その人の24時間すべてと向き合うことになります。
朝起きた時の顔、疲れて帰ってきた時の態度、お金の使い方、家事への向き合い方、親との関係。
恋愛中には見えなかったものが、一つひとつ見えてきます。
長い年月をともに過ごす中で、楽しいことばかりではありません。
お金のこと、仕事のこと、子育てのこと、親の介護のこと。
人生では不思議なくらい嫌なことが重なる時期があります。
その時に隣にいる人が配偶者です。
だからこそ、婚活では「この人のことが好きかどうか」だけでなく、「この人と一緒に乗り越えていけるか」という視点がとても大切になります。
「大好き」という感情の光と影
強く誰かを好きになる気持ちは、とても大切なものです。
その感情があるからこそ、人は結婚に踏み出せる勇気が生まれます。
ただ私は、その強い感情には光と影の両面があると思っています。
「大好き」という強い感情は、時に「かわいさ余って憎さ百倍」のような憎しみにも変わることがあります。
あれほど好きだった人を、別れる前にあれほど憎めるのはなぜか。
それは感情の振れ幅が大きければ大きいほど、方向が逆に変わった時の強さも同じだからです。
以前担当した30代の男性会員Aさんは、かつて「この人しかいない」と思えるほど好きだった女性と別れた経験をお持ちでした。
交際中は毎日連絡を取り合い、休日はほぼ一緒に過ごす。
それほど深い関係でした。
しかし価値観のすれ違いが積み重なり、最終的に別れることになりました。
別れた後の感情についてAさんはこうおっしゃっていました。
「あれほど好きだった人を、あれほど憎めるとは思わなかった。自分でも怖くなりました」
強い愛情が、同じ強さの憎しみに変わる。
その経験がトラウマになり、次の恋愛に踏み出せなくなってしまう方は少なくありません。
Aさんもその後しばらく誰かを好きになることが怖くなり、婚活を始めるまでに数年かかったとおっしゃっていました。
強く好きな人と結婚することが間違いだとは思いません。
ただその感情だけで何十年も続くものでもないのかな、とも思っています。
恋愛感情はいつか形を変えます。
その時に何が残るか。それが結婚生活の質を決めていくのだと思います。
恋愛感情の先に必要なもの
結婚すると、恋愛感情だけではなく、家族としてのつながりが生まれます。
相手の家族ともきちんと話し合えるか。
喧嘩をしても仲直りできるか。
価値観が違う場面で歩み寄れるか。
生活費の分担、家事の役割、休日の過ごし方。
こうした部分は、恋愛中にはなかなか見えてきません。
デートの時間は非日常です。
二人ともが「良いところを見せよう」と意識している時間でもあります。
しかし結婚生活は日常の連続です。
疲れている時、余裕がない時、思い通りにいかない時。
そういった場面での相手の姿が、結婚生活の現実です。
女性会員の方からも、こんな声をよく聞きます。
「付き合っている時は気にならなかったけど、結婚してから相手の家族との関係で悩むようになりました。お義母さんとの関係がこんなに大変だとは思っていなかったです」
「喧嘩した後に仲直りできる人かどうか、もっと早く確認しておけばよかった。怒ると何日も口をきかない人だとは知らなかった」
「価値観が違うことはわかっていたけど、毎日一緒にいるとこれほど影響があるとは思っていなかった」
恋愛感情は結婚のきっかけになります。
ただ結婚生活を支えるのは、その先にある家族としての関係性です。
好きという感情だけでなく、日常を一緒に作っていける相手かどうか。
婚活ではその視点を持つことが、長く続く結婚への大切な一歩になります。
苦しい時に一緒にいられるか
人生では、不思議なくらい嫌なことが重なる時があります。
仕事がうまくいかない時期、親の介護、体調を崩す時、経済的に苦しい時。
どんなに幸せな家庭でも、そういった時期は必ず訪れます。
その時に一緒に乗り越えられるか。
「自分が守る」と力を発揮できるか。
苦しんでいる相手を支えられるか。
一人では出せなかった力が、家族がいることで出ることもあります。
逆に、苦しい時期に相手に寄り添えない関係は、その後に大きなひびが入ることがあります。
以前、40代でご成婚された女性会員Bさんがこんなことをおっしゃっていました。
「結婚してから夫の仕事が一時期とても苦しくなりました。収入も減り、精神的にも追い詰められていた時期がありました」
「でもその時に二人で毎晩話し合って、一緒に考えて、一緒に乗り越えました。その経験があってから、この人と結婚してよかったと心から思えました」
「ドキドキしていた頃より、今の方がずっと好きです。好きという感情の質が変わった気がします」
ドキドキからおだやかな信頼へ。
その変化こそが、結婚生活の中で育まれる本当のつながりなのかもしれません。
苦しい時期を一緒に乗り越えた経験が、家族としての絆を深めていく。
婚活の現場で長くサポートをしていると、そう感じることが多くあります。
また男性会員の方からも、こんな声を聞いたことがあります。
「親が倒れた時、妻が一番頼りになりました。結婚した時より今の方が何倍も好きです。あの時妻と結婚していてよかったと思いました」
苦しい場面での相手の姿が、その人の本当の姿です。
そしてその本当の姿を知った時に感じる信頼感が、長く続く結婚の土台になっていきます。
婚活で「乗り越える力」を見極める3つのポイント
では実際に、交際中にどう見極めればいいのか。
意識してほしいポイントが3つあります。
①困った場面での対応を観察する
デート中に何かトラブルが起きた時、相手がどう動くかを見てみましょう。
電車が遅延した時、予約したお店が満席だった時、雨が急に降ってきた時。
そういった小さなアクシデントへの対応の仕方に、その人の本質が出ます。
慌てず冷静に対処できる人は、生活の中でも頼りになります。
逆に、小さなことで感情的になる方は、大きな問題が起きた時に注意が必要かもしれません。
②喧嘩した後の仲直りの仕方を確認する
仮交際・真剣交際の中で意見が食い違う場面は必ず出てきます。
その時に歩み寄れるか、感情的になりすぎないか、時間をおいて冷静に話し合えるかを見ておきましょう。
仲直りの仕方は、結婚後の喧嘩の仕方に直結します。
「この人とはちゃんと仲直りできる」という安心感が、長く続く関係の土台になります。
③相手の家族との関係性を早めに把握する
結婚は相手だけでなく、その家族との関係も始まります。
相手が家族をどう語るか、どんな関係性を築いているかは、大切な判断材料になります。
親のことを全く話さない、または極端に依存している場合は、結婚後の生活に影響が出ることがあります。
仮交際の段階から、相手の家族観を少しずつ確認していくことをおすすめしています。
まとめ
結婚は、時に地獄のように感じる瞬間があるかもしれません。
思い通りにいかないこと、すれ違うこと、苦しい時期。
それは避けられないものです。
でもその地獄を一緒に乗り越えることで、家族としてのつながりが強くなっていくのだと思います。
「大好き」という感情は、結婚のスタートには大切なものです。
ただそれ以上に、苦しい時に隣で支え合える人かどうか。
喧嘩をしても仲直りできるか。
相手の家族ともきちんと向き合えるか。
その視点を婚活に加えてみてください。
恋愛感情だけで選ぶ結婚より、その先の日常を一緒に作れる相手を選ぶ結婚の方が、長く続く幸せにつながっていくと思っています。
それが、長く続く成婚への一番確かな道だと思っています。
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