苦労してきたからこそ、分かることがある
人生数十年も生きてくると、本当にいろんなことがありますよね。人によって異なりますが、順調に進むことより、失敗したり、つまづいたりすることが多かった方も少なくないのではないでしょうか・・・。かくいう、私自身、遠回りの連続でした。3度に渡る大学受験や、中途半端な留学、転職などの「ハード」面から、それに伴う精神的な未熟さから脱却できない「ソフト」面まで、大学同期の友人たちが、順調そうに世間的な「階段」を上っていくのが羨ましいくらいでした(もちろん、彼らは、彼らなりの悩みや苦しみと闘いながらですが)。
物事は、順調に進んだ方が良いに決まっていますし、そのために、私たちは、日々、いろんな努力をしているわけです。そこに、議論の余地はありません。
しかし、逆説的ですが、物事が順調に進んでいるときに成長できることは限られているのも、また事実です。壁にぶつかったり、失敗したりすることで、どうしたら改善できるかを真剣に考え、成長していけることも多いです。悩んだり、迷ったり、「痛み」を知ることで、人の痛みを感じることができるようになったりします。実際に、「痛み」を感じたことのある人にしか、人の痛みに本当に寄り添うことはできないものです。
非日常的な付き合いである恋愛と違って、結婚は、日常そのものであるため、「カッコいい」「キレイ」などということは、時間が経つにつれて、あまり意味を為さなくなっていきますし、たとえ、十分な経済力があったり、料理が得意であったりしても、お互いの信頼関係が十分に築けていなかったり、お互いの気持ちを理解し合えていなかったりしたら、まさに、「宝の持ち腐れ」です。
そういう意味では、「なんでこんなに上手く行かないんだ!?」などと思われている方も、順調に進んでいる(と思う)方と同じくらい、もしかしたら、それ以上に、学び、成長できる可能性があるということです。
苦労したり、失敗したりして悩んだりしたことのある方だから、理解できることがあるはずです。それを踏まえ、お相手への思いを馳せることで、一歩、信頼関係を築けるかもしれません。ひとの価値観は、ほんとに千差万別です。少しでも共感し合える方を見つけれるよう、頑張っていきましょう!