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婚活にジャスト・イン・タイムは?効率の先に待つムダの正体

  • 婚活のコツ
Pacific Bridal「婚活にジャスト・イン・タイムは?効率の先に待つムダの正体」-1

はじめに

ビジネスの世界において、これほどまでに美しく、そして厳格な言葉はありません。


「JIT」= ジャスト・イン・タイム


有名なトヨタ生産方式の屋台骨であり「必要なものを、必要な時に、必要な分だけ」供給するこの仕組みは、製造業における究極の勝利の方程式です。


在庫を「資産」ではなく「コスト」であると捉える、この思想は、現代のあらゆるビジネスシーンに浸透し、私たちの時間感覚すらも変えてしまいました。


しかし、相談所のカウンセラーとして、ある意味「コスパ」や「タイパ」に通じるこの思想を婚活に持ち込んで、幸せな出会いが訪れるのだろうか? ふと、疑問に思うときがあります。

効率化という名の「脆さ」を抱えて

仕事で責任ある立場にあり、日々PDCAを回して成果を追求している方ほど、婚活にも「ジャスト・イン・タイム」のロジックを持ち込みがちです。


「無駄な出会いはしたくない」


「最短ルートで結婚したい」


「条件に合わない相手に使う時間はコストだ」


確かに、時間には限りがあります。特に、毎日忙しく過ごす現役世代にとって、週末の休日は、例え数時間でも大切に使いたいものです。


しかし、ここで製造業におけるJITの「現代的な評価」を思い出してみてください。


2020年以降、パンデミックや地政学リスクによって物流が止まった際、世界が目撃したのは「効率を極めたシステムの脆さ」でした。


たった一つの小さな部品(在庫)がないだけで、巨大な工場が完全にストップしてしまう。


余裕を削ぎ落としすぎたシステムには、不測の事態を跳ね返す「レジリエンス(復元力)」が欠けていたのです。


これは、婚活においても全く同じことがいえます。

「心の在庫」を罪悪視していないか?

複数のお相手と並行してプレ交際したり、連絡を取り合ったりすることに「不誠実」や「ムダ」という罪悪感を抱く方は少なくありません。


しかし、効率を重視して一人の「条件に完璧に合致する相手」だけにリソースを全投下する「在庫ゼロ(JIT)」の戦略には、大きなリスクが潜んでいます。


もし、その唯一のお相手とのご縁が途切れてしまったら? その瞬間、あなたの婚活という工場は「ラインストップ」を引き起こします。


材料(出会い)の供給が止まり、再稼働には多大なエネルギーと時間が必要になります。


だからこそ、婚活にはビジネスでいうところの「戦略的在庫」が必要です。


一見、ムダと思われる「並行期間」や「少し条件から外れた人との会話」は、あなたのメンタルを安定させ、一つの「交際終了」で心が折れるのを防ぐ防弾チョッキになります。


現代のサプライチェーンが「ジャスト・イン・ケース(万が一に備えて)」へと舵を切っているように、婚活にも適度な「心の在庫」は不可欠なのです。


婚活におけるJITの最大のリスクは、「心のバッファ(ゆとり)」の欠如です。

人間関係は「ムダ」という接合剤でできている

ここで、私が大切にしている技術的なメタファーをお話しします。


以前にも取り上げたように、精密なプラモデル、特に最新の「ガンプラ」などには、驚くほど緻密な関節パーツ(アドバンスド・ジョイント)が使われています。


これらは寸分の狂いもなく組み合わさることで、人間のような滑らかな動きを実現します。


しかし、これらのパーツを動かすために最も重要なのは、パーツ同士がカチカチに固まっていることではありません。実は、ほんのわずかな「遊び(ゆとり)」を持たせています。


この「遊び」こそが、人間関係における「ムダ」の正体です。


成婚というゴールに直結しない会話、例えば「子供の頃に好きだったお菓子の話」や「昨日の夜に見た夢の話」


これらはJIT的な視点で見れば、生産性を下げ、リードタイムを長くする「在庫」に過ぎません。


しかし、交際が進み、いつか二人の間に意見の食い違いやトラブルという「衝撃」が加わったとき、二人を繋ぎ止めるのは、積み上げてきた「ムダな時間」の記憶です。


「あの時、雨宿りして一緒にソフトクリームを食べたよね」


「目的地に辿り着けなくて、迷子になって笑い合ったよね」


こうした非効率な記憶こそが、二人の関係における「接合剤」となり、破局を防ぐレジリエンスを生むのです。

8回裏のセットアッパーとして

私のカウンセリングでは、よく野球のたとえ話を使います。 成婚を「9回裏の勝利」とするならば、私の役割はそこへ繋ぐための「8回裏のセットアッパー」です。


ピッチャーが一人で完投(自力で最短成婚)できれば理想的かもしれません。


しかし、現実は厳しい打球が飛んでくることもあれば、デッドボールで自信を失うこともあります。


そんな時、隣で伴走し、戦略を修正し、必要であれば「今は少し休みましょう(在庫を積みましょう)」とアドバイスするのが、カウンセラーの存在意義です。


私たちは、Googleの「プロジェクト・アリストテレス」でも提唱された「心理的安全」を、あなたの婚活の場に提供したいと考えています。


「失敗してもいい」


「ムダな話をしてもいい」


その安心感があって初めて、人は自分の「メタ認知(客観的な自己理解)」を高め、自己効力感を持って運命の相手に向き合えるようになるのです。

結び:効率の先にある「幸せ」を掴むために

ジャスト・イン・タイムは、平時における最強のシステムです。


しかし、人生の伴侶を選ぶという「有事」の連続である婚活において、効率至上主義は時に自分を追い詰め、大切な縁を「検品落ち」させてしまう危険を孕んでいます。


「必要な時に、必要な分だけ」を求めるのではなく、「ムダだと思っていた時間に、一生の価値を見出す」


そんなマインドシフトが起きたとき、不思議と成婚の歯車はスムーズに回り始めます。


Pacific Bridal は、あなたが「効率」という名の鎧を脱いで、本当の意味で豊かな「二人の時間」を築いていけるよう、最高のセットアップをお約束します。


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代表カウンセラー 佐野 利昭

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