男性仲人が伝説の婚活本「年収1億の彼」を読んだ感想:後編
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目次
- 伝説の婚活本「年収1億の彼」
- 「年収1億の彼」の攻略法はポーカーのブラフ戦術?
- ブラフをかけ続けることの難しさ
- 「年収1億の彼」を読めば年収1億の男と結婚できるか?
伝説の婚活本「年収1億の彼」
私が伝説の婚活本「年収1億の彼」のコピーを手に入れて、感想を書きますと言ってから実に3ヶ月以上が経ってしまいました。
男性仲人が伝説の婚活本「年収1億の彼」を読んだ感想:前編
https://www.ibjapan.com/area/osaka/56753/blog/27479/
感想を書かなかったのは忘れていた・・わけではなく、正直な感想を書いてしまうとメルカリで10万オーバーの値がついているこの本の価値をもしかしたら下げてしまうことになるかも、と思って二の足を踏んでいたからです。
とはいえ、前編(という名の予告)だけ書いた状態で放置してるのも気持ちが悪いので書くことにしました。
*以下、あくまで私の個人的な見解です。著者やファンの方を貶める意図は一切ありません。
「年収1億の彼」の攻略法はポーカーのブラフ戦術?
ポーカーというトランプゲームを皆さん一度はやったことがあると思います。配られたカードを元に相手より強い「役」をつくるゲームですね。
家族や友人とやるポーカーはここまでですが、実際のカジノではここに「金の積み合い」という要素が入ってきます。もし自分の持っているカードが弱くてもそれを言動に出さず、強気で賭け金を上げていけば相手は「こいつは自分より強いカードを持っているかも」と思い、そこまでの賭け金を放棄してゲームから「降りる」こともあり得ます。そうなったらあなたの勝ちです。これを「ブラフ戦術」と言います。
私は「年収1億の彼」が提唱するエリート男性攻略法は、この「ブラフ戦術」に非常に近いなと思いました。
本著の基本的な戦略は「常に女性側が主導権を握る」ことです。エリート男性だからといって媚びることは一切せず「私はあなたと同等以上の価値があるのよ」というスタンスで、男性に自分からメールや電話は一切しない、男性の自慢話に一切乗らない、高級レストランに連れていかれても堂々と振る舞う・・等。そして男性側から「彼女を自分のものにしたい」と”追いかける”状態にさせる、イコール惚れさせることを狙っています。
相手が「年収1億」という、ポーカーでいうストレートやフラッシュ級のカードを持っていても、「それが何?私はロイヤルストレートフラッシュよ」というブラフをかけるようなものです。
ブラフをかけ続けることの難しさ
恋愛において、「自分を安売りしない」ということは非常に重要です。人間には値札がついているわけではありませんから「自分は年収1億の男に見合う女よ」と思えば”年収1億レベルの女”になりますし「年収300万の男でいいや」と思えば”年収300万レベルの女”になってしまいます。(もちろん収入だけが価値の全てではありません。あくまで例えです)
ただ当然、”年収300万レベルの女”として振る舞うよりも”年収1億レベルの女”として振る舞うほうが難易度は格段に高いです。ましてや男女間においては、その振る舞いを結婚した後も続けなければいけません。相当に強いメンタルが必要です。恋愛や結婚に「安らぎ」や「自然体」を求める人には「年収1億の彼」が提唱するエリート男性攻略法は厳しいのでは、と思ってしまいました。
ちなみにポーカーの教本にも、ブラフ戦略をやるのは上級者になってから、初級者はまずカードの取捨選択などの基本を身に着けようと書かれています。恋愛でも本著に書かれているような高等テクニックよりも、まず基本的な外見や中身磨きのほうが多くの人には有効なのでは、と思います。
「年収1億の彼」を読めば年収1億の男と結婚できるか?
で、結論としてこの「年収1億の彼」を読めば年収1億の男と結婚できるのでしょうか?いち男性としての私の意見は
①年収1億レベルの男性と定期的に出会いの機会があり、
②年収1億レベルの男性に足切りされないスペックで、
③「年収1億の彼」に書いてあることを継続して実践できるメンタルがあれば
可能だと思います。
本著では①②に一切触れられていませんが、まずエリート男性との出会いがあり、その男性の「恋愛対象」の土俵に上がれないとそもそも話になりません。大多数の女性にとってはそこからして難しいのではないかと思います。また①②をクリアしてる女性にとっても、恋愛市場の強者であるエリート男性に対してこの「年収1億の彼」に書いてあることを継続して実践できるかはかなり人を選ぶのではないか、というのが私の結論です。
なので上記の①②③をクリアしていない人が、メルカリで10万出してまで読む必要があるとは私は思いませんが、恋愛ノウハウ本としては普通に良質なので(特に体を許すタイミングのところは非常に実用的です)機会があれば読んでみても面白いのではないでしょうか。