横須賀・走水(はしりみず)神社に学ぶ「支え合う絆」の原点
- カウンセラーの日常
はじめに
横須賀の喧騒を離れ、観音崎へと続く海岸線を走ると、ふと潮の香りが色濃くなる場所があります。そこが、今回ご紹介する『縁結び』や『女子力アップ』のパワースポットとしても有名な『走水(はしりみず)神社』です。
結婚相談所のカウンセラーとして、日々「ご縁」に立ち会う中で、私は時折この走水神社を訪れます。
ここは、日本最古のラブストーリーともいわれる、日本武尊(ヤマトタケルノミコト)とその妃・弟橘媛命(オトタチバナヒメノミコト)の伝説が息づく聖地です。
人生の「転機」を迎えようとしている方々、そして共に歩むパートナーを探している方々へ。この場所を一緒に散策するように、読み進めていただければ幸いです。
荒波を鎮めた「献身」の記憶
石段を上り、東京湾を一望できる社殿に立つと、目の前には浦賀水道が広がっています。
かつて日本武尊が東征の折、この海を渡ろうとした際、激しい嵐に見舞われました。その時、妃である弟橘媛命は「私が身代わりとなって海に入り、波を鎮めましょう」と告げ、荒れ狂う海へと身を投じたのです。
さねさし相模の小野に燃ゆる火の
火中に立ちて問ひし君はも
【現代語訳】
相模の野原で、敵が放った火に囲まれ、燃えさかる火の中に立ちながらも(私を気遣って)「大丈夫か」と声をかけてくださったあなたよ・・(あの時のことは忘れません)
境内にある記念碑に刻まれたこの歌は、かつて絶体絶命の危機から自分を救ってくれた夫への深い愛と感謝を込めて詠んだ辞世の句です。
彼女の決断は、単なる自己犠牲ではありません。愛する人の志を繋ぎ、共に目的を果たすための、究極の「伴走」の形だったのではないでしょうか。
境内散策:五感で受け取るメッセージ
社殿を後にし、さらに奥へと歩みを進めます。
【水神社の湧き水】
社殿の右手、木々に囲まれた場所に境内社「水神社」があります。
深さ30mから湧き出る富士山の伏流水といわれるご神水。
冷たく清らかな水に触れると、日々の忙しさで凝り固まった心が、すっと解き放たれるのを感じます。
【三社への山道】
境内裏手の少し急な山道を、一歩ずつ踏みしめるように登ってみてください。
少しすると『神明社』『須賀神社』『諏訪神社』の三社が現れます。
ちょうど防衛大学校の学生さんが、ランニングの途中にお詣りしていました。
走水の海を渡った日本武尊は、その後、碓日坂(群馬県と長野県の境)の地で、「吾妻はや(あずまはや)」と、亡き妻を想い嘆き続けました。
どんなに強い力を持つ者であっても、自分を信じ、そっと背中を押してくれる存在がいなければ、道は拓けない。
その寂しさと深い感謝が、潮風に乗って今も伝わってくるようです。
カウンセラーの視点:私たちは誰もが「誰かの支え」である
現代の結婚やパートナーシップにおいて、一方が常に前を歩き、もう一方が後ろをついていく必要はありません。
困難な状況では、一方が先頭に立って風除けとなり、もう一方がその歩みを支える。
状況が変われば、その役割をごく自然に交代していく。
弟橘媛命が波を鎮め、日本武尊がその先の国を切り拓いたように、互いに補い合い、最高の「サポート役」を演じ合うことこそが、真に強い絆を作るのだと感じます。
「心理的安全」という言葉がありますが、それは「この人なら、どんな荒波の時でも自分を信じてくれる」という確信から生まれるものです。
走水の地を歩くと、その「信頼の原点」を肌で感じることができます。
結びに代えて
散策の終わりには、境内の愛らしいカッパの像に癒され、近隣で磯料理を味わうのも良いでしょう。
潮風に吹かれ、心が「凪(なぎ)」の状態になれば、また明日から誰かのために動く活力が湧いてくるはずです。
誰かを支え、誰かに支えられる。 そんな温かなご縁を、これからもここ横須賀の地から応援していきたいと思います。
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結婚相談所 Pacific Bridal
代表カウンセラー 佐野 利昭