仮交際の夏祭りデート、疲れない回り方
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提灯が灯り始めた道を、ふたりで歩く。
焼きそばの香りがして、遠くで太鼓が鳴る。
夏祭りデートは、写真にすれば満点です。
ところが四十分後、会話より先に「暑いですね」が三回目を迎えることがあります。
屋台は長蛇の列。座る場所はない。帰りの駅は、もう人で埋まり始めている。
仮交際の夏祭りデートで目指したいのは、祭りを全部見ることではありません。
帰り道に「もう少し話したかったな」と思える余力を残すことです。
夏祭りデートは90分を基本にする
花火、盆踊り、屋台、縁日。
せっかく来たのだから全部楽しみたい気持ちはよく分かります。
ただ、仮交際の二人が人混みの中で三時間歩き続けると、相性より体力の差が目立ちやすくなります。
最初は90分前後を目安にして、見たいものを一つ、食べたいものを一つ決めておくと動きやすくなります。
元気が残っていれば近くのカフェへ寄る。
疲れていれば祭りだけで解散する。
延長を前提にしないほうが、どちらも「帰りたい」と言いやすくなります。
たとえば、こんな組み方です。
・17時に最寄り駅で待ち合わせる
・盆踊り会場を一周する
・気になる屋台を一軒選ぶ
・18時半に駅へ戻る
予定が短いと、盛り上がらないのではないか。
むしろ逆です。
短い時間だからこそ、一緒に選ぶ、少し待つ、同じものを見るという夏祭りの楽しさが濃く残ります。
待ち合わせで帰り道まで決める
夏祭りの最寄り駅は、出口が違うだけで会えなくなることがあります。
「駅に着きました」だけでは、広い改札と人波の中で小さな捜索隊が始まります。
駅名だけでなく、改札名、出口、目印まで決めておきましょう。
待ち合わせたら、スマートフォンの地図をふたりで見て、会場までの道と帰りに使う駅を先に確認します。
行きと帰りで別の駅を使えるなら、混雑を避けられることもあります。
連絡は、これくらい具体的だと安心です。
17時に東口改札を出た券売機の横で待ち合わせませんか。会場は混みそうなので、18時半ごろには駅へ戻るつもりで、無理のない範囲で楽しみましょう。
待ち合わせの文面に終了時刻があると、早く帰りたいという意味に見えるかもしれません。
けれど実際には、暑さや人混みを気遣っていることが伝わりやすく、予定の先が見えるぶん相手も参加しやすくなります。
屋台は一品ずつ、座って食べる
屋台の前では、急に決断力が試されます。
あれもおいしそう。こちらも並んでいる。
二人とも遠慮して「何でもいいです」と言うと、何も決まらないまま人波だけが進みます。
「私はたこ焼きが気になります。そちらは何が食べたいですか」と、自分の希望を一つ出してから聞くと決めやすくなります。
一度に両手をふさがず、一品買ったら休憩場所へ移る。
冷たい飲み物も一緒に確保する。
この順番なら、食べながら落ち着いて話せます。
分け合うことに抵抗がありそうなら、一つを無理に共有する必要はありません。
食べ方や衛生面の感覚は人それぞれです。
同じ屋台で別々に買っても、十分に夏祭りらしい時間になります。
浴衣を着るなら歩く距離を減らす
浴衣は夏祭りの楽しみを増やしてくれます。
一方で、慣れない下駄や帯は、普段着より疲れやすいものです。
着るかどうかは気合いではなく、その日の移動距離で決めましょう。
浴衣を選ぶなら、駅から近い会場にする、休憩場所を先に探す、ばんそうこうを持つ。
普段着なら、汗を吸いやすい素材と歩きやすい靴を選ぶ。
どちらが正解という話ではありません。
相手が浴衣で来てくれたら、長時間歩かせないことも大切です。
「少し座りますか」と早めに声をかけるだけで、無理を我慢する時間が減ります。
疲れたと言えるほうが距離は縮まる
夜になり、会場の端にある休憩スペースが空いてきたら、冷たい麦茶を一本買って腰を下ろす。
その十分が、屋台をもう一軒回るより会話を増やすことがあります。
仮交際では、元気に楽しませ続けなければならないと思いがちです。
でも結婚生活で助かるのは、疲れない人より、疲れたときに伝えられる人です。
「少し休みたいです」「人が増えてきたので、そろそろ駅へ向かいませんか」。
この一言は、わがままではありません。
相手にも本音を言ってよいという合図になります。
帰宅したら、その日のうちに短いお礼を送りましょう。
「一緒に選んだたこ焼き、おいしかったですね。暑い中ありがとうございました」と、二人だけの具体的な場面を一つ入れると、次の会話につながります。
まとめ
仮交際の夏祭りデートは、全部回ろうとすると体力勝負になります。
90分前後を目安にし、待ち合わせでは帰り道まで確認する。
屋台は一品ずつ選び、座って食べる。
浴衣の日は移動を短くし、疲れる前に休む。
提灯の下で長く歩けたかどうかより、「少し休みませんか」と言い合えたかどうか。
そこに、結婚後の暮らしへつながる相性が見えることがあります。
祭りを見終えなくても大丈夫です。
次に会う理由が残ったなら、その夏祭りデートは十分に良い時間です。