結婚相談所一覧
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婚活カウンセリングのリアルラブ
あなたの婚活、疲れていませんか??
前編では、婚活疲れから「婚活をやめます」と涙ながらに語ったY子さん(40代前半・女性)が、仲人型結婚相談所のサポートの中で再び立ち上がる姿をお伝えしました。今回は、その続編──彼女がどのように“運命の彼”と出会い、真剣交際を経て成婚へと至ったのか。その道のりを描きます。失敗を恐れず、もう一度“信じる”ことができた人だけが見る風景があります。これは、婚活という名の“人生の再生の物語”です。ゴールデンウィーク中の出会いに賭けた形のY子さん。今から思えば、仲人型結婚相談所でのこれまでの活動がすべて予習・練習だったのかもしれません。過去の痛みという心のブレーキが癒され、婚活疲れからのリハビリが進み、本気モードへのスイッチが入った瞬間でした。ただし、“本気”の形は人それぞれ。誰もが前のめりに頑張ればうまくいくわけではありません。人と一緒にいると気を遣って疲れてしまう性質(たち)のY子さんにとって、大切だったのはいかに力を抜いて、自然体でいられるか。朴訥で、不器用。けれど、慣れてくるとユーモアがあり、あたたかく、どこか憎めない。そんな彼女の魅力が、ようやく春の光のように開花し始めていました。結婚とは、恋愛と違い、“日々の暮らし”の繰り返しです。ふだん通りの自分を愛してくれる人とでなければ続かない。「なぜか彼とは最初から余計な気を遣わなくて済みました。」「お見合いなのに、昔から知っていたみたいに楽で。」そんなふうに感じられる相手こそ、未来を共にできる人。Y子さんにも、ようやくその瞬間が訪れました。偶然にも、彼とはお互いほぼ同時期に“お気に入り登録”をしていたのです。それに気づいた担当カウンセラーが、「この彼に申し込んでみたら?」と後押し。お見合いは穏やかで、静かな安心感に満ちていました。話し方のテンポ、笑うポイント、会話のイニシアチブ──どれも自然に噛み合う。間の沈黙が気にならない「居心地の良さ」こそが、恋愛初期のドキドキよりも大切な“本物の相性”でした。「手をつないで欲しいなっ!」ある日、Y子さんは照れながら、自分の方からそうお願いしたと報告してくれました。心が癒され、ハートが開き始めているサインでした。かつては感情を飲み込んで“善い人”を演じてきたY子さん。両親の離婚で傷つき、泣くことを許されなかった子どもの頃の自分が、ずっと胸の奥にいたのです。「本当は思いっきり泣きたかったんです。両親の前で。」感情は、外に出して“感じきる”ことで癒えていきます。彼女が本当に癒されたのは、恋愛ではなく、“自分の心に正直であろうとした瞬間”でした。結婚とは、相手に遠慮せず、思ったことを言い合える関係。つまり、“忖度のいらない二人”です。Y子さんの口から出たのは、成長した大人の女性の言葉でした。「自分が本当に良いと思える人となら、たとえ母に反対されても、自分の幸せを選びます。」家柄や年齢への先方の母親の不満、実家の母の反対など、課題は山積みでした。けれど、彼と過ごす時間は不思議と心地よく、一日一緒にいても疲れない。「彼のこと、好きになり始めているので……話し合いで乗り超えたいです。」その言葉には、もう逃げない覚悟がありました。彼もまた、控えめで誠実なタイプ。早い段階でお互いが“交際相手は他に誰もいない”と分かり合い、自然と信頼が深まっていきました。Y子さんは複数交際を望まず、ひとりにじっくり向き合うスタイル。それが功を奏し、2人は順調に真剣交際へ。プロフィールにハートマークが灯ったとき、彼女は照れ笑いを浮かべながらも、感慨深そうに呟きました。「とうとうここまで来たんですね。」カウンセラーのわたしは、敢えて心を鬼にして返しました。「ここからが本番ですよ。」婚活中、誰もが無意識に抱えている恐れがあります。それは意外に感じるかもしれませんが──親よりも幸せになることへの恐れ。Y子さんもまた、「男女の仲はいつか終わるもの」という思い込みを持っていました。でも今、彼女は知っています。「本物の大人の愛は、恐れを超えて”選び直す”ことの連続なんだ」と。喧嘩しても、遠慮せずに話し合い、素直に謝る。そうして“対等さ”を育てることが、真の絆を育てていく。デートで、ある有名なアート展を鑑賞した際、ショップで物の値段に「高いね」と周囲の誰もが振り向く声で言ってしまい、彼女が慌てて嗜めた——そんな出来事もありました。交際を重ねるうちに、Y子さんは小さな違和感を感じたとき、勇気を出して彼に伝えました。彼のためを思って、率直に。それは、今までの彼女なら絶対にできなかったこと。「おかしいと思ったことをちゃんと伝えられた自分に驚きました。」それこそが、彼の心を打ったのです。男性は“自分を成長させてくれる女性”を、本能的に手放せなくなる。インスパイアされる関係──それが、Y子さんと彼が選んだ愛のかたちでした。Y子さんが“婚活をやめたい”と語ったあの日から3ヶ月。成婚の報告に来た彼女の笑顔は、どこか凛としていて、柔らかかった。彼のプロポーズを受け入れた決め手となったのは、彼の一言──「何があっても君を守るよ」。「あの日、引き止めてくれてなかったら、今の幸せはなかったです。」そう言って笑った瞬間、わたしたち夫婦も胸が熱くなりました。婚活は、幸せになるための戦いではなく、“信じる力を取り戻す旅”。春を信じた人にだけ、見える景色があります。あなたにも、きっとその春が訪れますように。わたしたちは、40代・50代の婚活を「人生のリスタート」として応援しています。「結婚に本気で向き合いたい」「自分のペースで婚活を整えたい」──そんな方へ。あなたの“再出発の春”を、一緒に見つけていきませんか。まず、これまでの恋愛や人間関係についてじっくりお話を伺います。そのうえで、なぜそのパターンができたのかを一緒に紐解いていきます。幼少期の親子関係や家族との関わりにさかのぼり、あなたの“愛着パターン”や“性格のベース”を丁寧に見極めます。さらに、過去に同じような傾向を持つ会員さんが、どんなステップで成婚していったのかも具体的にご紹介。そこから、あなたに合ったサポートプランと登録の流れをご説明します。(所要時間は約60分。じっくりお話できるよう、時間に余裕をもってお越しください)なお、入会後も「結婚相談所での活動はせず、まずは心の整理から始めたい」という方には、リアルラブ独自のコンサルティング会員制度をご案内しています。継続的なカウンセリングを通して、心の準備が整った段階で、婚活への切り替えもいつでも可能です。詳しくはリアルラブの公式サイトをご覧ください。
*入会金3万円キャッシュバックキャンペーン実施中!2025年12月末まで/先着10名様→ https://www.reallove.to/menu/ 自薦他薦、お待ちしてます!その彼女は、”満開の桜の下でプロポーズ”の夢こそ叶いませんでしたが、ジューンブライドとなって、見事に成婚しました。けれど──その幸福の手前には、「婚活をやめます」と涙をこらえて退会を告げた夜がありました。人は、どんなに年を重ねても「もう一度信じたい」と願う生き物です。でも、何度も傷つくと、その願いさえ信じられなくなる。40代の婚活は、まさにその境界線の上に立たされます。諦めるか、それとももう一度立ち上がるか。この物語は、一度は心を閉ざした女性が、仲人型結婚相談所の支えの中で、もう一度“人を信じる勇気”を取り戻していく軌跡です。男性と一緒にいて「ホッとできる」瞬間が増えてきたY子さん。結婚相談所で活動を始めて数ヶ月、ようやく“人と関わるぬくもり”を思い出した頃のことでした。「この人となら…」と思い始めた矢先、突然の交際終了。理由は“他の女性との比較”。それでも彼女は、強がって笑いました。「母が彼の職業を気に入っていなかったので、却って良かったんです。」けれどその笑顔の奥に、かすかな後悔が残っていました。年が明け、Y子さんは私達の相談所恒例のビジョンマップ・ワークショップに参加します。お気に入りの雑誌を持ち寄り、手に入れたい理想の未来をコラージュする会員同士の小さな集まりです。「バルセロナの建築物」「彼と行く台湾旅行」「温泉」「新婚のリビング」──彼女の画用紙には、まるで再生の物語のような未来が並びました。これは、単なる夢ではありません。“自分の幸せをもう一度信じてみよう”という大切な意志表示なのです。「捨てる神あれば拾う神あり…」次のご縁はすぐに訪れました。穏やかで話も合い、順調に進んでいく交際。今度こそ「真剣交際」と思ったその時、彼のまさかの「嘘」が判明。仕事の事情、家族関係、将来の見込みを盛り込んだ収入──彼女を得たいばかりに、小さな誤魔化しが積み重なっていました。Y子さんは深く傷つき、再び心を閉ざします。「わたし、人と一緒に暮らすのは向いてないのかもしれません」「婚活をやめます。退会します。」人は、自分の“心のブレーキ”に気づくとき、一番苦しい。彼女の心のブレーキは、”人の心を信じられない”こと。自分自身を見放し、幸せをあきらめてしまうこと。でもそこを見つめることこそが、次の扉を開く鍵なのです。人を信じられないというのは、その奥に”誰かへの依存心”が隠れているから。大人は、自分を幸せにするのは自分自身と知っています。焦らず、押しつけず。わたしたちは、彼女の気持ちを尊重しながら”休会”という選択を提案しました。その裏には、「今までの努力を無に帰してはいけない」「彼女なら必ず幸せを掴める」という確信がありました。仲人型の結婚相談所だからこそできるのは、“ただ励ます”でも、“放っておく”でもない、人としての関わりです。面談の後で、丁寧なメールを送りました。Y子さんがどれだけ成長してきたか、ワークショップでの変化、母親との関係修復、そして「対等さ」を学び始めたこと。「もう一度、冷静な眼で、あなた自身の変化をちゃんと見てみましょう。婚活は、あなたの人生を取り戻すプロセスです。」季節は春。「休会」から1ヶ月後、Y子さんから一通のメールが届きました。「ゴールデンウィークに急なお休みが取れたので、暇つぶしにお見合いしようと思って。」その文面の軽やかさに、私たちは思わず笑いました。人は本当に元気を取り戻したとき、少しユーモラスになるものです。面談に来たY子さんは、どこか明るく、顔色もすっきりしていました。「これでダメだったら、きっぱり諦めます!」と背水の陣で再スタート。けれど、わたしたちは知っています。その“諦めます”の裏には、”もう一度、自分を信じてみたい”という小さな炎があることを。人生を左右する幸福は、たいてい一度や二度の失敗の先にやってくる!それを知っている仲人は、そう簡単に“あきらめない”。だからわたしたちは、お見合いや交際のフィードバックだけでなく、”一緒に振り返り、次につなげる気づき”を何よりも大切にしています。Y子さんのように、心が折れても、何度でもまた立ち上がれる場所。それが、仲人型結婚相談所の本当の強みだと思うのです。Y子さんの”成婚までのプロセス”はまた次回に。・一度の失敗で「自分は結婚に向いていない」と決めつけない・自分を責めるより、経験を“素材”に変え、学びの糧にする・信じる心を取り戻すには、信じられる誰かと“振り返る”こと婚活は、結果ではなく“関係の練習”。失敗の数だけ、人を信じる筋肉がついていく。あなたの心にも、きっとまた春が来る。そのとき隣にいる人を、一緒に見つけていきましょう。わたしたちは、一人で頑張りすぎている40代の方を応援しています。「婚活が怖くなってしまった」「一度休んだけど、もう一度挑戦したい」──そんなあなたの再スタートを、丁寧にサポートします。まず、これまでの恋愛や人間関係についてじっくりお話を伺います。そのうえで、なぜそのパターンができたのかを一緒に紐解いていきます。幼少期の親子関係や家族との関わりにさかのぼり、あなたの“愛着パターン”や“性格のベース”を丁寧に見極めます。さらに、過去に同じような傾向を持つ会員さんが、どんなステップで成婚していったのかも具体的にご紹介。そこから、あなたに合ったサポートプランと登録の流れをご説明します。(所要時間は約60分。じっくりお話できるよう、時間に余裕をもってお越しください)なお、入会後も「結婚相談所での活動はせず、まずは心の整理から始めたい」という方には、リアルラブ独自のコンサルティング会員制度をご案内しています。継続的なカウンセリングを通して、心の準備が整った段階で、婚活への切り替えもいつでも可能です。詳しくはリアルラブの公式サイトをご覧ください。
お見合いの帰り道。駅のホームで電車を待ちながら、彼女は小さくつぶやきました。「いい人だった。でも……やっぱり、心が動かない。」誠実で、優しく、会話も続いた。見た目も悪くない。条件は整っている。それでも──なぜか、心が“醒めたまま”。婚活でこの悩みにぶつかる女性は、本当に多いです。けれど、これを誰かに話そうとすると、よくこう言われてしまいます。「贅沢だよ」「そんなに理想が高いの?」でも、そうじゃない。“好きになれない”というのは、単なるわがままではなく、心の深い領域のサインなのです。「私、感情が壊れてるのかな?」「どこか欠けた人間なのかもしれない。」そう自分を責める前に、立ち止まってほしい。それは壊れてるのではなく、まだ守っているだけ。あなたの中の繊細な感性が、ちゃんと働いているからこそ「違和感」を感じ取っている。人と深く関わる“心のセンサー”が、まだ確かに生きている証拠です。婚活では、年収・職業・価値観の一致など、「条件」で人を選ぶ傾向が強くなります。でも、結婚の本質はもっとシンプルです。「一緒にいて、居心地が良いかどうか」この一文に尽きます。沈黙が気まずくない。会話のテンポが自然。笑うツボが似ている。そういう“ちょっとした呼吸”の重なりに、人は安心を覚えます。好きになれない苦しみの多くは、実は“感覚のすれ違い”。「条件の不一致」ではなく、「感覚のズレ」なのです。だから、無理に感情を作ろうとしなくていい。あなたの感覚が、まだ正しく働いている証拠です。もうひとつ、結婚相談所ではあまり語られない大切なテーマがあります。それは、“セクシャリティ(性のあり方)”との距離感。たとえば、子どもの頃から性的な話題を避ける家庭で育った場合。「誰かに(性の対象としての)女性として見られる」こと自体に、無意識の抵抗や怖さを感じることがあります。また、「いい子」「清楚な子」として期待されてきた女性ほど、“ときめき”や“欲求”を表に出すことにブレーキがかかります。婚活という舞台は、実は無意識のうちに「この人と関われば、恋愛が始まり、性が始まるかもしれない」という緊張を生み出します。だからこそ、“心が動かない”という感覚は、「愛せない自分」ではなく、「まだ心の奥の扉を開けていない自分」なのかもしれません。それは、怖れでもあり、同時に誠実さでもある。あなたの心が“安全でない場所”に足を踏み入れないよう、そっと守っているのです。好きになれない自分を責める必要はありません。それは、恋ができないのではなく、恋を感じる回路が少し眠っているだけ。もしかしたら、過去の傷つき体験や、「ちゃんとしなきゃ」という思いが、あなたの“感情のチャンネル”を静かに閉ざしてきたのかもしれません。このブログでは折に触れて、そんな“揺らぎが感じられない自分”にやさしく光を当てていきます。恋愛感情が湧かないのではなく、「感情を置いてきた場所」に、まだ戻れていないだけ。その場所に、もう一度耳を澄ませてみましょう。ここで頼りになるのが、仲人型結婚相談所の存在です。ひとりで婚活を進めると、条件や印象で判断しがちですが、カウンセラーという第三者が入ることで、自分でも気づけない「感情のズレ」や「思考の偏り」を整理できます。仲人は紹介役ではなく、“心の温度を一緒に確認してくれる伴走者”。あなたが焦りすぎたときには「大丈夫」と支え、心が動いた瞬間には「それを大切に」と背中を押してくれる存在です。だからこそ、カウンセラーは、恋愛感情を取り戻すための安心基地であり、あなたと一緒に“感じる力”を育てるパートナーなのです。私たちカウンセラーは、お見合いや交際のフィードバックだけでなく、会員と一緒になって丁寧に振り返り、次回へつなげる気づきを大切にしています。1️⃣五感を使って過ごす一日をつくる。食事の味、風の匂い、街の音──「感じる」時間を意識的に取ってみましょう。2️⃣誰かの“優しさ”を受け取ってみる。コンビニの店員さんの笑顔でもいい。「ありがとう」と声に出すだけで、心の筋肉がほぐれます。3️⃣“ときめき”を思い出すものに触れる。映画、音楽、昔好きだった香水──あなたの感情を呼び起こす小さなきっかけを探してみて。五感を取り戻すことは、自分の内側に眠っている感情を再び感じる回路を刺激します。人の優しさを受け取ることで、心の防衛がゆるみ、他者とのつながりに安心感を持てるようになります。そして“ときめき”を思い出すことは、愛する力の筋肉を再び動かし始める行為です。小さな“感情の練習”を重ねるうちに、心の温度は少しずつ戻っていきます。婚活で「好きになれない」と感じるのは、あなたが冷たいからでも、恋愛下手だからでもありません。それは、心がまだ守っているサイン。あなたの感情は、壊れてなどいない。ゆっくりと安心できる関係の中で、必ず“好き”は芽吹いていきます。
冬子さん(仮名・49歳・銀行勤務)は、明るくて社交的。旅行もグルメも大好きで、まるで夏の太陽みたいに元気な女性です。けれど、そんな彼女にも「婚活疲れ」の影がありました。「マッチングアプリでの婚活って、“全部ひとりでやってる感じ”なんです。励ましてくれる人もいないし、気づけば孤独で……」気がつけば、職場でのキャリアアップを追う傍ら、10年近くも“出会っては別れる”を繰り返していました。恋愛経験が多いからこそ、見る目も肥え、期待も高くなる。そしていつの間にか、彼女の心は“理想の鎧”に守られていたのです。「いい人なんだけど、何かが違う」そんなセリフを何度も口にしてきた冬子さん。でも、違っていたのは“相手”ではなく、自分の中の「怖れ」でした。「私、男のストライクゾーンは広いほうだと思ってたんです。誰でも大丈夫!どんと来い!って(笑)」ところが実際に会ってみると、「服のセンスが…」「話が退屈」「趣味が合わない」──気づけばダメ出しのオンパレード。本当は誰かと分かり合いたいのに、心の奥では「合わせられない自分はダメ」と責めていた冬子さん。「我慢してもうまくいかない。だったら、最初から距離を置こう」──そうやって、たくさんの出会いを自ら遠ざけてきました。仲人型の結婚相談所に入会しても、最初のうちは同じパターンを繰り返していました。でも、そこから少しずつ変わっていくのです。冬子さんの転機は、あるカウンセリングの日でした。「なぜ結婚できないのか」ではなく、「なぜ結婚したいのか」を初めて自分に問いました。家族との関係、過去の恋愛、そして“自分の中の小さな孤独”。その全部を少しずつ見つめ直していくうちに、彼女の中に“焦り”が消えていきました。そんなある日、彼女は書店で一冊の本に出会います。それが『LIFESHIFT(ライフ・シフト)──100年時代の人生戦略』でした。ページをめくるたびに、彼女の心の奥で何かがゆっくりとほどけていくのを感じたといいます。それからの数回にわたって、私たちは本の一節を一緒に読みました。“人生100年時代において、50代は終わりではなく、変化の始まりである”──その一文を彼女にどう感じたか尋ねると、冬子さんは静かに笑いました。「人生を“消化試合”にしてたのは、自分だったかもしれませんね。」そこからのカウンセリングでは、結婚という“目的”の話ではなく、「これからどんな生き方をしてみたいか」という“物語”の話へとテーマを広げていきました。恋愛の傷や孤独の記憶も、いまの彼女の“物語の一部”として受け止め直せるようになった頃、彼女の表情は、まるで季節が変わるように柔らかくなっていきました。「50代は“終わり”ではなく、“第二の青春の入口”なのだ。」その言葉に、彼女は思わず笑ってしまいました。その言葉を口にしたとき、彼女はもう“婚活を頑張る人”ではなく、“自分を幸せにする人生のハンドルを握る人”に変わっていました。「人生100年時代ですよ。私はまだひよっ子!(笑)」その瞬間、彼女は“結婚”をゴールではなく、これからの人生を一緒に創る“新しいスタートライン”として捉え直しました。自分の人生を、今よりも彩り豊かなものにしていきたい。あったのはそれだけ。肩から余計な力が抜けて、本来の底抜けに明るくて、思いやりの深い人に戻っていきました。そう言って笑えるようになった頃、彼女の目の前に現れたのが比佐志さん(仮名・50歳・商社マン)です。比佐志さんは、のんびりした内向型。どんなに冬子さんにダメ出しされても、まったく動じません。「なるほどね〜」と受け流し、次の週にはまた笑顔でデートに誘ってくる。二人はLINEで“自由ノート”を交換する習慣をつくりました。ある日、比佐志さんが書いた一行に、彼女は涙しました。「次は……手をつなぎたい。」その瞬間、冬子さんは悟りました。ずっと“自分が怖がらせていた”のは、相手ではなく、自分の心だったと。彼のさりげない優しさに触れて、長い年月かけて固めていた「鎧」が音を立てて崩れていったのです。プロポーズのあと、冬子さんが尋ねました。「私のどこを好きになったの?」比佐志さんは笑いながら言いました。「生命力のある面白い人だと思ったよ。」彼女の明るさも、ちょっとした強がりも、彼には“生きる力”に見えていたのです。結婚とは、誰かを変えることではなく、「お互いの欠けた部分を、やさしく包みあうこと」。冬子さんは今、それを実感しています。40代の婚活では、「焦り」と「プライド」が最も大きな敵になります。マッチングアプリでの孤独な戦いでは、つい「選ばれない自分」に疲れてしまう。けれど、仲人型の結婚相談所では、伴走してくれる人がいます。“誰かと一緒に”婚活できること自体が、もう癒しなのです。婚活心理の観点から言えば、「完璧な相手を探す婚活」から「自分を整える婚活」へシフトした人ほど、結婚に近づきます。冬子さんが見つけたのは、“自分を幸せにする覚悟”でした。「人は人と生きていく生き物だから」──それが冬子さんの信念でした。結婚とは、若さの競争ではなく、“心の柔らかさ”の再発見。アラフィフでも、遅くなんかない。むしろ、今だからこそ「等身大の愛」を見つけられる時期なのかもしれません。・“出会いの数”より“関係の深さ”を優先する・完璧な相手探しをやめ、“安心できる相手”を探す・信頼できる仲人・カウンセラーに、心のメンテナンスを頼む「婚活は、がんばるものじゃなく、“回復していく”プロセスです。」孤独なマッチングアプリ疲れから抜け出して、あなたの“本当のパートナーシップ”を見つけませんか?
「自己肯定感が低いんです」そう打ち明ける方は、婚活相談でも本当に多いです。けれど、“自己肯定感が低い”という言葉ほど、便利で、そして危険なラベルはありません。なぜなら、それを理由に「どうせ私なんて」と、自分の人生を棚上げしてしまうからです。弥生さん(仮名・42歳・介護士)も、まさにそのひとりでした。恋愛経験ゼロ。「私なんかが誰かに選ばれるなんて、ありえない」と、心の奥で信じて疑わなかった。私が提案したのは、婚活よりも前に──「私(仲人)と真剣に向き合ってみてください」ということでした。「向き合う」というのは、ただ話すことじゃありません。ちゃんと感じたことを言葉にして、ぶつけ合うこと。立場が違っても、人間として対等に関わること。「誰かと向き合うということは、自分自身と向き合う体験です。」最初にそう伝えました。自己肯定感が低いとは、ざっくり言えば「自分が自分を嫌っている状態」です。もし自分のことを20%しか好きじゃないとしたら、残りの80%は“嫌いな自分”を抱えて生きているわけです。それでは、生きていくだけでもしんどい。そんな状態の自分を、他人が愛するのはもっと難しい。だからこそ、弥生さんには「逃げないで、自分と向き合う練習」をしてもらいました。泣いてもいい。言い合ってもいい。「私なんて」と言いかけるたびに、私は彼女に問いかけました。──それ“誰の声?”多くの場合、それは「過去にあなたを否定してきた誰かの声」なのです。婚活の実践の場に飛び込んでみた1年間。弥生さんは、私との対話を続けながら、自分の中の“否定の声”を少しずつ静めていきました。そしていよいよ、”仲人型の結婚相談所”で婚活をスタート。最初は不安でいっぱい。でも、フタを開けてみたら──なんと10数件のお見合いが成立。8割が仮交際につながりました。「えっ、そんなに?」そう驚いたのは、誰より本人でした。その中の一人とは、真剣交際の一歩手前まで進みます。けれど最終的には、彼女のほうからお断りをしました。なぜか?「私、この人に“合わせる”関係は、もうしたくないと思ったんです。」それを言えた瞬間、弥生さんの中に“自信”が芽生えたのです。“誰かに選ばれる”ではなく、“自分で選ぶ”という感覚が戻ってきた。1年前、弥生さんはこう言って泣いていました。「もう、親が紹介してくれる一回り上の男性としかお見合いできないんだって思ったんです。」でも今の彼女は違います。表情が明るくなり、おしゃれを楽しみ、「またお見合いしてみようかな」と笑う。自己肯定感って、“奇跡のように上がるもの”ではありません。誰かと向き合い、自分を知り、“対等に関わる”経験を積み重ねた結果、「あ、私にも愛される資格がある」と感じられるようになる。この「自己認識の転換」こそが、ほんとうの奇跡だと思いませんか?40代の婚活は、若さでも勢いでも勝負できません。必要なのは、“素直に人と向き合う勇気”。恋愛経験が少なくても、自己肯定感が低くても、向き合う練習をすれば、必ず“結婚できる自分”になっていきます。弥生さんの1年間が証明してくれました。奇跡は「出会い」ではなく、“出会いを受け取る準備”ができたときに起きる。自己肯定感が低い=自分を嫌っている状態誰かと真剣に向き合う=自分と向き合う練習対等な関係が築けると、婚活でも心が自由になる奇跡は、自己認識の転換から始まる「40代の婚活」で大切なのは、“自分と他人を対等に見る力”。仲人型結婚相談所の良さは、その“向き合う練習”を、誰かが一緒に歩んでくれることにあります。もし今、自己肯定感が低くて動けないと感じているなら、それは“始まりのサイン”です。誰かと向き合う勇気が生まれたとき、あなたの婚活は、もう半分成功しています。同僚、友人、上司、誰でも構いません。“我慢せず、でも攻撃せず”に、感じたことを素直に伝える練習をしてみてください。「自分の意見を言っても嫌われない」という小さな成功体験が、“対等さ”の土台になります。どんな小さなことでもOK。・朝ちゃんと起きた・自炊できた・笑顔で挨拶できたそんな積み重ねが“自己信頼”を回復させます。自己肯定感は、“成功体験の総量”ではなく、“自分を認める視線”の角度で変わるのです。自己否定の根っこは、“完成していない自分を許せない”こと。でも婚活も人生も、途中だからこそ面白い。「私はまだ成長の途上」──この言葉は、自分を責める代わりに、育てる言葉になります。
真剣交際に進んだあと、あゆみ(仮名・41歳・薬剤師)と彼・まさき(仮名・44歳・会社員)は、週に一度のデートを重ねていた。渋谷での食事や映画、夏には花火大会へも出かけた。まさきは穏やかで誠実な人だった。あゆみの誕生日には、心のこもったプレゼントをくれた。だが、彼の中にどこか“遠さ”を感じることがあった。「彼、自分の話をほとんどしないんです」そう打ち明けるあゆみの表情は、少し切なげだった。まさきは自分の内面にあまり興味がないように見えた。まるで、自分を傍観しているようだ──そう感じたこともあったという。彼の自己肯定感の低さを、あゆみは痛いほど理解できた。かつての自分がそうだったからだ。私とのセッションの中で、あゆみはこうつぶやいた。「昔から、自分の居場所が欲しかった。誰かに“ここに居ていい”と言ってほしかったんです」少しの沈黙のあと、私は答えた。「本当はね、それを自分で言えばいいんですよ。大人の女性は、自分に“居ていい”と許可を出せる人のことです」あゆみは目を見開いた。「自分に許可……」「そう。何かをしなきゃ、とか、認められなきゃ、とか思わなくていい。ただ、自分に“それでいい”と許す。それができる人が、誰かと対等に愛し合えるんです」あゆみは深く息を吸い、「私は私のままでいいんだ」と心の中で繰り返した。その言葉を意図し続けようと、心に誓った。まさきとの関係の中で。あるセッションの日、私はあゆみに言った。「彼の結婚願望がどうであろうと、“私はまさきさんと結婚する”でいいんです」余計なことは考えなくて大丈夫。過剰な期待も、“べき”も要らない。ただ、「私は結婚したい。あなたはどう?」でいい。そのアドバイスを受けたあゆみは、次のデートで勇気を出して切り出した。彼は少し驚いた顔をしたが、真剣に聞いてくれた。そして彼自身の戸惑いを語った。「結婚のイメージがまだうまく掴めないんだ」以前なら「やっぱり無理かも」と引いていたあゆみだったが、その日は違った。彼の目を見て言った。「それでも、私はあなたと生きてみたい」まさきの生い立ちは、少し特別だった。父親とは一度も暮らしたことがなく、母の実家で祖母の介護をする伯母たちと共に育ったという。家庭の中で“男性”という存在が欠けていた。あゆみは、そんな彼の過去を責めず、ただ聴いた。デートの帰り、ネットカフェの個室で、彼が語る幼少期の思い出に耳を傾けた。彼は時々、涙ぐんだ。あゆみはそのたび、そっと手を握った。そこにジャッジはなく、ただ温かい沈黙があった。二人の距離が確かに近づいた気がした。「彼を信じてもいい」──その感覚が、初めて自然に生まれた瞬間だった。数週間後、彼は「来月、一度成婚退会して、その後ゆっくり交際を続けたい」と提案してきた。あゆみの胸に不安がよぎる。彼は本当に結婚する気があるのだろうか?以前、彼が「早く一緒に棲みたい」と言ったときの、どこか曖昧なニュアンスが蘇った。あゆみはきっぱりと決めた。曖昧なままでは終わらせない。「彼の本意を、自分の言葉でちゃんと確認した方がいいよ」──私の助言を胸に、あゆみは向き合うことを選んだ。「このままずっと付き合い続けるのは無理だからね。いつか別れるか、結婚するか。私は、まさきを幸せにしたいから結婚したい」その言葉に、彼の目から涙がこぼれた。私はあゆみに言った。「ペットを飼ったことありますか?」あゆみ「えっ、ペット?」「たとえば、犬のしつけと似てるんです。覚悟を決めさせてあげるには、あなたが先に覚悟を決めること」あゆみは笑いながら頷いた。確かに、手綱を握るのは女性の役割かもしれない──そう思った。彼の母は、思っていた以上に優しい人だった。「籍は早めに入れた方がいいわよ」と穏やかに言ってくれた。あゆみはその瞬間、胸の奥が温かくなった。恐れていた“拒絶”はなかったのだ。「居場所が、もう一つ増えた気がします」そうつぶやいた彼女の笑顔は、どこか安心した子どものようでもあり、大人の女性の自信にも満ちていた。あゆみのアラフォー婚は、“誰かに選ばれる”物語ではなく、“自分で選んで生きる”物語に変わっていった。
(カウンセラーとして話している私の前で、あゆみ(仮名・薬剤師・41歳)は小さく手を握りしめたり、深呼吸をしたりしていた。自分の話をするたびに、声がわずかに震える。でも、その震えの中に、長年押し込めてきた本音が滲んでいた。彼女が勇気を出して、飛び込んできてくれたことを実感した。)仲人型の結婚相談所のカウンセラーをしていて、一番困ることは何か?──それは、活動の途中で「この人、実は結婚願望がない」とわかってしまう瞬間です。登録のきっかけは人それぞれ。「親を安心させたい」「周りが結婚したから」「子どもが欲しい」「老後が不安」──動機が立派でも、心の奥(無意識)は別のことを思っていることがあります。いわゆる“相談員泣かせ”のケースです。あゆみもその一人でした。彼女の場合は、自分でも“結婚願望が薄い”と気づいていた点が救いでした。セッションを重ねる中で、その理由が少しずつ見えてきたのです。「それでも結婚したい」あゆみは言った。夕食後の居間、テレビのニュースが流れる中、父は湯飲みを片手に言った。「25歳までに結婚しろよ。費用は出すから」。蛍光灯の白い光が少し冷たく、湯気の向こうで父の顔がぼやけて見えた。あゆみはその瞬間、息を詰めた。箸を置こうとした手が止まり、指先が小さく震えた。怒りとも悔しさともつかない熱が胸に広がったが、言葉が出ない。「はい」とだけ返した声が、自分の声なのに他人のように響いた。──父が軽い口調で言った言葉を、彼女は22歳の頃の記憶として思い出しました。父は25歳で結婚している。彼女は心の中で“それはあなたの人生でしょ”と思った。けれど、口には出せなかった。「長い間忘れていたけれど、あのとき私は怒っていたんです」いまのあゆみなら、こう言える。「お膳立てしなくていいよ。自分でやるから。自分の人生だからさ。」ようやく“言葉”を取り戻し始めた瞬間でした。「お母さんとの癒着を解こう」──そう伝えると、あゆみは少し驚いた顔をした。母との関係を変えることが、父との関係をも変えるきっかけになる。そう説明すると、彼女は静かにうなずいた。セッションでは、母の立場に立って自分を見つめ直すワークを行った。「あなたがお母さんなら、目の前の娘に何て声をかける?」あゆみは少し考えて、「家事を手伝ってくれてありがとう。旅行先から写真を送ってくれて嬉しい。これからもたくさん話をしようね」と答えた。第三者の視点で親子を見つめ直すと、表面上は仲の良い親子に見える。でも、そこには“対等な関係の不在”があった。彼女は長い間、親に依存しながらも心の中で文句を言い続け、従って生きてきたのだ。それが“異性との関係に踏み出せない”根っこだった。(お見合い当日の朝、あゆみは鏡の前で何度も髪を整えた。手のひらは少し汗ばんで、スマートフォンを持つ指がすべった。駅へ向かう途中、心臓がやけに早く打ち、息を整えるために何度も深呼吸をしたという。ホテルのラウンジに入った瞬間、香水の匂いと静かな緊張が漂っていた。視線を落としながらも、彼女の瞳はどこか期待に光っていた。)入会から4ヶ月後。彼女はついに活動を始めた。お見合いパーティーにも初参加。「案外、平気でした」と笑う。練習のつもりで申し込んだお見合いが、まさかの2人成立。「腹が決まってるときの自分は、不思議に冷静なんです。相手が緊張してるのも分かりました」だが、恋愛未経験、交際経験ゼロのあゆみには、“自分が好かれているのかどうか”が分からない。無表情な男性相手だと特に不安が募る。「思い込みがあると、つながりを感じられません。相手がソワソワしてたら、“どうかしましたか?”と聞いてみて」と私は助言した。あゆみは2人と同時に仮交際になり、そのうち1人を本命に決めた。ラインも続き、2回目のデートでは呼び名を決め、“です・ます調”を卒業。次のデートは、彼女のリードで決まった。結婚したい気持ちは強くなって行った。デートの後半、私は彼女に“もし結婚するなら”という会話の練習を提案した。「たとえば、“もし結婚するならどんな暮らしが理想ですか?”と軽く聞いてみるんです」と伝えると、あゆみは少し笑って、「それなら言えそう」と答えた。実際のデートで彼女は試してみた。「もし結婚するなら、朝はコーヒー派ですか?ごはん派ですか?」──その一言で場が和み、彼も笑ったという。小さな“もし”が、二人の距離を少し近づけた瞬間だった。ただ、会話の中で引っ掛かる言葉があった。彼が言った「なるべく長くお付き合いしたい」。──“なるべく”って何?喉まで出かかったツッコミを、彼女は飲み込んだ。「よし、次にやんわり聞いてやろう」異性との距離感を学びながら、あゆみは少しずつ“関わる勇気”を体得していった。(あゆみは彼との時間が楽しいほど、どこかで怯えてもいた。好かれることで自分を失うのではないか、また誰かの期待の中に閉じ込められてしまうのではないか──そんな小さな恐れと、それでも信じたいという希望が胸の中でせめぎ合っていた。)4回目のデートのあと、彼との関係は順調に見えた。けれど、私は尋ねた。「現状維持で満足してませんか?」「異性との交際が初めてなので、このままでも楽しくて」「前に進みたい?」「もちろんです」彼女はもう一人とは交際を終了し、本命の彼に絞った。そして、ついに彼女の方から“真剣交際”を申し込んだ。「ぼくも、真剣に交際していきたいです」──そう言った彼は、真剣交際の意味をまだよく知らなかった。それでも、彼女は笑っていた。「私が教えていきます」彼女が“自分で選んだ”と実感したのは、誰に背中を押されるでもなく、自分の意思で彼と向き合うと決めた瞬間だった。真剣交際に進んでから、彼が──彼もまた──実は“結婚願望が薄い”とわかった。それでも彼女は逃げなかった。彼の背景、生い立ちを理解しようとした。「私も怖かったけど、相手も怖いんだと気づいたんです。」二人は“6ヶ月ルール”を延長し、8ヶ月後にようやく成婚退会。さらに1年の婚約期間を経て、無事入籍した。結婚とは、理想の相手を探すことではなく、お互いに怖がりながらも一歩ずつ近づく勇気を持つこと。あゆみの婚活は、まさに“自分の人生を生きる練習”だった。
「私だって結婚したい」「大人になって、自由を得たけど、幸福が見えない」──あゆみ(仮名・41歳・薬剤師)は、静かにそうつぶやいた。仕事も順調、趣味も充実。だけど、夜の台所で母が「お味噌汁冷めちゃうわよ」と声をかけてくるたび、ふと心が冷める。「このまま、母の隣で年を取っていくのかな」そんなアラフォーの自分の未来がリアルに想像できて、少し怖くなる。あゆみには隠したい秘密があった。交際経験がゼロ。それを重荷に思っていた。婚活の難しさは、“出会いの少なさ”ではなく、“心の準備”の問題。結婚とは、「関わる勇気」を選ぶことなのだ。あゆみは一人っ子。女子校、女子大を経て、実家暮らし。ずっと“良い娘”として生きてきた。父は厳格、母は優しくも父に同調するタイプ。彼女はいつも、指示される前に空気を読んで動く。反抗期?そんなものは、起きる前に終わっていた。けれど、彼女はただの“良い子”ではない。実は、かつて一度だけ自活を試みたことがあったのだ。転職のとき、通勤に1時間かかる職場をあえて選び、ひそかに一人暮らしを計画していた。けれど、父に強く反対され、母も止めに入った。「結婚するまでは家にいなさい」という一言で、すべてが終わった。その夜、布団の中で泣いた。自分の言葉で反論できなかったことが悔しかった。自活を諦めたのは安全策ではなく、言葉を失った結果だった。そのとき、彼女の中で“自分の人生を誰に預けるか”という問題が、静かに始まっていた。「反抗しなくても、自己主張はできますよ」と尋ねると、あゆみは少し考え、「その発想がなかったんです」と言った。つまり、“対等な関係”という概念が、彼女の人生にはなかったのだ。職場でも家庭でも、常に“上か下か”の世界で生きてきた。だから、恋愛に発展しそうになると、自然と相手に従ってしまう。心では「違う」と思っても、口では「うん」と言ってしまう。そして反動がやってきて、親密になりそうになると拒絶してしまう、その繰り返し。まるで反射神経のように。カウンセリングの中で記憶を遡る──。「7歳の七五三のとき、無理やり振袖を着せられたんです。嫌だったのに、言えなくて……。どうしても“なんと言えばいいのか”が分からなかったんです。黙って従うしかなくて。でも、心の奥では、悔しくてたまらなかった」あゆみは苦笑しながら言ったが、その笑いは少し震えていた。「自分の気持ちを表現できなかったのが、悔しかったんです」この“振袖事件”が、あゆみの“生き方のテンプレート”になった。「親が望むなら我慢する」「相手の気持ちを優先する」──そうして、自分の“ノー”を飲み込んできた。けれど、その癖は大人になっても繰り返される。彼女にとって“好き”とは、“自分を消すこと”に近かった。私は言った。「結婚の前に、まず親と対等な関係を築く練習をしましょう」「親との関係が上下のままだと、次に夫がそのポジションに座ります」あゆみは静かにうなずき、「そうなれない自分を嫌っているかも」と答えた。そこで始めたのが、“対等さ”のイメージ練習だ。*まず、素直に受け止める(賛成しなくてもいい)*お互いが言いたいことを言える関係*お互いを尊重し合える空気感を持つ社会心理学者のアドラーは言う。「一つでも縦の関係があると、すべての人間関係が上下になる」。──まさにその通り。母に対しても職場の上司に対しても、彼女は無意識に“下”の立場を選んできたのだ。ある日、あゆみは母と家事の分担を交渉した。「結婚に備えて練習したい」と伝えると、母は目を丸くして笑った。「あら、頼もしいじゃない」。さらに職場でも、希望の部署への異動を提案。「部署間の交流が広がれば、組織にもプラスです」と自分の意見を添えた。結果、上司はその提案を受け入れた。──“言っても意味がない”と思っていた世界が、少し動いた。「横の関係を意識したら、発言するのが楽しくなって。私、自己発信が苦手じゃなくて“遠慮グセ”だったんですね」責任の範囲が広がるほど、自由は増える。自立とは、“ひとりで頑張る”ことではなく、**関わりながら、自分を保つ力**を持つことなのだ。「自分の考えで生活してみたい」──あゆみは言った。その目はもう、“お父さんの許可”を待っていない。半年前、母の病気で感じた、将来への“漠然とした不安”は、いまや“密かな希望”に変わった。「親が泣くかもしれません。でも、私、楽しみなんです」結婚とは、依存し合うことではなく、お互いを尊重しながら支え合う勇気を持つこと。自由の先にあるのは、“ふたりで創る自由”だ。そして、アラフォー婚の本質は──「一度、誰かと真剣に生きてみたい」と思える自分に出会うこと。その願いこそ、人生の後半戦に訪れる最高のスタートラインなのかもしれない。*今夜、母に「今日は私が洗い物するね」と一言添えてみよう。小さな“交渉”の第一歩です。*職場では、上司に軽く意見を出してみよう。「私はこう思うんですけど、どうですか?」と添えるだけで十分。*その瞬間、自分の心がどんなふうに動くかを観察してみて。胸がドキッとしたら、それは“関わる勇気”が芽生えたサイン。*そして夜、自分に「今日、よくやったね」と声をかけてあげましょう。そうやって少しずつ、“ひとりで頑張る私”から、“誰かと関わりながら生きる私”へ。
*入会金3万円キャッシュバックキャンペーン実施中!2025年12月末まで/先着10名様→ https://www.reallove.to/menu/ 自薦他薦、お待ちしてます!48歳で初婚を目指した写真家・絢子は、母との確執を抱えたまま恋に臆病になっていた。お見合いで出会った情熱的な男性・健次郎とスピード婚約するも、彼の嫉妬や支配欲に苦しみ、婚約を解消。カウンセリングを通して「愛とは我慢ではない」と気づいた頃、健次郎から一本のメールが届く──「会ってほしい」。再会した健次郎は、少しやつれていたが、穏やかに見えた。けれどその目の奥には、変わらぬ情熱が灯っていた。カフェの隅でテーブルを挟み、彼は低い声で言った。「もう一度、やり直せないかな」絢子は答えなかった。ただ、彼の手の震えを見つめていた。──その瞬間、絢子は気づいた。彼の中に、母がいた。愛し方が不器用で、独占欲が強く、そしてどちらも孤独だった。彼を愛することは、母を理解し直すことでもあった。「母を許すことは、彼を許すことでもあったのかもしれない」人は無意識に、親との関係を恋愛に持ち込む。それは呪いではなく、“もう一度癒すための再現”だと絢子は知った。カウンセリングで学んだ心理学の言葉──“投影”。彼女は気づいた。自分は“合わせることで愛を守ろう”としていた。母を安心させるように、相手をなだめ、怒らせないようにしてきた。相手の顔色をうかがっていた。でもそれは、愛ではなく恐れだった。今ならわかる。「愛とは、自分を小さくすることではなく、境界を保ちながら寄り添うこと。」カウンセラーの一言が耳に残った。再会を重ねるうちに、絢子は穏やかになっていった。もう彼の嵐に飲まれない。むしろ、自分が舵を取るようになった。頼らず、抗わず、並んで歩く。きっとこれが、カウンセラーの語る“対等な愛”なのだろう。ある夜、彼女の記憶がほどけた。母が泣いていたあの日。今もはっきり覚えている。小さかった絢子は、心の中で誓っていた──「お母さんを幸せにする」と。それが彼女の恋愛の原型だったのだ。だが今、絢子はその言葉を静かに手放した。“母を幸せにする”代わりに、“自分を幸せにする”。絢子は、健次郎と再び向き合い始めた。今度は“再婚”ではなく、“再生”として。以前なら彼の言葉に怯えた場面でも、今は静かに微笑むことができた。彼も次第に変わっていった。絢子の揺るぎない態度が、彼の中の不安を少しずつ溶かしていったのだ。ある日のデートで、彼女は笑いながら言った。「ダメでも強烈な人が、私は好き。だって、生きてるって感じられるから。でも、もう合わせない。」彼は微笑み、グラスを掲げた。「それでいい。俺は君のその強さが好きなんだ。」二人の笑顔は柔らかく、自由だった。母を許した日、恋がもう一度始まったのだ。熟年婚とは、過去の自分を抱きしめ直すこと。誰かに愛される前に、自分を愛し直す勇気を持つこと。許しは相手のためではなく、自分の心を軽くするためにある。「いくつになっても、人はやり直せる。成熟した恋こそ、人生の再生だ。」婚活でのカウンセリングは“出会いの確率”を上げるための技術ではない。心の整理を通して、“もう一度愛する準備”を整える時間。年齢を重ねた今こそ、恋は深く、美しくなる。あなたも、心の再起動をしてみませんか?過去の恋愛や家族関係から学び、もう一度“自分らしい愛し方”を取り戻すお手伝いをしています。「年齢を理由に、愛を諦める前に──」
「48歳、初婚です。」──そう口にした瞬間の周りの沈黙を、絢子は今も覚えている。けれどやがて思い知らされるのだが、本当の壁は”年齢”ではなかった。彼女の心の奥で、母との関係が癒されず、いまだ“母の声”が響いていたのだ。絢子はプロの写真家。撮影現場では明るく快活、スタッフからも慕われている。料理や調理器具を美しく切り取る日々を送りながら、心の奥ではいつか舞台の光を撮りたいと願っていた。生活のためにカメラを握り続ける毎日。現実との折り合いをつけながら、その手の奥には、満たされない渇きがあった。恋多き女と見られがちな彼女は、実は情が深く、誠実だった。けれど、恋をすればいつも傷つき、別れのたびに「また母が壊すのでは」と怯えていた。母は過干渉で、支配的。誰かを好きになるたびに「そんな男はやめなさい」と中傷した。愛を監視に変える母。その影響から逃れようとしたのは、四十を過ぎてからだった。そして48歳。結婚相談所の扉を開いた。13人目に出会ったのが、健次郎──広告代理店のチーフプロデューサー。55歳、再婚。初対面の瞬間、絢子は射抜かれるような目力を感じた。「やっと、私をまっすぐ見てくれる人が現れた」と思った。ふたりは一ヶ月でスピード婚約。彼は誠実で、情熱的で、行動力があった。だが同時に、激しい独占欲と嫉妬を隠せなかった。絢子の職場で彼を紹介すれば、彼女の上司と口論を繰り返した。周囲の友人は口を揃えて言った。「あの人、やめた方がいい」。だが絢子は彼を信じたかった。男性スタッフと衝突。彼女が懸命に築いてきたものが、音を立てて壊れていく。彼女の世界を狭めていった。やがて息が詰まり、心が疲れていった。ある晩、撮影帰りにスマホを見て、彼の怒りのメッセージを読みながら涙があふれた。──「俺より仕事を優先するのか」。「愛されるって、どうしてこんなに苦しいの?」婚約破棄を決めた夜、絢子は泣いた。愛されるたび、苦しむ。まるで、母との関係を繰り返しているように──。「だから言ったでしょう」彼女は母の声を聞いた気がした。やがて彼女は本気でカウンセリングを受け始めた。父は優しかったが家庭を顧みず、母の不満を絢子が一身に受け止めていた。母の支配、家を出て行った父への罪悪感、そして“愛とは我慢”という思い込み。母と似たタイプの男性を選んでは傷つき、「やはり母が正しかった」と自分に言い聞かせていた。それらを少しずつほどいていった。カウンセラーは言った。「多くの熟年婚活では、未完了の親子関係が鍵になります。許せない気持ちは、次の愛の扉を閉ざしてしまうからです。」「母を許せたら、私はまた誰かを信じられるのだろうか」──そう思いながら過ごしていた頃、スマートフォンに一通のメールが届いた。件名は「会ってほしい」。送信者は、健次郎だった。カウンセラーは反対した。けれど彼女は言った。「会わずに次へ進むのは、逃げることになる気がする」と。絢子の瞳に、決意の光が宿っていた。「また母のような人を選ぶのかもしれない」「先生、でも、私はもう逃げない。」──後編へ続く。絢子の物語は、年齢や婚活の条件よりも、“心の未整理”が幸せを遠ざけていることを教えてくれる。母との確執を抱えたままでは、愛は同じ形で再演される。けれど、自分の傷に光を当てれば、出会いは新しい意味を持つ。熟年婚とは、過去を整え、もう一度「信じる力」を取り戻すことなのだ。
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