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「いまは家族3人で快適に暮らしていますが、購入時は大変だったんですよ。ぼくの母親が大反対して、揉めに揉めました」 優一さんのご出身は、山形県だ。県内有数の進学校を卒業後、医大のなかでも偏差値が高いことで有名な都内の有名私立医大に進学し、臨床研修を経て母校である大学病院に入局した。 「父親は町医者をやっています。いわゆる“地域のかかりつけ医”というやつで、実家は内科と小児科のクリニックです。母親は事務長として父親をサポートしつつクリニックを切り盛りしています。そんな両親の姿を見て育ったから、医者の道に進むのは自然な流れでしたね」 医師という道を自然に選んだ優一さんにとっては、都会の大学病院でキャリアを積み、東京で家庭を築いていくことも、「自然な流れ」だったようだ。 「妻は北関東出身ですが、教育環境の整った東京で子育てをしていこうと、意見は一致していました。条件にちょうど合うタワマンがあったので、内覧会に参加して、正月に山形に帰省したときに物件のパンフレットや図面を両親に見せたんです」 そのときの優一さんは、あくまで「気軽な報告」のつもりでいたという。頭金はこれまでの蓄えで十分に賄えるため、資金面で両親に援助を求める必要もなかった。「両親は、ぼくがマイホームを購入することに賛同してくれるだろうと純粋に思っていた」と言う。 「そのときは、父も母もとくになにも言いませんでした。“ああ、そうか、よさそうな物件だな”と父が言ったくらいで。母はノーコメントでしたね」 しかし、東京に帰ってから数日すると、母親から毎日のように電話がかかってくるようになった。その内容は、「タワマンに住むと健康状態が悪くなる」「孫の生育や発達に悪影響」「災害が起これば浸水被害や液状化現象でひどいことになる」――このように、根拠のない偏見ともとれる言葉を並べたてる。 「どうにかしてタワマンの購入を断念させようという、母親の強い執念を感じました」と、優一さんは語る。 「ぼくに言ってくるならまだしも、仕事中は電話に出られませんし、言ったところで聞き流されるとわかっているようで、妻の携帯にかけてくるんです。妻としては、義母からの電話に無視するわけにはいかない。彼女はあまり強く出るタイプではありませんから、真面目に聞いてあげるんですが、連日の電話攻撃にまいってしまって……」 タワマンに大反対する母親の攻勢にまいってしまった優一さんは、逆転の発想で両親を東京の自宅に招待することに。タワマンでの実生活を知ってもらえば、母の理解も深まると考えての「逆転の策」だったが、事態は予想外の方向へと進んでいく…。 優一さん家族が迎えた「意外な結末」については、【後編】『1億円の「湾岸タワマン」を購入し、両親と「絶縁」してしまったエリート医師の悲劇』で詳述しよう。

なるほど!!! マンションは、10年間は、良いですが・・・（笑）私は、一軒家の方が良いです!!!両方住みましたからね、タワマンではないですけど（笑）