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男性仲人が半沢直樹の妻「花」の過大評価に感じる違和感

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コイワ・パートナーズ結婚相談所「男性仲人が半沢直樹の妻「花」の過大評価に感じる違和感」-1

目次

  • 絶賛されている「半沢直樹」最終回の花のセリフ
  • 半沢直樹は花をパートナーと見なしていない
  • 半沢の花に対する愛は「被扶養者」に対する愛
  • 花の「支える」は独善的
  • 現実では半沢と花のカップルは上手くいかない

絶賛されている「半沢直樹」最終回の花のセリフ

国民的といってもいい大人気ドラマ「半沢直樹」の続編が先月の27日に最終回を迎えました。最終回の視聴率は30%を超えたそうです。昔と違って10%あればヒット作と呼ばれる現在では異例の数字です。もちろん私も毎週日曜日に欠かさず観て楽しませてもらいました。


ところでその最終回で、上戸彩さん演じる半沢直樹の妻、花のセリフが絶賛されているそうです。


以下、ヤフーニュースよりの引用です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/484cc05a87db680a07cdaad3662a8bedcbd8013d


”「出向どころじゃすまないかもしれない」と頭を下げる半沢に、花は「だったらもういっそのことやめちゃえば?」とあっさり。「銀行員だけが仕事じゃない」「再就職は簡単じゃないかもしれないけど、その間わたしが稼ぐから」「直樹はこれまで十分すぎるぐらい頑張ってきた。いっつもいろんなことを抱えて、ボロボロになるまで戦って。必死に尽くしてきた銀行に、それでもお前なんかいらないって言われるならこっちから辞表たたきつけてやんなさいよ」「人事なんてくそくらえ!」と力のこもったポジティブワードで激励した。”


このシーンの背景を説明すると・・大手航空会社の再建を任された半沢直樹は、その再建の過程で自分の所属する銀行から大物政治家へ大金が流れていることを突き止めます。半沢はそれをマスコミが集う会見の前で暴露することを計画しますが、もし失敗すれば自分の所属する銀行自体が破滅する大バクチです。その大バクチに挑もうとする半沢に妻の花がかけたセリフが上記です。


確かにSNSを見ると「心に響いた」「最高の奥さん」と絶賛する声で溢れています。私のいる婚活業界のカウンセラーやコンサルタントも、ブログ等で軒並み好意的なことを書いている人が多いです。


しかし私は、このシーンを見ていて違和感を覚えました。と同時に花を「妻としてのお手本」として持ち上げるのは危険だと感じています。


*お断り

以下、あくまで個人的な主観で書いたものです。出演者の方や作品そのものを貶める意図は一切ありません。

半沢直樹は花をパートナーと見なしていない

正直言うと私は前作から、この花・・というより「花が出ているシーン」を見るのが苦手でした。社内外のライバルと終日バチバチやりあって夜遅くに疲れ切って帰ってくる半沢に対して、社宅はイヤだの転勤が多いだのと低レベルな愚痴をぶつけたり、便所掃除を押し付けたりする花・・そんなシーンを見るたびに私は「家の中でくらいゆっくりさせてやれよ・・」と感じたものです。


同様のことを制作陣も感じたのか、今回の続編では井川遥さん演じる小料理屋の女将・智美というキャラを登場させました。小料理屋で智美や同期の渡真利とシッポリ飲んでいるときの半沢は心からリラックスしているように見えます。半沢にとって彼らは心を許して同じレベルで語り合えるパートナーです。


それに対して、自宅で花と会話しているときの苦虫をかみ潰したような半沢の表情はどうでしょう。表情だけでなく、半沢は花に対して気持ちを吐露するようなシーンはほとんどありません。上記のセリフのシーンにしても「クビになるかもしれない」という表面的な事実を伝えているだけです。それは言わなくても花が気持ちを理解してくれる・・からではなく「言ったところで花には理解できない」と諦めているからのように私には見えます。


つまり花は、夫である半沢から対等なパートナーとして見なされていないのです。

半沢の花に対する愛は「被扶養者」に対する愛

実際に最終回で半沢が直面しているのは、長年に渡る大物政治家の汚職、自身の銀行の危機、航空会社再建計画といった大規模で複雑な状況であり、その中で「自身の進退」というのはどちらかというと優先順位の低い問題です(実際に半沢は、事が成った後に辞職を申し出ています)。にも関わらず花は「ダンナがクビにななる→先に辞表を出せば解決」という、一部かつ表面的な事しか見えていません。


「わたしが稼ぐ」と簡単に言いますが、ブランクのあるフラワーアレンジメントの職能で果たして半沢の給与の半分でも稼ぐことができるのでしょうか?親子3人を食わせていこうと思ったら恐らく夜の街で働くくらいしかないと思いますが、その覚悟あっての発言でしょうか?


彼女の発言がいかに子供じみているかは、上記のセリフを息子「タカヒロ」に変えても成り立つ事でも分かります。

(半沢と花には「タカヒロ」という息子が存在します。作品のテイストに合わなかったのか全く登場機会は無いですが・・)


”「出向どころじゃすまないかもしれない」と頭を下げる半沢に、タカヒロは「だったらもういっそのことやめちゃえば?」とあっさり。「銀行員だけが仕事じゃない」「再就職は簡単じゃないかもしれないけど、その間ボクがアルバイトで稼ぐから」「パパはこれまで十分すぎるぐらい頑張ってきた。いっつもいろんなことを抱えて、ボロボロになるまで戦って。必死に尽くしてきた銀行に、それでもお前なんかいらないって言われるならこっちから辞表たたきつけてやりなよ」「人事なんてくそくらえ!」と力のこもったポジティブワードで激励した。”


そんな花に対して半沢が怒りも呆れもしないのは、ひとえに半沢直樹という男の度量の大きさに尽きます。半沢は妻である花のことをもちろん愛していると思いますが、それはパートナーに対する愛ではなく、子供やペットと同様の「被扶養者」に対する愛なのです。

花の「支える」は独善的

作中で花は「銀行員の夫を支える」という内容のセリフをよく口にします。ママ友の集まりで上司の情報をゲットしたり、プレゼントした桔梗で敵が改心したり・・といった好アシストが実際に多いのですが、それはあくまでフィクションゆえの偶然です。ママ友会に参加したり、短期バイトでカバンをプレゼントする程度のことで「私は夫を支えている」と言うのは、花の独善的な傲慢であると思います。


そもそも「支えているかどうか」は支えられている半沢が決める事であり、支えている側が恩着せがましく言う事ではありません。少なくとも半沢は花に「養ってやっている」と言った恩着せがましいセリフは一度も言いません。


私から見ると、半沢のようなエリート男性が求める「理解」「癒し」「支え」を提供できているのは、妻の花ではなく小料理屋の智美です。それに対して花の「理解」「癒し」「支え」はあくまで彼女の独善的なものに過ぎず、半沢は「癒されてる」「支えられてる」という演技をしてあげているように私には見えます。

現実では半沢と花のカップルは上手くいかない

長々と書いてきましたが・・何が言いたいのかというと「半沢と花は、激務の金融マンでありながら幼い妻をあしらう余裕もある超人・半沢と、七難を隠す抜群の可愛さを持つ花だからこそ成り立つある意味奇跡的なカップルである」という事です。上戸彩さんのような可愛さを持たない平凡な女性が花と同じ振る舞いをしたら、智美のような女性と不倫されて昼顔エンドでしょう。そういう意味で、「花を手本にして良い奥さんになろう!」と考えるのは非常に危険です。


私は職業柄、様々な夫婦やカップルを見ています。その経験から言うと、半沢のような「金融系激務エリート」と花のような「可愛い系年下女子」のカップルはもちろん存在します(「収入」と「容姿」という一次ニーズが満たされるのでマッチングしてしまいます)が、上手く行かずに結婚までに破局するか、結婚しても夫婦仲が冷え切っていて奥さんが病んでいる(もしくは開き直って遊び倒している)事例が多いです。


現実的に花のような女性と相性が良いのは、前作に出てきた西大阪スチールの社長・東田のような成り上がり経営者タイプです。彼なら花の「夫婦ごっこ」にも嬉々として付き合ってくれるでしょう。

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