男性仲人が語る「コミュ力とは何か」という話
- 婚活のコツ
- 男性向け
- 女性向け
目次
- 「コミュ力」に自信のないあなたへ
- そもそも「コミュ力」とは何なのか?
- 最強のコミュニケーションスキル「笑顔」
- 会話の質に直結する「あいづち」
「コミュ力」に自信のないあなたへ
結婚相談所で婚活をされている方で「お見合いやデートで相手とうまく話せない、話が続かない」といういわゆる「コミュ力」に悩みを持っている方がいらっしゃると思います。そういった部分のコーチングをするのも仲人の仕事なのですが、例えば体重などのように分かりやすいアウトプットではないため、「コミュ力を上げる」というのはなかなか難しいタスクではあります。
それは婚活に限らず、本屋さんに行くと話し方やコミュニケーションについての本だけで一つのコーナーができてしまっています。それだけ「コミュ力」について悩んでいる方が多いのだと思います。
そういった専門家の書かれた本はいずれも有益だと思うのですが、私が常々感じているのは「コミュ力のレベル分けがされていない」ということです。例えるなら東大受験の参考書と中学生の参考書が同じ棚に置かれているようなものであり、情報過多による回り道をしてしまっている人が多いのではないかと思います。
そもそも「コミュ力」とは何なのか?
そもそも婚活に必要な「コミュ力」とは何なのでしょうか?例えば池上彰さんのように、豊富な知識で色んな話題を提供できる人でしょうか?それとも明石家さんまさんのように面白おかしくトークを回せる人でしょうか?
もちろん彼らのスキルは素晴らしいですが、彼らはコミュニケーション界の東大生であり、「お見合いの席でいい感じでおしゃべりする」ことを目的とするならばオーバースキルです。婚活に必要なコミュ力とはもっともっと基礎的な「公立高校に合格する」程度のスキルレベルなのです。
それではその婚活に必要な、基礎的なコミュニケーションスキルとは何なのか?
上記の画像は、私が作成した「コミュ力ピラミッド」の図です。やっつけ感がプンプンしますが・・
私が考える、コミュニケーションにおける最も基礎的でかつ重要なスキルは「笑顔とあいづち」です。
えっそれだけ?と思うかもしれません。しかし結婚相談所に相談にいらっしゃる人で、コミュ力に不安があるという方は、ほぼ例外なくこの「笑顔とあいづち」ができていません。にも関わらず、上部の「豊富な話題」や「気の効いた返し」を気にしている方が本当に多いです。
例えるならキャッチボールもまともにできないのに、ダルビッシュや田中マーくんのような変化球を一生懸命練習しているようなものです。ですが婚活では、まともにキャッチボールができればそれで十分です。それより上部のスキルは婚活に不要なので切り捨ててください。
最強のコミュニケーションスキル「笑顔」
まずはなんと言っても「笑顔」です。欧米では「笑顔」がコミュニケーション上、非常に重要視されるそうです(だからマスクをするのに拒絶反応をするのでしょう)。ただ日本にはそこまで笑顔を重要視する文化がないため、コミュニケーション上必要な場面で笑顔を作ることができない人が結構います。
ただ実際、笑顔による効果はてきめんです。笑顔で普通の話をするAさんと、仏頂面で面白い話をするBさん、印象が良いのは間違いなくAさんです。なのでお見合いの前日に相手のプロフィールを見て「あっこの人は映画が趣味なんだ」と映画の話題を1時間ググって調べるくらいなら、鏡に向かって笑顔の練習を1時間するほうが遥かに効果的です。
笑顔の「練習」をするということにピンとこない方もいるかも知れませんが、筋トレと同じく笑顔にも定期的なトレーニングが必要です。常に最高の笑顔をキープできるよう、鏡の前で練習する習慣をつけてください。
会話の質に直結する「あいづち」
もう一つ重要なのは「あいづち」です。ご自分の会話を一度録音してみるとよく分かると思うのですが、会話の中で「あいづち」はかなりのパーセンテージを占めています。なので「あいづち」の質を高めることが、コミュ力を高めることに直結します。
テレビ番組を注意して観ると、MCをやるような芸能人でも「あいづち」は人それぞれだということに気付くと思います。言うなれば「あいづち」がそのMCの個性を決めているといっても過言ではありません。ご自分が「感じがいいな」と思うMC・・上沼恵美子さんでも上田晋也さんでもいいですが、どんな言葉を選んで、どんな声のトーンで「あいづち」をうっているか、自分とどう違うかを考えながら観て、それを真似してみてください。
もう一つ、あいづちの重要な役割は「会話の対空時間をつくる」ということです。無意識に適切なあいづちがうてるようになれば、その時間を使って次の会話を考えることができます。
先に「ピラミッドの上部のスキルは切り捨てて」と言いましたが、笑顔とあいづちが身につくと会話に余裕が生まれ、上部のスキルも自然と上がっていきます。なのでしつこいようですが「笑顔とあいづち」!これを徹底的に鍛えることが結局は近道です。