婚活的読書感想 『プロジェクト・ヘイル・メアリー』
- カウンセラーの日常
目次
- 久々に小説を読みました
- ネタバレ注意
- 婚活的読書感想
久々に小説を読みました
夏休み期間も終わりましたね〜。
世間では夏休みが15日か16日までという企業さんが多いんじゃないかと思います。
私どもの相談所はとくに長期のお休みというのを定めていないので、絶賛稼働しておりました。
私の祖母(昭和ヒトケタ生まれ)なんかは、お盆は16日までは絶対休めという主義でしたから、耳に入ったら叱られるかもしれません…。
とはいえ、さすがにこの期間はお問合せやご相談もwebのアクセスも少なめでヒマにしております。
というわけで、夏らしいことを何かしたいなということで、読書に挑戦してみました。
私は平均よりも本は読む方だと思うんですが、小説はほとんど読みません。
学生の頃はミステリィに夢中になっていた時期がありましたけど、社会人になってからは実用書ばっかりになってしまいました。
なので、ひさびさに小説にチャレンジしたいとおもって、選んだのがこの本
プロジェクト・ヘイル・メアリー
もうね、最高でしたね。大当たりを引いてしまいました。
SFなんですけど、こんなに面白いことある?ってくらいのめり込んで読みました。
ちなみに、一心不乱に読んでいて妻の機嫌を大変に損ねましたので、皆様におかれましてはその点、ご注意ください。
ネタバレ注意
今日は夏休みの読書感想文よろしくこの本の感想を言いたいんですけど、まあなにしろ、ネタバレ厳禁な類いの本です。
極力ネタバレに相当することはいわないままで、そして具体的なスートーリーに触れないようにしながら、感想を婚活の視点から話したいと思います。
SF小説を読んで、なんで婚活の視点からの感想があるんじゃいと思われるかもしれませんけど、私に言わせるとこの本は、結婚あるいはその先の人生についての示唆という切り口で読むのがいいんじゃないかなとおもうんですよね。
というわけで、未読の方で最高の読書体験をしたいなという場合には、このブログはこの辺で終わった方がいいですね。
婚活的読書感想
じゃあいいですか、書きますよ。
いやほんとに、いつか読む可能性のある人は、先に読んだ方が良いデスよ。
いいですか?
はい、ではいいということで、
この本のストーリーは途中からバディものとして展開していきます。
バディ、いわゆる相棒のことですけど、私は男性の理想の結婚の姿としてバディ型、戦友型といってもいいんですけど、そういう種類の夫婦があるとおもってます。
本当はバディというのは男同士の相棒のことを言うらしいんですが、そこは大目に見て頂いて。
でも、夫婦で男同士の相棒みたいな関係っていいですよね。
お互いがお互いにないスキルを補完しながら、しかし共通の基本的価値観を共有しているので、信頼し合いながらミッションをこなしていくようなイメージですね。
この小説の主人公はまさにそういう相棒を持つ経験を、かなり極端な形で体験することになるんですね。
この二人は細かい部分は一切共有できないんです。
生活スタイルとか、これまで得てきた常識のようなもので通じる部分がない。
これって、婚活で出会った相手もそうだと思うんです。
自分の好むような環境は相手に受け入れられず、あいての理想の環境は自分には合わない…。
人生30年近く、あるいはそれ以上、別々に育ってきたわけですから、当然ですよね。
でも、基本的な価値観や目的意識は共通しているんですよね。
だから、その違いを乗り越えてミッションに当たることができる関係ができるんですね。
これってまさに結婚じゃないですか。
ミッションが終わればバディは解散になるわけですけど、結婚で取り組むミッションって人生そのものなので、
夫婦バディに解散はないわけです。
しかも、同じスキルを持っているわけではないから、逆に強いんですよね。
どちらかが欠けても同じレベルで物事が進められる関係ではなく、二人が補い合うからこそ到達できるレベルの仕事をしていく。いいですよね。
物語全体を通じて一つのメッセージがあったと私は読みたいと思います。
それは、命が危険にさらされる極限の状態で、人間が求めることは何か、いいかえると、人間のもっとも根本的な欲求は何か…ですね。
その答えは、「誰かに必要とされたい、誰かを必要としたい」ということ。
結婚をすること、家庭を作ること、夫婦で、家族で、毎日を生きていくこと。
それってこの根本的な欲求を叶えることだと思うんです。
私は結婚相談所の代表として、婚活をされている皆さんの、そういう根本的な欲求がかなうように
お手伝いできればいいなと、お仕事の面でも必要とされたいなと感じた次第です。
はい、というわけで、プロジェクト・ヘイル・メアリー、ぜひご一読ください。
今日は婚活の観点からだけで感想を言いましたが、全然別の読み方が無限にあるような本です。
めちゃくちゃネタバレトークがしたいです。
だれか読んだ人、一緒に居酒屋で語りましょう。
ではでは〜