紅絲線(こうしせん)

僧侶と神職がご縁をつなぐ結婚相談所

神道に受け継がれる迎え火・送り火【婚プロ87】

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紅絲線(こうしせん)「 神道に受け継がれる迎え火・送り火【婚プロ87】」-1

婚活プロファイリング87


こんにちは。

結婚相談所 紅絲線(こうしせん)の

堀越(ほりこし)です。

私は結婚相談所の仲人ですが、

僧侶(真言宗)であり、神職でもあります。

その立場から、日本の美しい伝統を

お伝えしたいと思います。


🔷 前回は、

神道の祖霊祭(それいさい)を行う時期

についてお話ししました。

地域によって日程は異なりますが、

ご先祖様を敬い、感謝を捧げる心は、

今も変わることなく受け継がれている

ことをお伝えしました。


🔶 今回は、

神社本庁でも紹介されている

「迎え火・送り火」について

お話ししたいと思います。


◆ 神道にも受け継がれる迎え火・送り火

一般には、お盆の迎え火や送り火は、

仏教で行われる行事という印象を

持たれている方が多いかもしれません。

しかし、その起源をたどると、

日本古来の祖先を敬う文化との

深い結び付きが見えてきます。


神社本庁では、お盆は日本に古くからあった

「先祖のおまつり」の名残(なごり)

であることが紹介されています。


◆ 神道における祖霊の考え方

神社本庁では、日本人は古来、

亡くなられた方の御霊(みたま)は、

この世にとどまり、いつでも子孫を見守って

くださる存在であると考えてきたと

紹介されています。


そのうえで、お正月やお盆などの節目には、

ご先祖様をあらためてお迎えし、

おまつりする伝統が

今日まで受け継がれてきました。


つまり、「ご先祖様をお迎えする」という言葉は、

必ずしもお墓から家へ帰って来られる

という意味だけではありません。


いつも子孫を見守ってくださるご先祖様を、

節目の行事として、あらためて丁寧に

お迎えし、感謝を捧げるという意味も

込められています。


◆ 仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)との結び付き

日本では仏教が伝わる以前から、

ご先祖様を敬い、おまつりする

祖先祭りが行われていました。


その後、仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)が

伝わり、日本古来の祖霊の信仰と

結び付いたことで、現在のお盆の習慣が

形づくられてきたと考えられています。


そのため、迎え火や送り火は、

決して仏教だけのものではありません。

神道でも、ご先祖様をあらためてお迎えし、

感謝の心でお見送りする大切な行事として、

今日まで受け継がれています。


◆ 宗派によって異なるお盆の迎え方

一方、仏教の中でも、

浄土真宗では、

亡くなられた方はすぐに仏様になられる

という教えから、迎え火や送り火を

行わない伝統があります。

(※行う僧侶もおられます)


宗派や地域、ご家庭によって、

お盆の迎え方はさまざまです。

迎え火は、ご先祖様をお迎えするために

灯す火です。


そして、お盆の終わりには

送り火を焚(た)き、

「また来年もお帰りください。」

という感謝の心でお見送りします。


◆ 京都五山送り火(ござんのおくりび)と鳥居形(とりいがた)

京都五山送り火(ござんのおくりび)は、

お盆にお迎えしたご先祖様の

精霊(しょうりょう)をお送りする行事

として、毎年8月16日に行われています。

京都では、この京都五山送り火が

全国的に知られています。


* 「大文字(だいもんじ)」

* 「妙(みょう)・法(ほう)」

* 「船形(ふながた)」

* 「左大文字(ひだりだいもんじ)」


そして最後に点火されるのが、

嵯峨鳥居本(さがとりいもと)の

曼荼羅山(まんだらやま)に

浮かび上がる

「鳥居形(とりいがた)」です。


鳥居は、神道を象徴するものです。

京都五山送り火は、一般には

仏教のお盆の行事として知られています。

その中に、神道を象徴する鳥居形が

大切に受け継がれていることは、

とても興味深いことではないでしょうか。

鳥居形の由来は、現在もはっきりとは

分かっていません。


しかし、日本では古くから神道の

祖霊祭(それいさい)と仏教のお盆が

結び付き、神様も仏様も共に敬う

「神仏習合(しんぶつしゅうごう)」の

文化の中で受け継がれてきたことを

物語っているように感じます。


私は、この鳥居形(とりいがた)を

見るたびに、

日本人は神道か仏教かと分ける前に、

神様も仏様も、そしてご先祖様も

大切にしながら暮らしてきた

民族なのだと、あらためて

感じております。


◆ 神仏習合が育んだ日本の祈り

明治時代より前の日本では、

神道と仏教は、現在ほど明確に

分けられていませんでした。

神様への祈り。

仏様への供養。

そして、ご先祖様への感謝。

それらは対立するものではなく、

日本人の暮らしの中で

自然に結び付いていたのです。

このように、迎え火や送り火は、

仏教だけのものではありません。

日本人が古くから大切にしてきた、

ご先祖様を敬い、家族のつながりに

感謝を捧げる祈りの文化なのです。


◆ 結婚したら大切にしたい、お盆の心

結婚すると、お相手のご実家で初めて

迎えるお盆があります。

ご自身の家庭では当たり前だったことが、

お相手のご家庭では行われていない

こともあります。


反対に、これまで知らなかった

お盆の習慣を、大切に受け継いでいる

ご家庭もあります。


どちらが正しいということでは

ありません。


地域や宗派、ご家庭で受け継がれてきた

文化には、それぞれの歴史と想いが

あります。


「私の家では、こうしていました。」

と一方的に決めるのではなく、

「こちらのご家庭では、

どのようにされていますか。」

と尋ねることが大切です。


お相手のご家庭で育まれてきた

文化や習慣を知り、

尊重し合うことが、

新しいご家族との信頼関係を

深める第一歩になります。


その違いを受け入れ、

尊重し合えることも、

幸せな結婚生活を築く

大切な一歩ではないでしょうか。


🔶 今回は、

神社本庁でも紹介されている

迎え火・送り火、

そして日本古来の祖霊祭

とのつながりに

ついてお話ししました。

仏教も神道も、

ご先祖様を敬い、

感謝を捧げる心を

大切に受け継いできたことに

変わりはありません。

これからご結婚される皆さまも、

お相手のご家庭で育まれてきた

文化や習慣を尊重しながら、

温かな家族の時間を築いて

いただければ幸いです。

合掌

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