結婚したら知っておきたいお盆の由来【婚プロ85】
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結婚したら知っておきたいお盆の由来【婚プロ85】
目連尊者(もくれんそんじゃ)と亡母(ぼうも)のお話
婚活プロファイリング85
こんにちは。
結婚相談所 紅絲線(こうしせん)の
堀越(ほりこし)です。
🔷 前回は、
「8月のお盆、新盆は今年?来年?」
についてお話ししました。
🔶 今回は、
お盆の由来について
お話ししたいと思います。
◆ お盆の由来は『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』
お盆の由来は、仏教の経典である
『盂蘭盆経(うらぼんきょう)』に
説かれています。
登場するのは、お釈迦様のお弟子である
目連尊者(もくれんそんじゃ)です。
目連尊者は、お釈迦様のお弟子の中でも、
とりわけ神通力(じんつうりき)に
優れていたことで知られていました。
ある日、目連尊者は、その神通力によって、
亡くなられたお母様(亡母)のお姿を
ご覧になりました。
しかし、そのお姿は、
「餓鬼道(がきどう)」
という極限の苦しみの世界に
おられたのです。
目連尊者は大変驚き、胸を痛め、
お釈迦様へお尋ねになりました。
「どうすれば、母を救うことが
できるのでしょうか」
◆ なぜ亡母は餓鬼道へ堕ちたのか
『盂蘭盆経』では、目連尊者の母は生前、
「自分や目連尊者のことばかりを考え、
それ以外の人へ施しをする心がなかった」
ために餓鬼道へ堕ちたと説かれています。
餓鬼道とは、食べ物や飲み物が目の前に
あっても火となって口に入らず、
いつまでも満たされることのない
苦しみの世界です。
* 「もっと欲しい」
* 「自分だけが幸せになりたい」
・「他人はどうでもいい」
そんな貪り(むさぼり)の心に支配された
世界とも伝えられています。
これは決して、ただの昔話ではありません。
私たちも忙しい日々の中で、
知らず知らずのうちに
「自分のことばかり」考えてしまうことが
ありますよね。
このお話は、私たちの生き方そのものを
問いかけてくださっていると思います。
◆ デート費用「男性が払うのが当たり前」「いただきっぱなし」
実はこのお話、現代の婚活現場
にもそのまま当てはまります。
例えば、
デートで食事をご馳走になった時のこと。
ご馳走されることを「当たり前」と
思っている人と、
心から感謝をして
「ささやかなプレゼント」を
そっと渡せる人。
「ごちそうさまでした。
ありがとうございます。
次回は私がお支払いさせて
いただきますね。」と言えて
実際に次回にお支払いができる人。
当然、ご成婚されていくのは、
圧倒的に後者(感謝して形にできる方)です。
私は、自分の結婚相談所の会員様には、
「お相手にご馳走になったら、
必ずささやかなものでもいいから、
お気持ちを形にしてお渡ししてくださいね」
とお伝えしています。
それは、お菓子でも、
100円ショップで見つけた実用的なものでも、
お相手を想って選んだものなら
何でもいいのです。
大切なのは「お気持ちを形にして表す」
というその姿勢です。
お相手から何かをしてもらいながら、
自分からは何も返さない――。
この「いただきっぱなし」の姿勢は、
まさに目連尊者のお母様が陥ってしまった
「施す心(与える心)の不足」に
通じるものがあるのではないでしょうか。
◆ 非常に危険な「もっと良い人がいるかも症候群」
婚活が長期化して苦しまれている方
の中には、知らず知らずのうちに、
「もっと欲しい」
「もっといい人がいるんじゃないか」
という、いわゆる
【もっと良い人がいるかも症候群】に
陥ってしまっている方が
たくさんいらっしゃいます。
現状に感謝できず、お相手に求めるばかり
になってしまうこの状態は、
非常に危険です。
目の前の食べ物がすべて火に
変わってしまい、
いつまでも心が満たされない
餓鬼道の苦しみと、
この婚活の「もっともっと症候群」
の心の渇きは、
本質的にまったく同じものなのです。
◆ お釈迦様の教え
悲しむ目連尊者に、お釈迦様は
こうお教えになりました。
「夏の厳しい修行(夏安居・げあんご)を
終えた多くの僧侶たちへ、
食事や供物を布施(お供え)し、
その功徳(くどく)を亡きお母様へ
回向(えこう)しなさい」
目連尊者がその教え通りに
供養(布施)を行ったところ、
お母様は無事に餓鬼道の
苦しみから救われ、
天上に往生することができました。
これがお盆供養の始まりとされています。
◆ 盆踊りとお布施の由来
お母様が救われたことを知った目連尊者は、
喜びのあまり思わず踊り出した
と伝えられています。
これが、現代の「盆踊り」のルーツに
なったという説があります。
また、多くの僧侶へ供養を行い、
その功徳をご先祖様へ届けるという教えが、
日本の「お布施」「お斎(とき)」の
文化へと受け継がれてきました。
お布施は、決して「お経の料金」
ではありません。
* 仏様への感謝
* ご先祖様への感謝
そして、
・仏法を伝え続けてくださる僧侶への感謝
これらを「形」にしたものなのです。
◆ 婚活にも通じる仏様の教え
私は、結婚相談所を営みながら、
僧侶として日々多くのご供養を
勤めさせていただいております。
婚活のプロフィールを拝見していると、
「こんな人と結婚したい」
「あれもこれもしてほしい」
「海外旅行に行きたい」
「こどもは、たくさんほしい」
「共働きをしてほしい」
「専業主婦希望」
「身長175センチ以上希望」
「容姿端麗希望」
「自分より10歳年下希望」
「年収1,000万円以上希望」
「一人っ子NG」
「再婚者NG」
という希望条件(求めるもの)ばかりが
並んでいる方をお見かけすることがあります。
お相手に求めたくなるお気持ちも、
とてもよく分かります。
しかし、先ほどお話ししたように、
しあわせになる人の共通点は、
「私は、結婚相手のために
何ができるだろう」
というお気持ちを、
最初からとても大切にされています。
プロフィールや普段の会話にも、
自然と温かい言葉が溢れています。
* 「お相手を笑顔にしたい」
* 「一緒に温かい家庭を築きたい」
* 「困ったときには支え合える夫婦になりたい」
・「体にいい食事を作って差し上げたい」
・「家事をできるだけ手伝いたい」
・「子育ては積極的に参加したい」
・「子どもが授からなかった時は生涯
手を取りあって生きていきたい」
など思いやりがあふれています。
仏教では、「施し(与えること)の心」
を何よりも大切にします。
笑顔を与える、
優しい言葉をかける、
感謝を伝える、
相手を思いやる。
そうした小さな積み重ね
ささやかなお返しこそが、
温かな関係を育てていく土台になります。
◆「与えたものは、やがて自分へ返ってくる」
それは、良いこと悪いことも!
これは仏教の真理です。
思いやりも、
優しさも、
感謝も
すべて同じ。
幸せになれる人とは、
お互いに「施し」を重ね、
「お互いに与え合う人生」
そのものなのかもしれません。
🔷 次回は、
神道におけるご先祖様の
お祀(まつ)りついて、
お話しします。
合掌