2023.06.08

週刊東洋経済「アニメ熱狂のカラクリ」⑥

カウンセラーの日常

アニメーター賃金に異変

WideWood Mariage「週刊東洋経済「アニメ熱狂のカラクリ」⑥」-2

結婚相談所ワイドウッドマリアージュです。
IBJの正規加盟店です。
「IT関連の方」「アニメオタク」の方に優しい結婚相談所です。
週刊東洋経済「アニメ熱狂のカラクリ P48 です。
メインカウンセラーは、アニメ大好き。
クリエーターの良し悪しで凄く左右されるのは、わかります。
実態改めて知りました。

●アニメーター賃金に異変
氷河期から「二極化」へ
人手不足を背景に平均年収は上がっている。
が、「脱ブラック」の道のりは長い。

○低賃金・長労働時間と、その「ブラック労働」ぶりが伝えられてきたアニメーター。
だが、人手不足が慢性化する中で、この状況に変化が生じている。
日本アニメーター・演出協会（JAniCA）が昨年行った最新のアンケート調査によれば、アニメーターの平均年収は455万円と4年前の前回調査から15万円の増加となった。
平均休日日数も月6.8日と前回調査から増えている。
一昔前までは一握りのアニメーターだけが提案されていた拘束費だが、最近では支払いが常態化。
拘束費の相場は数年前まで月20万～30万円だった。
だが最近、サイバーエージェント系の制作スタジオが月80万円という破格の拘束費でアニメーターを募ったことが業界で話題に。
ある制作会社幹部は「よいアニメーターを、札束を積んで集めている状況」と話す。
前出のアンケート調査では、年収「1000万円以上」と答えた割合が全体の3.3%だった。
「1つの作品を支えるような人材は1000万円クラスになる」（JAniCA監事の桶田大介氏）という。
大手制作会社を中心に正社員化の動きも加速している。
では、「ブラック労働」時代も終わりかというと、そうではない。
この賃上げの流れがに取り残されるのが、若手アニメーターたちだ。

○「拘束」有無で収入格差
アニメーターのキャリアは、若手のうちは「動画」（動きの絵を描く）や「第2原画」（原画のラフ絵を清書する）を手がけるのが現在の主流。
だが一般に、この段階では拘束費の恩恵に浴する身分にはならず、生活は厳しい。
複数の作品で作画監督を手がけてきた西位輝実氏も「コロナによりリモート作業の普及もあって、上から技術を伝えにくくなったのが悩み」と話す。
「今の新人は直接教わる機会が少ない。
でも人手不足で仕事だけは減らないから、素人レベルのまま仕事を続けてしまえる状況がある」。
当の若手はどう考えているか。
SNSで作画の仕事を募集していた20代若手社員男性に話を聞いた。
最近は月収20万円前後を稼げるようになったという。
だが悩みは、そこから先に大きな壁があることだ。
「さらに収入を上げるには、第一原画の技術をモノにして拘束契約を得ないといけない。
けど、紙1枚の中に場面を構成して人が動くシーンを描く、この技術が難しすぎる。
地方在住なので、手取り足取り教えてくれる人もいない」