平均的な世帯年収と将来を見据えた収入の考え方
- 男性向け
- 女性向け
- 結婚準備
こんにちは。前回のコラムでは、ライフプランニングについてお伝えしました。
今回はもう一歩踏み込み、世帯年収を把握し将来を見据えた収入の考え方 について整理していきます。
結婚が決まり、新しい生活がスタートするときに多くのカップルが感じるのが、
「自分たちの世帯年収は、世間と比べて多いのか少ないのか?」
「これからの人生を考えたとき、どれくらいの収入が必要なのか?」
・・・という疑問です。今回は、この2点をテーマにまとめます。
平均的な世帯年収について
厚生労働省の「2024(令和6)年 国民生活基礎調査」によると、2023年の世帯平均所得は次のとおりです。
・全世帯平均:536万円
・高齢者世帯以外:666万7千円
・児童のいる世帯:820万5千円
世帯主の年齢別では以下のように推移しています
「29歳以下」と「30〜39歳」で大きく差が出ているのは、結婚により共働き世帯が増えることで、世帯収入が上がることが一因と考えられます。
なお、所得金額とは、総支給額から給与所得控除を差し引いた金額のことで、一般的には 所得金額 > 手取り額 となります。
この点は把握しておきたいポイントです。
また、世帯主年齢の平均値だけで比較するのは不十分な場合があり、これから子育てを考える皆さんは 「児童のいる世帯」のデータと合わせて高めに見積もる視点 が大切になります。
将来を見据えた世帯年収について
正直なところ、「どれくらいの年収が必要になるのか」は、それぞれの家庭により大きく異なります。
理由は、ライフイベントと支出が家庭ごとに全く違うからです。
・子どもは何人ほしいか
・新築・購入・賃貸のどれを選ぶか
・親との同居か、別居か
・仕事を続けるか、転職の可能性はあるか
などの選択によって、生涯支出は大きく変わります。
現在の収入はある程度把握できているとしても、「将来必要な世帯収入」を見積もるには、前回お話した ライフプランとライフイベントを書き出すこと が重要です。
市販のツールや、インターネットでダウンロードできるキャッシュフロー表を活用するのも有効です。
数字が見える化されるだけで、将来の不安は大きく軽減されます。
将来を安心して迎えるためには、現状を知り、未来の支出を見える化しておくことが何よりの第一歩です。
今後も月に一度「お金のコラム」をお届けしていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。