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「引き算」こそが成婚への道

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W「「引き算」こそが成婚への道」-1

理想が高い人ほど結婚できない理由

「理想が高いから結婚できない。」

婚活をしていると、一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。


実際には、理想を持つこと自体は決して悪いことではありません。

誰もが「こんな家庭を築きたい」「こんな人と人生を歩みたい」という希望を持っています。

それは人生の大きな選択だからこそ、自然な感情です。


問題なのは、「理想があること」ではなく、「理想の持ち方」にあります。


婚活が長引く人の多くは、理想を"幸せになるための指針"ではなく、"相手を選別する基準"として使ってしまっています。

その小さな違いが、ご縁を遠ざける大きな要因になっているのです。


理想は「足し算」ではなく「引き算」を生む

婚活では、希望条件を整理する場面があります。

年齢、年収、職業、学歴、居住地、身長、趣味、価値観…。

一つひとつを見ると、どれも決して無理な希望ではありません。


ところが、それらをすべて満たす人を探し始めた瞬間、出会える人数は急激に減っていきます。


これは婚活に限った話ではありません。

選択肢が増えれば増えるほど、人は決断が難しくなる傾向があります。

「もっと条件が良い人がいるかもしれない。」

その思考が繰り返されることで、目の前にいる相手ではなく、まだ見ぬ誰かを探し続ける状態になってしまうのです。


理想を増やすことは、選択肢を広げているようでいて、実は自ら可能性を狭めていることも少なくありません。


「理想の人」と「幸せになれる人」は同じではない

ここで、一つ考えてみてください。

あなたが思い描く理想の相手は、本当にあなたを幸せにしてくれる人でしょうか。


多くの人は、「理想の条件」と「幸せな結婚」を無意識に結びつけています。

しかし現実の結婚生活では、条件以上に重要になるものがあります。

疲れて帰った日に安心できること。

意見が違っても話し合えること。

失敗したときに責めるのではなく、支え合えること。

どれもプロフィールには書かれていない、付き合ってみなければわからない部分です。

そして、何十年という結婚生活を支えるのは、こうした日常の積み重ねなのです。


条件は結婚の入口になることはあっても、結婚生活そのものを支えてくれるわけではありません。


理想が高い人ほど「減点方式」になりやすい

婚活では、「この人はどうだろう」と相手を見る機会が増えます。

そのとき、理想が高い人ほど無意識に減点方式で判断してしまいます。

「少し会話のテンポが違う。」

「服装が好みではない。」

「趣味が合わない。」

もちろん、違和感を無視する必要はありません。


しかし、人は完璧ではありません。


そして、自分自身もまた、誰かから見れば完璧ではない一人です。

興味深いことに、長く続く夫婦ほど「共通点が多い人」ではなく、「違いを受け入れられる人」と言われることがあります。

結婚とは、同じ人間同士が暮らすことではありません。

違う価値観を持つ二人が、新しい価値観を育てていく営みなのです。


「理想」は経験によって変わる

20代の頃に描いていた理想と、30代・40代になってから求めるものは、同じでしょうか。

若い頃は外見や刺激的な恋愛に惹かれていた人も、人生経験を重ねるにつれて、「安心感」や「誠実さ」の価値に気づくことがあります。

これは妥協ではありません。

価値観が成熟した結果です。


実際に成婚された方からも、

「最初、お相手は理想のタイプとは違っていた」

という言葉を聞くことは珍しくありません。


続けてこう話されます。

「でも、一緒に過ごす時間が心地よくて、気づいたら一番会いたい人になっていました。」


恋愛感情は、一瞬で生まれるものだけではありません。

相手を知り、信頼を積み重ねる中で育つ愛情もあります。

だからこそ、最初の印象だけで可能性を閉ざしてしまうのは、とても惜しいことなのです。


本当に持つべき「理想」とは

では、理想を捨てるべきなのでしょうか。

答えは、「違います」。

捨てるべきなのは条件ではなく、「条件だけで幸せになれる」という思い込みです。

本当に大切なのは、「どんな人を選ぶか」ではなく、「どんな結婚生活を送りたいか」を考えることです。


笑顔が多い家庭を築きたい。

困ったときには支え合いたい。

何年経っても、お互いを尊重できる夫婦でいたい。

こうした未来を描くことができれば、自然と見るべきポイントも変わってきます。


相手の肩書きではなく、人柄を見るようになります。

スペックではなく、一緒にいるときの居心地を大切にするようになります。

理想とは、本来「相手に求めるもの」ではなく、「自分がどんな人生を歩みたいか」を映し出すものなのです。


幸せな結婚は、理想を叶えた先にあるわけではない

理想を追い求めることは、決して悪いことではありません。

しかし、その理想が「相手を評価する物差し」になった瞬間、大切なご縁を見落としてしまうことがあります。

幸せな結婚をしている夫婦は、最初から100点満点の相手と出会ったわけではありません。

お互いを知り、理解し、違いを受け入れながら、二人で100点に近づいていったのです。

結婚とは、完成された相手を探すことではありません。

未完成な二人が、同じ未来を見つめながら歩んでいくことです。


もし今、「理想の人がなかなか見つからない」と感じているなら、一度だけ問いかけてみてください。

「私は理想の相手を探しているのか。それとも、幸せな人生を共につくるパートナーを探しているのか。」


その答えが見つかったとき、婚活の景色は、これまでとは少し違って見えてくるかもしれません。

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