女性が再婚するまでの期間は?女性だけ定めがあるのはなぜ?
女性が再婚するまでの期間は?女性だけ定めがあるのはなぜ?
離婚後すぐにパートナーを探したいという方も多いと思いますが、女性には、再婚禁止期間があると聞いたことはあるでしょうか。なぜなのかと疑問に思う方もいると思います。
ここでは、女性の再婚禁止期間の目的や再婚禁止期間の短縮について紹介します。
【女性の再婚禁止期間はなぜあるのか】
民法では、女性は離婚後100日経たないと再婚できないという「再婚禁止期間」が定められています。女性が再婚後まもなく生んだ子どもの父親が誰か巡り、争いになることを防ぐためです。
女性は妊娠したら、お腹の子どもは自分の子どもであることが証明できますが、男性の場合はDNA鑑定しないとわかりません。再婚後すぐの出産は、前の夫の子どもである可能性と、再婚した夫の子どもである可能性があります。
親子関係は、扶養義務や相続権が発生するため、子どもの未来に大きな影響を与えます。そのため、女性は離婚後100日間は再婚できないのです。
【再婚禁止期間の短縮】
再婚禁止期間は、もともと6ヶ月と定められていましたが、2016年に100日に短縮されました。なぜ100日になったのかというと、6ヶ月は不当に長すぎると判断されたためです。
民法には再婚禁止期間と別に、離婚後300日以内に生まれた子は前の夫の子と推定する法律があります。DNA鑑定をして現在の夫の子であると証明されない限り、前の夫の子となるのです。
100日間の再婚禁止期間と上記の推定規定があれば、父と子の関係が定まらないというケースはありません。6ヶ月も禁止する必要がないということです。
【再婚禁止期間は子どもの将来を守るため】
女性のみに再婚禁止期間が定められている理由と、再婚禁止期間が短縮された理由について紹介してきました。女性のみに再婚禁止期間を設けるのは不平等だと感じるかもしれませんが、子どもの将来を守るために定められています。
また、法改正によって適当な期間に短縮され、両性に配慮された内容になりました。再婚後の争いを避けるためにも、なぜ再婚禁止期間が定められているのか理解しておくことは重要だといえます。
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