「最適停止問題」を婚活に取り入れるという選択肢
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「この人で決めて本当にいいのかな?」
「まだ先に、もっと条件のいい人がいるんじゃないか…?」
結婚相談所で活動していると、「決められない問題」にぶつかる方は少なくありません。
感情だけでは割り切れないからこそ、理系脳の方ほど苦しみやすいテーマでもあります。
こうした悩みに対して、最近よく話題になるのが
「最適停止問題」
「37%の法則」
を婚活に応用する考え方です。
この記事では、
・「最適停止問題」とは何か(婚活にどう関係するのか)
・なぜ37%の法則をそのまま現実の婚活に当てはめるのは危険なのか
・結婚相談所というフィールドに合わせて、どうチューニングすればいいのか
・実際に、marriage proの会員のお相手が「最適停止問題 婚活」を活用して成婚した事例
を、20代30代専門結婚相談所の仲人としての視点からお伝えしていきます。
婚活における「最適停止問題(37%の法則)」とは何か?
まずは前提となる理論から、わかりやすく整理しておきます。
「最適停止問題」とは?ざっくりイメージ
数学や経済学の世界で有名な「秘書問題」と呼ばれるモデルがあります。
簡単にいうと、
「何人もの候補(秘書・パートナーなど)が順番に現れるとき、いつのタイミングで『この人に決める』と言うのが、最も“良い人”を選べる確率が高いのか?」
という問題です。
理論上は、
・あらかじめ「会う人数 N」が決まっている
・一度スルーした相手には戻れない
・自分が「選ぶ側」で、相手から断られる概念はない
といった前提で話が進みます。
「37%の法則」とは?最も有名な解
この最適停止問題では、
・全体 N 人のうち、最初の37%くらい(1/e ≒ 0.37)は「観察期間」として必ず見送り、
・その後に現れた人の中で、
「それまで会った中で一番いい」と感じた人が現れたタイミングで即決する
というルールが、“最も良い人を選べる確率を最大化する”とされています。
ここから派生して、
「婚活でも、最初の37%は“練習&観察期間”」
「その後に現れた“それまでの最高”の人で決めるべき」
…といった話が、「最適停止問題 婚活」として紹介されることがあります。
なぜ数学通りにいかない? 結婚相談所の「3つの不都合な真実」
ただし、結婚相談所の現場で20〜30代の婚活を見ていると、
この37%の法則を、そのまま現実に当てはめるのは危険だと感じます。
理由は大きく3つです。
① あなたも「選ぶ」けれど、相手からも選ばれる
最適停止問題の前提では、「自分は常に選ぶ側」であり、
「この人に決めた」と言えば、自動的に採用できる世界観です。
しかし、現実の婚活・結婚相談所では、
・あなたも相手を選ぶ
・相手もあなたを選ぶ
という相互選択の世界です。
つまり、
「この人で最適停止しよう」と自分が思っても、
相手からお断りされる可能性がある
という不確実性があります。
ここが、数学モデルと現実の「決定的な違い」です!
② 会う人数 N が「最初からわからない」
理論上の最適停止問題では、「全部でN人会う」と決まっています。
しかし、実際の婚活では、
・いつ良いご縁が来るかは誰にも読めない
・仕事や体調、ライフイベントでペースが変わる
・活動途中で「やっぱりアプリに戻ろうかな」「一旦休会しようかな」と揺れる
といった具合に、総数 N が流動的です。
つまり、
「37%の法則 現実」では、
「Nが事前に確定している」前提はほぼ成り立たない
と言えます。
③ 自分の「市場価値」は時間とともに動く
もう一つ大切なのは、
自分の年齢やライフステージによって、“出会える層”も変化していくという点です。
・1年前と今では、お申し込みが来る人数・層が違う
・仕事、収入、見た目、メンタルの状態によっても変わる
つまり、モデルのように
「N人がランダムに並んでいる」
わけではなく、時間とともに条件が変動するのが、結婚相談所 婚活のリアルです。
marriage proで実際にあった「最適停止問題を使った婚活」の事例
ここからは、一般論ではなく実際の現場の話をお伝えします。
「最初の10人までは絶対に決めない」と決めた彼
婚活サロンmarriage proの女性会員のお相手男性が
最適停止問題の考え方を自分なりに応用して活動された方がいらっしゃいました。
彼は、活動スタート時に
「最初の10人までは、どんなに良い方でも
真剣交際や結婚の決断はしない”と決めて動きます。」
と決めたそうです。
つまり彼なりの「観察期間」を10人に設定したわけです。
(数学の37%とは違いますが、考え方の方向性としては近いですね)
この10人の期間で彼がやったことは、
・条件を絞らず年上、同い年、年下の人とも会う
・自分が「居心地がいい」と感じるタイプを把握する
・会話のテンポや価値観の違いで、どこが気になるのかをメモする
・「ここまでは譲れる」「ここから先は譲れない」というラインを、少しずつ言語化する
という、相場観のアップデートと自己理解でした。
11人目に出会ったのが、marriage proの女性会員
そして、11人目にお見合いをしたのが、弊社の女性会員でした。
最初の印象は「正直、条件だけなら過去にも似た方はいた」とのこと。
ですが、
・話していて圧倒的にラク
・気を遣いすぎずに素の自分でいられる
・将来の具体的な話をするときに、不思議と不安が減る
という感覚があり、「今までで一番、しっくりくる」と感じられたそうです
彼は事前に、
「10人の観察期間が終わったあとは、
“それまでで一番しっくりくる人”が現れたら、
真剣交際に進む覚悟を持とう」
と決めていたため、
彼女との交際は、迷いが少ないスムーズな真剣交際・成婚へと進んでいきました。
なんなら2人とも1回目デートで「真剣交際に進みたい」となり、仲人の私も驚きました!
弊社の女性会員が最初の10人じゃなくて良かったとも思います笑
※参考
成婚インタビュー記事
https://prop-p.com/20241224-2/
最適停止問題は「答え」ではなく「決め方のフレーム」
この事例でポイントになるのは、
・「37%だから○人目で決めた」という数学の正確さではなく、
・「観察期間」と「決断フェーズ」を自分で分けたこと
・「過去最高の相性」を感じた人が現れたとき、覚悟を持って一歩進めたこと
です!
個人的には、
「なかなか選べない」「迷いやすい」「結婚相談所で決められない」
というタイプの方ほど、
最適停止問題のエッセンスを一度試してみる価値はあると思っています!
ただし、ここで大事なのは、
これはあくまでも“人と人が向き合う婚活”における
“考え方のフレーム”であって、機械的な正解ではない!
ということです。
論理的に決断するための「修正版・最適停止アルゴリズム」
では、結婚相談所という現実のフィールドに合わせるなら、
「最適停止問題 婚活」をどうチューニングすればよいのでしょうか。
ここでは、私が会員と一緒に使っている“修正版アルゴリズム”を、わかりやすく整理してみます。
ステップ1:「人数」ではなく「期間」で考える
まずおすすめしたいのは、
N=人数ではなく、「活動期間」で区切る考え方です。
例として、
・活動期間を「1年」と決める
・最初の3〜4ヶ月を「相場観の学習期間」と位置づける
というやり方があります。
この学習期間では、
・「会う回数よりも、自分の軸を言語化すること」を優先
・お見合い・仮交際の後に、毎回簡単な振り返りメモを書く
・「自分が居心地の良さを感じたポイント」「違和感を覚えたポイント」を整理
などを行い、
「自分にとっての“加点ポイント”と“減点ポイント”」
をクリアにしていきます。
ステップ2:「減点法」ではなく「加点法」で合格ラインを決める
多くの方が陥りがちなのが、「減点法」で相手を見るクセです。
・ここが気になる
・あそこも直してほしい
・もっと◯◯な人がいい気がする
……と、粗探しモードに入ってしまうと、どれだけ会っても「この人でいい」とは思えません。
そこで、marriage proでは、
「減点法ではなく、加点法で“合格ライン”を決めましょう」
とお伝えしています。
たとえば、
・一緒にいてホッとできる時間がある
・価値観が違う点について、話し合いができる
・相手も自分も「相手を尊重しよう」とする姿勢がある
など、結婚生活で大切にしたい条件を3〜5個に絞り込み、
「この合格ラインを“7割以上”満たしていたら、
“ベスト”ではなくても“ベターとして前向きに考える”」
と決めておきます。
これは、いわゆる「最大化」ではなく「満足化」の発想です。
・「100点のベストパートナー」を延々と追い求める最大化(Maximizer)
・「合格ラインを超えたら決める」満足化(Satisficer)
婚活では後者のほうが、最終的な幸福度が高くなることが多いと感じます。
ステップ3:仮交際の「並行比較」は“絶対悪”ではない
結婚相談所の大きな特徴のひとつが、「仮交際(並行交際)」の仕組みです。
これを「ドライで嫌だ」と感じる方もいらっしゃいますが、
最適停止問題の観点から見ると、これは大きなメリットでもあります!
・一人ずつしか見られないアプリと違い、比較検討するための“バッファ”を持てる
・「この人か、この人か」で迷ったときに、実際にお会いしながら、自分の感覚で比べられる
もちろん、相手の気持ちを考えず、
「キープ目的」でダラダラ並行するのはNGです。
ただし、
「迷いやすい人が、冷静に“自分の感覚”を確かめるための時間」
として、仮交際の並行はとても合理的なシステムでもあるのです。
ステップ4:「見切りをつけるタイミング」をあらかじめ決めておく
最後に、「見切りをつけるタイミング」を事前に決めておくことも重要です。
たとえば、
・仮交際が◯回会っても、将来のイメージがまったく湧かない
・デートをしても「楽しみ」より「不安」と「我慢」が大きい
・こちらの不安や希望を伝えても、真剣に向き合う姿勢が見えない
このような状態が続いているのに、
「でも、ここで手放したら、もう誰もいないかも…」
と怖くなってしまい、ズルズルと交際を続けてしまう方も多いです。
そこで、
活動スタート時や、交際初期のタイミングで
・「自分なりの見切り条件」を一緒に言語化する
・その条件を、担当カウンセラーと共有しておく
ことで、
「今、私は“ただ怖くて決められない”だけなのか?」
「それとも“合格ラインを満たしていない”から迷っているのか?」
を、冷静に見つめ直すことができます。
結婚相談所での決められない状態に陥りがちな方にこそ、
この「自分なりの見切りラインの設定」は強くおすすめしたいポイントです。
結論:数学は「決断の勇気」を出すためのツールである
ここまで、「最適停止問題」「37%の法則」を婚活に応用するお話をしてきました。
最後にいちばんお伝えしたいのは、
数学やロジックは、“人を選別する武器”ではなく、
“決断の勇気を出すためのツール”として使ってほしい
ということです。
・「もっと良い人がいるかもしれない」という不安
・「あのときの元恋人が実はベストだったのでは?」という後悔
・「ゴールが見えないマラソンを走っているような、婚活のしんどさ」
こうした気持ちを、
数式やロジックが少しだけ軽くしてくれることは確かです。
たとえば、
・「最初の◯ヶ月は観察期間。そこを過ぎて“過去最高”の人が現れたら、一歩踏み出してみよう」
・「合格ラインの7割を超えたら、“ベストではなくベター”として前向きに考えてみよう」
といった “自分なりのルール” を決めておくことで、
「完璧な正解を探す旅」から
「選んだ相手を一緒に“正解にしていく”旅」
へと、視点を切り替えやすくなります。
一人で理論武装しすぎず、「一緒にチューニング」していきましょう
最適停止問題や37%の法則に興味を持つ方は、
総じて頭が良く、真面目で、考えすぎてしまうタイプが多いと感じます。
・一人で悩みながらロジックをこねくり回し、
・「まだ最適解ではない」と自分を縛ってしまい、
・気づけば「婚活そのものがしんどいマラソン」になっている…
もし、そんな状態に心当たりがあるなら、
一度、プロの仲人と一緒に「あなたに合った最適停止のルール」を作ってみませんか?
婚活サロンmarriage proでは、
・あなたの価値観やライフプラン
・これまでの恋愛・婚活の振り返り
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を踏まえたうえで、
「理論と感情のバランスが取れた“決め方のフレーム”」
を、一緒にチューニングしていきます!!
迷っている時こそ、相談のベストタイミングです
・「最適停止問題 婚活」に興味はあるけれど、自分一人で使うのは不安
・「結婚相談所 決められない」状態から抜け出したい
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そんな方は、ぜひ一度、無料相談でお話を聞かせてください!
数学やロジックは、うまく使えばあなたの背中をそっと押してくれる心強い味方になります。
でも最後に大切なのは、やはり、
目の前の「人」とどう向き合うか
そして「この人となら」と思えたご縁を、大切に育てていくこと
です。
理系脳のあなたが、
「考えすぎて動けない婚活」から卒業し、
「納得して決断できる婚活」へ進めるように。
仲人として、数学好きの一人の人間として、これからも伴走していけたら嬉しいです!
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