「ときめき」は不要!恋愛から始めない婚活がうまくいく理由
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「ときめき」は不要!恋愛から始めない婚活がうまくいく理由
「条件も良くて、優しくて、本当にいい人なんです。でも、どうしても恋愛感情が湧きません。私、どこかおかしいのでしょうか……」
婚活のサポートをしていると、このようなお悩みを本当に数多く耳にします。お見合いから仮交際へ進んでも、お相手に対して「ドキドキしない」「手をつなぎたいと思えない」と自分を責めてしまい、自ら交際終了を選んでしまう。そんな「婚活迷子」になってしまっている方は決して少なくありません。
でも、どうか安心してください。ご自身を責める必要は全くありません。結論からお伝えすると、結婚において、最初から「ドキドキする恋心」や「燃え上がるようなときめき」は必ずしも必要ではないからです。むしろ、これからの時代は「恋愛感情から始めない」穏やかな関係作りこそが、幸せで長続きする結婚への一番の近道になっています。
なぜ、恋愛から始めないほうがうまくいくのでしょうか。
実践心理学カウンセラーの視点からひもとくと、人が感じる「ドキドキ」や「ときめき」という感情は、実は「不安」や「非日常感」と表裏一体であることが多いのです。「お相手はどう思っているだろう」「嫌われたくない」「もっと私を見てほしい」という不安定な心の揺らぎが、恋愛特有のスパイスになります。
しかし、結婚とはドラマチックな「非日常」ではなく、何十年も続く「日常」そのものです。毎日ジェットコースターに乗っていたら、いずれ心身ともに疲弊してしまいますよね。
私はこれまで21年間、教育現場に身を置き、数多くの学生やそのご家族の人間関係と深く向き合ってきました。その長い経験の中で実感したのは、人が深く信頼し合い、困難な壁を一緒に乗り越えていける関係というのは、決して一時の情熱的な感情だけで作られるものではない、ということです。本当に強い絆は、一見地味にも思える「日常の小さな積み重ね」によってのみ育まれます。
長きにわたる結婚生活を根底で支えるのは、お互いを尊重し(Respect)、支え合い(Support)、思いやりを持つ(Kindness)という「RSK」の土台です。
恋愛感情が先行してしまうと、この「RSK」を見落としてしまう危険性があります。「好きだから」という理由だけでお相手の気になる部分から目を背けてしまったり、嫌われることを恐れて本音が言えなくなったりしがちです。しかし、「好き」という感情から入らないからこそ、冷静に、そしてフラットな視点でお相手の人間性を見極めることができるのです。
結婚相手を見極める際に本当に大切なのは、ドキドキするかどうかではなく、次のようなポイントです。
1. 意見が違った時の「話し合い」ができるか(Respect)
生活を共にしていれば、価値観の違いは必ず生じます。その時、感情的に相手を責めるのではなく、歩み寄ろうとしてくれるか。違いを「間違い」と捉えず、ひとつの意見として尊重し合える関係性が重要です。
2. 素直な気持ちを伝え合えるか(Support)
「あなたはいつも〇〇だ」と相手を主語にして責めるのではなく、「(私は)こうしてくれると嬉しいな」「(私は)こう感じて悲しかったよ」と、『アイメッセージ(私を主語にする伝え方)』を使って、お互いの気持ちを素直に伝え合えるか。これができる夫婦は、どんなピンチもチームとして乗り越えていけます。
3. 日々の生活や健康を思いやれるか(Kindness)
結婚は毎日の生活の連続です。たとえば、どちらかが疲れている時に、栄養を考えた温かい手作りの家庭料理をサッと用意してあげられるような、日常の小さな思いやり。特別な日の高級ディナーよりも、日々の食卓を笑顔で囲み、お互いの健康を気遣えるような穏やかさが、夫婦の絆を深めます。
このような「対等な話し合いができ、日常を労わり合える関係性」こそが、真の安心感を生み出します。
婚活は、自分を偽ってお相手に好かれるためのオーディションではありません。ありのままの自分でいられる、世界で一番安心できる居場所を、二人で一緒に創り上げていくプロセスです。
最初から100点の恋愛感情がなくても大丈夫。「この人といると、なんだかホッとするな」「悪い人じゃないし、もう少し話してみたいな」という小さな安心感があれば、そこからいくらでも愛は育てていけます。
休日に一緒にスーパーへ買い出しに行って笑い合えたり。旅行先でちょっとした予定変更があっても、「まあいっか、とりあえず美味しいご当地アイスでも食べて一休みしようか!」と笑って気分転換できたり。
そんな、肩の力を抜いて楽しめる穏やかな日常こそが、何にも代えがたい幸せな結婚生活のリアルなのです。
「好きにならなきゃいけない」というプレッシャーは、今日から少しだけ手放してみませんか。ドキドキしなくても、一緒にいて心穏やかでいられる。そんな温かいご縁を、ぜひ大切に育てていきましょう。