「アリとキリギリス」の寓話、婚活バージョン。
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目次
- 犠牲なのか貢献なのかを分けるものは、被害者かどうか。
- 「アリとキリギリス」の結末には、3つのバージョンがある。
- キリギリスは、生かされている命を懸命に楽しんでいた?
- 3つの本能のバランスが良いと、生きやすくなっていく。
- 30分間3000円の体験カウンセリングとは?
犠牲なのか貢献なのかを分けるものは、被害者かどうか。
きょうは、先日行った「Zoomで自分を好きになる会」のご報告です。今回は100%会員向けのオンライン・セミナーとなりました。
テーマは、『こころのビタミン』という本の中から、「責任」のパートでした。
幸せになることと、「責任」と一体どんな関係があるのか?
ところがこの「責任」、よくよく考えてみると、案外むずかしい。
参加者それぞれの体験を自由に語るところから始まりました。
小グループに分かれての。
「責任を取る」とか「責任を感じる」とかで使われる「責任」という言葉がが好きな方はあまりいないと思います。
日本ではとくにそんな重いニュアンスですよね。
その一方で、自己責任という言葉は今も根強く生きていますよね。
参加者の方がシェアしてくれたのですが、面白かったのは、会社の仕事で、部やグループが良い成績を出せなかった時に、担当の誰かが「自分の責任です」と言うと、みんなが納得するという集団心理について。
「よくぞ言った」となって、次は頑張ろうとなるのだとか。
ほぼすべての方が体験したことがあるとのこと。
本人的にも、みんなのために「なにかやれた感」があるというから、驚きです。
この心理が「役割からの犠牲」なのか、微妙なところです。
つまり、先ほどの責任で嫌な感じが残るのは、犠牲と背中合わせだからです。
誰でも犠牲になるのは嫌ですものね。
犠牲が美徳という時代もありました。
犠牲なのか貢献なのかを分けるものは、被害者かどうかなんです。
「自分の選択の結果」と思えているかどうか。
「アリとキリギリス」の結末には、3つのバージョンがある。
この本の中には、イソップ童話でお馴染みの「アリとキリギリス」の話が紹介されています。
皆さんもよくご存知だと思うのですが、この寓話の結末を巡っては実は大きく3つのストーリーがあります。
ひとつ目は最もポピュラーな、アリ=善人バージョンのもの。
働き者のアリ対怠け者のキリギリスの対比です。
働き詰めのアリをからかったキリギリスを、アリが許して、食べ物を恵む代わりにバイオリンの演奏を頼みます。
改心したキリギリスは次の夏はまじめに働きましたとさというもの。
ふたつ目は、アリ=冷酷なリアリスト・バージョン。
食べ物を請うたキリギリスを、アリが皮肉を言って突き放し、哀れなキリギリスは凍死してしまいます。
怠け者はどうなるかという教訓です。
3つ目は、これが面白いのですが、アリに突き放されたキリギリスが、「もう歌うべき歌はすべて歌った。君は僕の亡骸を食べて生き延びればいいよ」と言い放ちます。
キリギリスは全然、犠牲者なんかじゃないですよね。
矜持(きんじ)、プライドがあります。
キリギリスは、生かされている命を懸命に楽しんでいた?
アリ主観から見ると、後先を考えずに、遊んでいるだけに見えた快楽主義者のキリギリスが、すべてを見越したうえで、生かされている命を懸命に楽しんでいた。
いま・ここを生きていたとも言えます。
幸福を測る物差しは、人によって異なる。
そんな教訓がありそうです。
たとえ冬に死んだとしても、この夏を陽気に歌って燃え尽きるなら、その方が幸せでは?
そのひと夏の体験は何ものにも替えがたかったわけです。
その身は冬に朽ちる運命だとしても。
キリギリスの哲学としては。
ひとにはその人なりの生き方があり、誰も干渉なんかできない。
それを肯定した上でさらに踏み込んで考えてみると。
参加者の方たちは、内向型の自己保存か、ソーシャル(社会的)本能優勢型が多かった印象です。
なので皆さん、ほぼアリに共感していました。(笑)
わたし的に、素朴な疑問が残りました。
生き残ったアリは、冬の間、有り余る時間に、何を想い出して生きるのでしょうね?
どんな体験を?
日々、命を永らえるためだけに、額に汗して働いた喜びをでしょうか?
10歳では10歳でないと体験できない感覚というものがあると思います。
20歳でもそれは同じ。
30歳、40歳ではどうでしょうか?
その年齢でなければ、体験できないもの、味わえないものが必ずあると思います。
人間も生き物ですからね。
感覚の一回性という考え方があります。
芸術はそれが命でもある。
大きなスパンでは、一期一会に似た考え方ですが。
たとえば、あなたが18歳で、受験勉強を選ぶか、その年齢の感性でしか味わえない強烈な体験か、どちらを選ぶかと迫られたら?
私なら躊躇なく、後者ですね。
キリギリスが命がけで教えたものがもしあるとするなら、キリギリスの真似をすることでも、否定することでもなく、アリ的生き方に「それでいいのか君は?」と問うたことでは?
アリにはアリの一期一会的な生き方、美学があっていいのではないでしょうか?
アリの勤勉さと、官能的な生き方は矛盾しないと思いますよ。
3つの本能のバランスが良いと、生きやすくなっていく。
*3つの本能とは?
人の行動の動機となる3つの基本的本能のこと。
・自己保存的本能=サバイバル本能。お金・食べ物・健康等の確保がテーマ。いい意味でのわがまま本能。
・性的本能:対人関係や体験で、強烈さを求める本能。やりがい・生きがい追求がテーマ。
・社会的本能:適応本能。周りの人の期待にいかに応えるかがテーマ。役割意識、貢献意識が高い。
この3つの本能がケーキの層のように、階層化しているとイメージしてみて下さい。
最も優勢する本能が一番上の層、2番目が真ん中の層、最も力を持たない本能が一番下の層に。
一番下の3番目の本能は、忘れ去られるので、特に盲点と呼ばれます。
価値の低いものとして、故意に忘れられるか、不得意なまま先延ばしされます。
同じ優勢本能を持つ人同士は、同じ価値観を共有し、互いを理解できる傾向があります。
異なる本能型の組み合わせは、根本的な価値観が異なると思った方が良いです。
(つづきは次回)
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30分間3000円の体験カウンセリングとは?
入会検討される皆さまへ
リアルラブは、入会検討時に「30分3000円の体験カウンセリング」を提供しています。
これまでの交際体験をお聴きした後、繰り返される心理パターンを一緒に探ります。
必要でしたら、幼少期の親子関係、家族関係までさかのぼって、愛着パターンの原型や、そこから派生した性格傾向を見極めます。
また、過去に似たパターンを持った会員の方の事例を参考にしつつ、対策や目標を立て、入会&登録の詳しい説明をさせて頂きます。
全部で約90分掛かりますので、余裕を持ってお越しくださることをお薦めします。
*入会は希望せずに、時間を延長してのウンセリングを受けたい方は、通常料金によるカウンセリングの提供に変更可能です。
*入会を希望し、ただし登録しての活動を希望されない方は、カウンセリングのみを受け続けられるリアルラブ独自の「コンサルティング会員」制度があります。
IBJに登録しての活動への切り替えはいつでも可能です。(料金は差額を頂戴します)
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使ってみると案外かんたんで楽しいですよ。
*詳細はリアルラブのサイトをご覧ください。
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皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。