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不妊治療に保険適用拡大の方向

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世田谷 鵲瑞会(じゃくずいかい)「不妊治療に保険適用拡大の方向」-1

目次

  • 出生率の向上その1
  • 出生率の向上その2

出生率の向上その1

不妊治療=高額、と一般に知られていると思いますが、本当に高いのです!「助成金もあるんでしょ?」、そう簡単にもらえません!助成金は各自治体によりますが、東京都ではいままでは夫婦合算の収入が730万円未満だったのが、平成31年4月以降905万円未満に緩和されましたが、それでも共働きの30代後半カップルであれば、超過する場合も多いでしょうし、年齢上限や実施回数など様々な制約もあります。

 

不妊治療は自己診療なので、価格は病院によってマチマチです。私自身は第二子不妊となり、顕微授精(体外受精)を数回受けました。1回の体外受精で一般的に30万~50万円と幅があるのですが、私が通ったところは大学病院だったので、比較的リーズナブル(?)なほうで、内訳はこんな感じです。

1回の診察で約10,000円、血液検査があるとプラス3,000円、エコー検査で〇千円。

ホルモン値や卵子の生育結果により、内服薬で○千円、貼るタイプの薬も追加して〇千円。

排卵誘発剤使用の自己注射が1本約1万円x日数分。

薬代だけで1回の支払いが10万円超えたときには驚きましたが、保険適用外ってこんなものなのです。ここまで、あくまで事前準備。そのうえで、採卵処置で約17万円、受精卵移植で約6万円。移植後も発育を補助するために自己負担の薬代を負担しながら通院して検査して~と続きます。ここまでで1サイクル。なので1回の総額約30万は確実に超えます。これを年間に数サイクル、数年継続するのですから、100万円単位で飛んでいきます。せめて薬代に保険適用されたら助かる!!という方は多いと思います。

 

今回の保険適用拡大の方向というのは、政府が5年に一度見直している「少子化対策大綱」に明記される方向性である、というニュースから。出生数の減少は全く歯止めがかかっていません。こどもを望む方は沢山いるのですから、治療や検査への助成は必要と思います。そして、治療も検査も男女ともに必要なこと。今回の「少子化対策大綱」へのパブリックコメントに応募し損ねましたが、健康診断での婦人科検診は”がん検診”の観点だけですが、男女ともに、望めば妊娠できるかどうかの観点での検査があって良いと思っています。私は不妊治療の過程でのエコー検査で初めて卵子の元の状態を見ることができ、もっと前から見、られていればよかったと思いました。男性も「自分は大丈夫!」の根拠が数値で示せるほうが良くないでしょうか?


出生率の向上その2

世田谷 鵲瑞会(じゃくずいかい)「不妊治療に保険適用拡大の方向」-3

日本はこどもを産むには「結婚すること」が前提の社会です。自分自身は事実婚なのですが、出生届のために一瞬入籍して離籍して、事実婚を継続しています。フランスほど”進んで”はいなくても、不妊治療の助成金の対象に事実婚もOKとなってきたりと、日本も少しは容認されてきた感じがしております。しかし事実婚や、未婚の母を望む人も認めて支援していかないと出生率の向上にはつながらないのではと思っています。

 

幸せな人生は人それぞれですが、パートナーを望むなら、家庭を望むなら、是非お手伝いさせてください。

 

 

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