IBJ AWARD受賞と心に残る50代男性の婚活物語
- 成婚者エピソード
- 男性向け
目次
- 9期連続IBJ AWARD受賞お礼
- 最愛の人を亡くした50代男性
- 初めてのリアルお見合い
- 受賞は数字ではなく、「物語」の積み重ね
- 最後に伝えたいこと
9期連続IBJ AWARD受賞お礼
こんにちは。エンジニア専門結婚相談所ナナマリの榮です。
いつも応援いただき、ありがとうございます。
IBJ(日本結婚相談所連盟)より【IBJ AWARD】が発表され、
ナナマリは9期連続で受賞することができました。
この賞は、入会数や成婚実績、コンプライアンス遵守、そして会員様へのサポートの質など、総合的に評価されるものです。
応援してくださった皆さま、そして、人生の大きな決断に私たちを信じて託してくださった会員の皆さまに、心から感謝申し上げます。
毎回、受賞の報せをいただくたびに思い出すのは、会員様一人ひとりの人生の物語です。
今回は、その中でも特に深く残っている、ある男性のことを、お話しさせてください。
最愛の人を亡くした50代男性
彼は、穏やかで温かい家庭を築いていました。
仲の良い夫婦、素直に育った2人の子どもたち。
しかし、突然の別れが訪れました。
奥様が「ちょっと体調が悪い」と病院に行った時には、すでに病気は手遅れだったそうです。
「何も食べられず、見るからに痩せてしまった」そう振り返る彼の声に、不快喪失と孤独が感じられました。
それでも、時間と子供たちの存在が、少しずつ彼を前へと進ませてくれたのです。
「子どもたちのために、もう一度家族をつくろう」
そして、ご縁がありナナマリにご入会くださいました。
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想定外のスタート――「まさか、こんなに苦戦するとは」
正直、最初にご相談を受けたとき、
私は”ここまで大変になる”とは思っていませんでした。
人柄もよく、前向きで素直。プロフィール写真も自然な笑顔で好印象。
そして何より、ご本人が「やれることはなんでもやってみます」と積極的な姿勢だったからです。
「きっと、ご縁がみつかるはず」と思っていました。
しかし、現実は違いました。
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200件申し込んでも、「お見合いが一件も組めない」現実
婚活開始から1ヶ月が過ぎたころ。
彼から「まだお見合いがひとつも成立しません」と連絡が来ました。
写真も内容も悪くない。
200件も申し込んでいるのに、返ってくるのは「お断り」ばかり。
「やっぱり、自分と結婚したい女性なんて、世の中にはいないんでしょうか…」
そう言った彼の声は、どこかあきらめと自嘲が混じっていました。
私も、とてもつらかったのを覚えています。
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一筋の光、遠距離のお見合い成立
それでも、1件だけ、お見合いが成立しました。
彼女は遠方に住んでいた方でしたが、やりとりはとても順調で、お互いに好感触。
「来月、彼女が東京に来てくれることになりました。近くを案内しようかと…」
そんな明るい報告を聞いて、私も胸をなでおろしました。
やっと希望の光が見えた、そんな気持ちでした。
…ところが。数日後。彼女から連絡が。
「彼の熱量が少し重たく感じてしまって…ごめんなさい」
彼は、それを聞いて落ち込みました。
「もう、やめようと思います」
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「次は私がやります」
あきらめかけた彼に、私は提案しました。
「次は、私が代わりに申し込みをします。そのお見合いが成立したら、そこからまた再々スタートしましょう。それまでは、少しお休みしていてください」
彼は、半分諦め気味で
「…それなら、お願いします」
と言ってくれました。
その日から、私は彼に代わって、毎日数十件ずつ申し込みを送り続けました。
月に200件申し込むというのは本当に大変なことなんだ、とこの時痛感しました。
夜な夜なPCに向かいながら、「どうか、この想いが届きますように」と祈るような気持ちで送信ボタンを押しました。
そしてついに。1件のお見合いが、成立したのです。
初めてのリアルお見合い
当日、私は彼に付き添って現地まで同行しました。
「こんなホテルラウンジ、初めて来ました…」と少し緊張気味の彼。
「大丈夫ですよ。いつものままでお話ししてくださいね」
そう声をかけて、私は近くのカフェで彼の帰りを待ちました。
1時間後、彼が戻ってきたとき、少しほっとした表情でこう言いました。
「子どものことも、同居のことも、全部正直に話しました。隠しても仕方ないし、それでダメならもうあきらめます」
その言葉に、私は彼の誠実さと覚悟、そしてやり切った清々しさを感じました。
そしてその夜、彼女からの連絡が。
「なんでも正直に話してくれました。とても誠実で、信頼できる方だと感じました」
仮交際が成立。
すぐに彼に電話をし、「よかったですね!」と一緒に喜び合いました。
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過去の傷が彼を慎重にさせた
実は、今のお相手との交際も、最初はうまく進んでいたわけではありません。
以前の交際で「積極的すぎて重たい」とお断りされた経験から、
彼は「今度は自分から行きすぎないようにしよう」と、とても慎重になっていました。
やり取りもどこか他人行儀で、彼自身も「なんとなく距離を感じる」と不安をこぼしていました。
そんなとき、お相手の仲人さんから私に連絡が入りました。
「実は彼女、前向きに考えています。
もう少し積極的に進めてもらえると、嬉しいと思いますよ」
そのことを伝えると戸惑いながら
「ほんとに大丈夫なんですか?
やりとりもスムーズじゃないし、何か壁を感じるというか…」
それでも私はこう伝えました。
「彼女はあなたのことをちゃんと考えています。
今、あなたが動かなければ、彼女の気持ちが他の誰かに向かってしまうかもしれませんよ」
彼は、しばらく考えたあと、
「わかりました。やってみます」と言ってくれました。
それがきっかけで、関係は一気に動き出しました。
⸻ そして今、ふたりは――
「彼女の誕生日に、入籍しようかと話しているんです」
最近、彼から届いた報告です。
彼の声からは、「寂しさ」ではなく、「これからの暮らしを楽しみにする気持ち」が伝わってきました。
受賞は数字ではなく、「物語」の積み重ね
9期連続でIBJ AWARDをいただいたことは、大きな誇りです。
でもそれ以上に、ひとりひとりの人生に寄り添えたこと。それこそが、ナナマリの誇りです。
数字の裏側には、涙と覚悟と勇気の物語があります。
あきらめなかった会員さん。
支え合うことを選んでくれたお相手。
そして、そのすぐそばで、信じて伴走し続けた私たち。
この受賞は、ナナマリの会員さんたちと一緒にいただいたものです。
最後に伝えたいこと
最後に。
「もう無理かもしれない」
そう思っていたら、思い出してください。
人生は、いつからでも変えられます。
行動と誠実さは、必ず誰かに届きます。
ナナマリは、あなたの隣で、人生の新しいページを一緒にめくっていける存在でありたいと思います。
どうか一歩、踏み出してみてください。