マッチングアプリで出会ってデートしてみた（後編）

詐欺を疑ってごめんなさい。

こんばんは、婚活アドバイザーのA子です。
今日は「プロフが魅力的過ぎたカレ」とのデートの後編です。

一度も会ってもいないのに熱烈アプローチ、CEOだというカレの会社をググって、おお、本物だ。実在する。
フムフム、へぇ～こんなことしてるんだ。すごいー。で、その彼が猛烈に私にアピっている。

いやいや、ちょっと待て、おかしいじゃん。
やっぱり詐欺じゃん？？上がったり下がったりしながらも、ファーストデートに行ったら、すごく素朴な良い人でした。

詐欺を疑って、ごめんなさい。
彼のコミュニケーション力のおかげで、私たちはファーストデートの終わり間際までにはもう、次は映画を見に行こうか、ということになっていました。

前はボクが払った。

一週間後の週末、映画の上映時間の関係で、最初に軽くご飯を食べてから映画を見に行くことになったのです。

一緒に食事をして、はい、お会計、という時。

店員さんがおいてくれた伝票を、彼が手に取り私に渡したのです。

え？え？え？全部、私に払えということ？ちょっとびっくりして、え？全部？って聞きました。
彼曰く、前はボクが払った。
だから今回はチミだ。というわけです。あ、そういうことね。要するに割り勘ね。

オーケー、オーケー。私は伝票を手に持ち、レジに向かいました。

Aki心の声：いや、ちょっと待ってよ。前回は前回だよね。今回は今回で割り勘というならわかるけど

レジで支払いをする私の後ろにはジャケットを着用した紛れもなく、ちゃんとした大人の外国人。

Aki心の声：ちょっと待って。私、大の大人の男、しかも目立つ外国人を後ろに携えてお支払い？まるで外国人に貢いでいるジャパニーズレイディみたいじゃん。

恥ずかしいよ。もういい、今日は私は外国から来た大事な取引先の接待の為にここへ来た、という設定にしよう。（←誰もそんなこと気にしちゃいない。）

なんでもシェア、なんでも平等

私は刀を引き抜くサムライの如く、カードをシュッと取り出しお支払い。
不思議なことに、自分が支払いをすると急に自分が男らしく思えました。
カモン！！レッツゴー！と彼を引き連れ、映画館に向かいます。

しかし動揺は隠しきれない。
そしたら彼は、ごめんね。ごめんね。君に全部払わせちゃって怒らせちゃったらごめんね。

でもね、でもね、ボクは今までデートの時は女性にご馳走していた。
でもね、毎回２、３回会ったらバイバーイっていなくなって、もうボクは決めたんだ！ボクのことが本当に好きだったら女の子もお金を払ってでもボクと会うでしょ？

今回ボクが払ったら次は彼女が払う。なんでもシェア。
20XX年からそうするって決めたんだ！！！！（←すごく力強く言ってた。）

確かに、なんでもシェア、なんでも平等。
ヨーロッパにはこういう考え方をする人は多い。
そういう考え方も嫌いではないし、尊重する。（国によるけどヨーロッパは女性も男性に劣らず、同じくらい稼ぐ人が多いという社会的背景もあるのだけど）

この時私が自分に課した課題は

しかし、完全割り勘でもいいの♡っていう、割り勘を凌駕するほどの魅力を私は彼に感じていなかった。
勇ましく支払いをする自分の姿が残像に残り、チラチラする。

映画に集中できない。
せめて、私が彼にお金を渡して彼に払って貰えばよかった。
彼の収入は定かではないが、男性の方が収入が高いという場合においては、彼に多めに払ってもらいたい、というのが本音だ。
私たち女性もデートの為にお洋服や化粧品を買ったり、美容室やネイルサロンに行ったりしているんだ。

それと同時に私も彼に失礼な態度をとっていなかったか？と振り返る。
あった。あれだ。チミは他にも会っている人はいるの？やりとりしている人はいるの？って聞かれた時、うっすらいる、ということを漏らしてしまったの。（目の前にいる彼がいいの♡って思っていたら絶対、口から出ないんですが。）

映画が終わり、駅で私たちは、（おそらく、互いに次はないって思いながら）今日はどうもありがとう！とお互いに満面の笑顔で握手をしてバイバイしました。
当然ながら、彼からの朝晩のテキストも毎晩のお電話もこのデートの後からパッタリなくなりました。

この時、私が自分に課した課題はこちらです。

払ってもらうのが当たり前と思うな。
チミと過ごせてすごく楽しかった、と気持ちよくご馳走される女性になろう。

 
あと、アプリでの出会いって…

というわけで今日はおしまい。またね～。

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