『時計仕掛けのマリッジ』でぞっとした瞬間
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今話題の『時計仕掛けのマリッジ』。
ご覧になった方の中には、「面白かった」という感想以上に、どこか胸が苦しくなった場面があった方もいるのではないでしょうか。
私は結婚相談所のカウンセラーという立場で見ていましたが、正直に言うと何度か「ぞっとした瞬間」がありました。
それは出演者の言動が特別だったからではありません。
むしろ婚活現場で日々見かける悩みと、驚くほど重なっていたからです。
特に、
マッチングアプリでは出会えている
お見合いも組めている
いい人には会えている
それなのに、
決められない
比較が止まらない
気持ちが盛り上がらない
という方ほど、自分ごととして感じる内容だったかもしれません。
今回は『時計仕掛けのマリッジ』を通して見えた婚活の本質についてお話ししたいと思います。
なぜこの番組が注目されたのか
この番組の特徴は、恋愛よりも結婚に焦点が当たっていることです。
30日という限られた時間の中で、
この人と暮らせるか
価値観は合うか
将来を一緒に考えられるか
を判断していきます。
普通の恋愛リアリティー番組のような「好きになっていく過程」だけではありません。
むしろ、
「好きだけど結婚できるのか」
「条件は合うけど本当にこの人なのか」
という葛藤が数多く描かれています。
婚活を経験したことがある方なら、一度は似たような悩みを感じたことがあるのではないでしょうか。
私がゾッとした瞬間
番組を見ながら何度も感じたのは、
「こんなに条件が揃っているのに決められない」
という現実でした。
高収入。
誠実。
話しやすい。
結婚願望もある。
一般的には理想的と言われる相手でも、
「何か違う気がする」
「もっと合う人がいるかも」
と迷い続ける場面があります。
しかし実はこれ、婚活現場では珍しくありません。
アプリでも相談所でも、
「いい人なんです。でも決め手がなくて…」
という相談は本当に多いのです。
ぞっとしたのは、出演者が特別だったからではありません。
誰でも同じ状況になり得るからです。
婚活と似ているところ、違うところ
似ているところ
婚活も番組も共通しているのは、
「選ぶ側であると同時に選ばれる側でもある」
ということです。
自分が相手を評価しているつもりでも、相手もまた同じように判断しています。
そして時間には限りがあります。
迷っている間にご縁が離れてしまうこともあります。
違うところ
一方で現実の婚活は30日で終わりません。
相談所であれば担当カウンセラーと一緒に整理しながら進められます。
つまり、
「迷うこと」
そのものは問題ではありません。
問題なのは、
「なぜ迷っているのか分からないまま活動を続けること」
なのです。
婚活経験者が陥りやすい比較疲れ
婚活が長引く方には共通点があります。
それは比較が習慣になっていることです。
例えば、
前の人は年収が高かった
この人は優しい
あの人は話が面白かった
この人は見た目が好み
こうして比較を続けるうちに、
誰と会っても決められなくなります。
特にアプリでは次々と新しい出会いが生まれるため、
「もっと良い人がいるかもしれない」
という感覚が強くなりやすい傾向があります。
しかし結婚は比較大会ではありません。
大切なのは、
「自分に合う人を見つけること」
です。
カウンセラーとして実際によくある相談
西宮・梅田エリアでもよくいただく相談があります。
30代前半の女性会員様。
お見合い成立率も高く、交際にも進めていました。
しかし半年以上、
「良い人なんですが決められません」
を繰り返していました。
詳しくお話を聞いてみると、
結婚相手に求める条件はたくさんあるのに、
「自分がどんな結婚生活を送りたいか」
は整理できていなかったのです。
そこで、
平日の過ごし方
家事分担
子育て
お金の使い方
休日の過ごし方
を一緒に言語化しました。
すると相手を見る視点が変わり、
数か月後に成婚されました。
変わったのは出会いの量ではありません。
「判断基準が明確になったこと」
でした。
問題の本質は「見る視点」にある
婚活がうまくいかない理由は、
相手が悪いからでも、魅力が足りないからでもない場合があります。
本当の原因は、
「恋愛目線だけで判断していること」
かもしれません。
結婚生活は、
一緒に暮らす
困った時に支え合う
将来設計を共有する
という現実の積み重ねです。
だからこそ、
恋愛感情だけでなく、
生活者としての相性を見る必要があります。
婚活で役立つ3つの改善策
①理想条件に順位をつける
条件を並べるだけでは判断できません。
大切なのは順位です。
例えば、
絶対に譲れないもの
できれば欲しいもの
あれば嬉しいもの
に分けてみましょう。
これだけでも迷いはかなり減ります。
②結婚後の会話を増やす
恋愛の話だけではなく、
生活の話をしてみてください。
例えば、
朝型ですか夜型ですか
家事はどう考えていますか
子どもについてどう思いますか
などです。
意外と価値観が見えてきます。
③感情と相性を分けて考える
ドキドキする相手が必ずしも結婚向きとは限りません。
逆に最初は穏やかな印象でも、
会うたびに安心感が増す相手もいます。
感情だけでなく、
一緒にいる時の自然さも見てみましょう。
明日から使える質問リスト
お見合いやデートでぜひ使ってみてください。
将来について
どんな家庭を築きたいですか?
結婚後に大事にしたいことは何ですか?
仕事と家庭
忙しい時はどう過ごしていますか?
家事分担はどう考えていますか?
お金の価値観
お金を使いたいものは何ですか?
貯蓄についてどう考えていますか?
休日の過ごし方
理想の休日はどんな過ごし方ですか?
一人時間は必要なタイプですか?
こうした質問は面接のようにならず、
会話の流れの中で自然に聞いてみるのがおすすめです。
まとめ
『時計仕掛けのマリッジ』で私がぞっとしたのは、
特別な人たちの話ではなく、
婚活中の多くの方が抱える悩みそのものが映し出されていたからです。
出会いがないわけではない。
良い人にも会えている。
それでも決められない。
その背景には、
「判断基準が曖昧なまま婚活をしている」
という問題が隠れていることがあります。
婚活は頑張る量だけで結果が決まるものではありません。
大切なのは、
「自分に合う相手を感覚だけでなく基準を持って見極めること」
です。
もし今、
「いい人なのに決められない」
「比較疲れで前に進めない」
と感じているなら、一度立ち止まって自分の結婚観を整理してみてください。
その作業が、理想の相手とのご縁を近づける大きな一歩になるかもしれません。