昔はモテたとアピる悲しい婚活おじさん!
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婚活で評価されるのは「昔どれだけモテたか」ではなく、「今、相手と良い関係を築ける人かどうか」です
仲人アドバイザーの立場では、まずはっきりお伝えしたいのは、**婚活で評価されるのは「昔どれだけモテたか」ではなく、「今、相手と良い関係を築ける人かどうか」**です。実際、初対面やプレ交際の場では、過度な自己アピールや“モテた昔話”は、相手に「自分に興味がある人」ではなく「自分を見せたい人」という印象を与えやすいです。心理学の文脈でも、誇示やハンブルブラグは不誠実・自己中心的に見えやすく、逆効果になりやすいとされています。一方で、謙虚さや相手を理解しようとする姿勢は、交際の入り口で好印象につながりやすいとされています。
以下、40代以上の男性婚活者にありがちな「モテたアピール」5つと、どう改善すべきかをセットで説明します。
1. 「昔は女性からよく告白された」アピール
これは非常によくあります。
「若い頃は結構モテたんだよね」「学生時代は何人にも告白された」「職場でも人気あった」といった、“過去の市場価値”を語るタイプです。
・なぜ敬遠されやすいのか
女性側からすると、正直それは今の結婚相手としての安心材料にならないからです。むしろ、「過去の栄光にしがみついている」「今の自分で勝負できていない」という印象になることがあります。また、“モテた”という表現そのものが、相手に比較対象を意識させやすく、居心地を悪くします。自分を大きく見せる話し方は、温かさや誠実さを下げて見られやすい、という指摘もあります。
<改善事項>
過去の人気話ではなく、今の自分がどんな関係を築きたいかを話すことです。
<言い換え例>
NG:
「昔はかなりモテたんですよ」
改善:
「若い頃はいろいろ経験もありましたが、今は落ち着いて、お互いを尊重できる関係を大事にしたいと思っています」
この言い方なら、過去を匂わせても嫌味にならず、現在の価値観が伝わります。
2. 「元カノが美人・年下・ハイスペックだった」アピール
これも典型的です。
「前の彼女はすごく綺麗で」「10歳下の人と付き合ってた」「CAやモデル系の人とも縁があって」など、過去の交際相手のスペックを使って自分の価値を上げようとする話し方です。
・なぜ敬遠されやすいのか
これは女性にとってかなり不快です。理由は単純で、“あなた自身を見ている”会話ではなく、“過去の女性を使った自己演出”になっているからです。しかも、聞かされた側は無意識に比較されているような気分になります。謙虚さが魅力になる一方で、自己を過剰に持ち上げる人は「相手を大事に扱わなそう」と見られやすい、という指摘とも一致します。
<改善事項>
元交際相手のスペックは話さない。話すとしても、経験から学んだことだけに絞ることです。
<言い換え例>
NG:
「前はかなり若い子と付き合ってて」
改善:
「過去の交際を通じて、見た目や勢いだけじゃなくて、話し合える相手が大事だと感じるようになりました」
これなら、女性は「比較されている」と感じにくく、人としての成熟を感じます。
3. 「女性に慣れている」「女性心理が分かる」アピール
たとえば、
「女性の扱いは分かってる」
「今までいろんなタイプの女性を見てきた」
「女性はこうすると喜ぶんだよ」
という、“恋愛経験豊富”アピールです。
・なぜ敬遠されやすいのか
こういう言い方は、女性から見ると上から目線に聞こえやすいです。しかも、本当に女性心理が分かる人は、そんなふうに断言的には言いません。関係づくりで重要なのは、相手を一般論で扱うことではなく、目の前の一人を丁寧に理解することです。良い関係では、感情への気づき、共感、傾聴が大切であり、「分かったつもり」で話すより、 curiosity(好奇心) と attunement(同調) が重要だとされています。
<改善事項>
「女性はこう」ではなく、“あなたはどう感じますか”と聞ける人になることです。
<言い換え例>
NG:
「女性は結局、安心感が一番なんですよ」
改善:
「人によって心地いい距離感って違うと思うのですが、○○さんはどんな関係が理想ですか?」
この違いは大きいです。前者は講義、後者は対話です。婚活で必要なのは講師力ではなく、対話力です。
4. 「仕事・年収・肩書きで昔から評価されてきた」アピール
「若い頃から部下が多かった」
「昔から仕事はできる方だった」
「年収もそれなりにあったから寄ってくる人は多かった」
など、仕事実績を“モテた証拠”として語るパターンです。
・なぜ敬遠されやすいのか
もちろん、仕事を頑張ってきたこと自体は素晴らしいです。ですが、婚活で問題なのは、それを人間的魅力と混同して話してしまうことです。女性が知りたいのは、「稼いだ自慢」ではなく、その人が家庭でどういうパートナーになるかです。自己宣伝が強すぎると、魅力よりも「自慢話の多い人」という印象が残りやすいですし、会話の主役がずっと自分になってしまいます。会話を独占し、自分の話ばかりする人は、相手に“軽視されている・聞いてもらえていない”感覚を与えやすいと指摘されています。
<改善事項>
肩書きや数字を並べるより、仕事を通じて身についた人柄を伝えることです。
<言い換え例>
NG:
「管理職を長くやってきたので、人を見る目はあります」
改善:
「仕事では人と調整する場面が多かったので、相手の立場を考えて話すことは大切にしてきました」
これなら、実績が生活者としての魅力に変わります。
5. 「今でも年下から好かれる」「若く見られる」アピール
40代以上で非常に多いのがこれです。
「実年齢より若く見られる」
「20代、30代にも全然いけると思う」
「年下から好かれることが多くて」
という、“まだ市場価値が高い”ことを示したいアピールです。
・なぜ敬遠されやすいのか
これは女性にとって、かなり危険信号になりやすいです。理由は、現実認識のズレや、同世代女性への敬意の薄さを感じさせるからです。また、「自分はまだ選べる側」と誇示しているように聞こえ、関係構築よりも優位性アピールに見えます。初期の関係で魅力になるのは、尊大さではなく謙虚さだという知見とも逆行します。
<改善事項>
“若く見られる自慢”ではなく、年齢相応の落ち着き・誠実さ・安定感を価値として出すことです。
<言い換え例>
NG:
「よく30代に見られますし、年下からもいけると思います」
改善:
「年齢を重ねた分、勢いよりも信頼関係を大切にしたいと考えるようになりました」
婚活で最終的に選ばれるのは、若作りした人より、安心して将来を考えられる人です。
<共通する問題点>
これら5つに共通しているのは、すべて
「自分を高く見せる」ことに意識が向きすぎて、相手との関係づくりが後回しになっている
という点です。
婚活では、相手が見ているのは
「この人はすごい人か」
より、
「この人と一緒にいると、私は大切にされそうか」
です。
会話を独占したり、自分の実績や過去の栄光ばかり語る人は、相手からすると疲れます。逆に、相手に関心を持ち、よく聞き、感情を汲み取れる人は信頼されやすいです。アクティブリスニングや共感は、関係の質を高め、相手に「理解された」と感じさせる重要な要素です。
<改善の基本方針>
仲人としては、40代以上の男性婚活者には次のように伝えるのが効果的です。
1. 過去ではなく「今の自分」を語る
昔の武勇伝は封印して、
今どんな生活をしていて、
どんな結婚を望み、
どんなパートナーでありたいか。
ここを話せる人の方が、圧倒的に信頼されます。
2. 会話の比率を「自分6:相手4」ではなく「自分4:相手6」にする
少し物足りないくらいでちょうどいいです。
相手に気持ちよく話してもらえる男性の方が、交際は進みます。会話は“披露”ではなく“共有”です。
3. 自慢の代わりに「質問力」を磨く
「休日はどう過ごされていますか」だけでなく、
「そういう時間を大事にされているんですね。きっかけはあるんですか?」
のように、一歩深く聞けると一気に印象が変わります。
4. 実績ではなく「安心感」を与える
婚活で女性が見ているのは、年収や過去のモテ話以上に、
話をちゃんと聞いてくれるか
感情的にならないか
誠実に向き合えるか
将来の話ができるか
です。
つまり、魅せる力より、安心させる力が大事です。Gottman Institute
5. “すごいですね待ち”をやめる
相手の反応を引き出すための自慢話は、ほぼ失敗します。
評価は自分で取りに行くものではなく、相手の中に自然に生まれるものです。誇示しなくても伝わる人の方が、実際には魅力的に見えます。
<まとめ>
40代以上の男性婚活者に多い「モテたアピール」は、主にこの5つです。
・昔は告白された・人気があった
・元カノのスペックで自分を上げる
・女性慣れ・女性心理が分かるアピール
・仕事・年収・肩書きでモテたアピール
・今でも年下にいける・若く見られるアピール
そして改善の核心は、
“自分をすごく見せる”から、“相手と良い関係を作れる自分を見せる”へ切り替えること
です。
婚活で選ばれる40代以上の男性は、昔の武勇伝を語る人ではありません。
今の自分で、相手を安心させ、会話を楽しませ、未来を感じさせられる人です。