結婚したその先まで、一緒に考えられる場所を作りたかった
- カウンセラーの日常
「結婚は人生の墓場だ」
そんな言葉があります。
実際、結婚したからといって、ずっと幸せでいられる保証なんてありません。
離婚する人もいる。
結婚したことを後悔する人もいる。
一人で生きる方が幸せだったと思う人だっているでしょう。
それでも、結婚に希望を持つ人は今もたくさんいます。
では、結婚にはいったい何があるのでしょうか。
結婚すると、何が変わるのか
結婚には、制度としての側面があります。
家族として認められ、さまざまな権利や制度の対象になる。
税金や社会保障、相続、財産、家族としての手続き。
今では結婚という形だけが家族ではありませんし、生き方も関係の形もずいぶん自由になりました。
それでも、法律上「夫婦になる」ということには、今も一定の意味があります。
ただ、私が結婚に感じている魅力は、そこだけではありません。
制度やメリットを並べたところで、それだけを理由に結婚したいと思う人は、きっと少ないでしょう。
結婚には、もっと人間臭いものがあると思っています。
「この人にする」と決めること
私は、結婚には一つの覚悟があると思っています。
「この人と一緒にやっていく」
そう決めることです。
もちろん、勢いで結婚する人もいるでしょう。
その場の雰囲気だったり、年齢だったり、タイミングだったり。
いろいろな事情が重なった結果として結婚することもあります。
それでも最後には、自分で選ぶ。
この人と夫婦になる。
その決断だけは、自分の選択です。
それって、なんとも美しいことだと私は思うんです。
少し大げさに言えば、美学です。
矜持と言ってもいい。
今まで自由だった二人が、
「この人と一緒に生きていく」
と腹をくくる。
その瞬間には、確かに二人の意志がある。
未来がどうなるかなんて分かりません。
喧嘩するかもしれない。
価値観が変わるかもしれない。
生活が苦しくなるかもしれない。
いつか別れるかもしれない。
それでも、その時の二人は相手を選んだ。
私は、その事実にはとても大きな意味があると思っています。
結婚した瞬間に、未来は決まらない
結婚した日が、いつか後悔になるかもしれません。
反対に、
「あの人と結婚して良かった」
と振り返る日が来るかもしれません。
それは、その時にならなければ分からない。
未来から見れば、美談になるかもしれないし、苦い思い出になるかもしれない。
でも、だからといって、結婚した瞬間まで偽物になるわけではないでしょう。
結婚を決めたその日に、
「この人と一緒にいたい」
と思った。
その瞬間、二人にとって最高の時間だったのなら、それはそれで本物です。
私は、幸せというものは、その瞬間に完成するものではないと思っています。
あとから振り返って、
「あの時は幸せだったな」
と思うこともある。
だから、結婚したから幸せになれるとも思っていません。
結婚した瞬間にゴールテープを切って、
「はい、これで幸せです」
なんてことにはならない。
むしろ、そこから始まることの方が多いでしょう。
だから私は、結婚相談所を始めた
「結婚はゴールじゃない」
私はずっと、そう思っています。
それならなぜ、結婚相談所なのか。
矛盾しているように見えるかもしれません。
でも、私にとっては逆なんです。
ゴールじゃないと分かっているからこそ、結婚する相手を一緒に考えたい。
結婚したら終わりではない。
そこから生活が始まり、人間関係が始まり、二人の時間が始まる。
だから私は、
「結婚できればいい」
という婚活には、あまり興味がありません。
誰でもいいから結婚するのではなく、
この人となら、その先を一緒に考えていける。
そう思える相手と出会ってほしい。
結婚というものに、私は完璧な幸せを期待しているわけではありません。
むしろ、不完全だからこそ魅力があると思っています。
先のことなんて分からない。
それでも、
「この人とやってみよう」
と二人で決める。
その覚悟には、今でも十分な価値がある。
だから私は、結婚相談所を始めました。
結婚させるためではなく。
結婚したその先まで、一緒に考えられる場所を作りたかったからです。