選択のパラドックス!選びすぎる人ほど結婚を遠ざける理由
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今年も残すところ、あとわずかとなりました。
結婚相談所Bridalチューリップです。
年末の慌ただしさの中で、ふとこの一年を振り返っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
2025年も、多くのご縁と真剣な想いに立ち会わせていただいた一年となりました。
本日のIBJブログでは、年内最後のご挨拶として、
この一年を通して感じたこと、そして来年に向けた大切なお話をお届けしたいと思います。
結婚を遠ざける人の特徴
婚活が進まないとき、多くの人が「自分は理想が高すぎるのでは」と考えがちです。
しかし、実際は、理想よりも選択肢の多さが判断を鈍らせているケースが目立ちます。
マッチングアプリ、結婚相談所、婚活パーティー、SNS、イベント、社会人サークル、職場、友人紹介など複数の媒体を同時に利用できる今は、探せば探すほど候補が増えていきます。
出会いのチャンスが多いことは有利なように思えますが、比較対象が増えるほど、何を優先すべきか判断できなくなってしまうのです。
そのため、相性の良い相手と出会っても「もう少し見てから決めたい」という気持ちが働きやすくなります。
判断が先延ばしになるほど基準は曖昧になるものです。
いったん迷いが生じると、その迷いが迷いを呼び、ますます結婚を遠ざけてしまいます。
結婚を遠ざける選択のパラドックスと比較麻痺の心理学
選択肢が増えるほど判断しにくくなる現象は、心理学では「選択のパラドックス」と呼ばれています。
※「選択のパラドックス」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、これは“選択肢が多すぎると、かえって選べなくなる心理”のことです。
婚活ではまさにこの現象が起きやすく、知らないうちに判断力が削がれてしまいます。
コロンビア大学のシーナ・アイエンガー教授による有名なジャムの実験があります。
ジャムを24種類並べた売り場と6種類を並べた売り場を比較し、どちらの方が試食した人が多かったか、実際に購入した人が多かったかを比較しました。
選択肢が豊富な24種類の売り場の方に多くの人は集まったものの、実際に購入した人数は6種類の売り場の方が圧倒的に多かったのです。
婚活もこれと同じです。
情報量が多いほど出会いの可能性は広がるものの、判断軸が揺らぎ、決められない状態に陥りやすくなります。
「もっと合う人がいるかもしれない」という思考が働き、一人の相手との関係を深める前に次の相手に移ってしまいたくなるです。
また、選択肢の過剰は比較麻痺を起こします。
これは、複数の候補を同時に比較すると長所と短所が相互に打ち消し合い、誰を選んでも決め手に欠けるように感じてしまう状態です。
そのために決断疲れに陥ってしまうと、判断の質そのものも低下し、相手の良さを正しく評価できなくなってしまいます。
選びすぎる人が結婚を遠ざけるのは意志の弱さなどではなく、判断力を奪う環境に身を置いているのが理由です。
実際に、当社でも似たケースがありました。
20代後半の女性会員様は、相談所とは別にアプリも併用していて、毎週のように新しいお相手からの「いいね」が届いていました。
その結果、本来相性の良い男性と仮交際に進んでいたにもかかわらず、「もっといい人がいるかもしれない」という思いが消えず、決めきれない状態が数ヶ月続いてしまったのです。
判断軸を整理した後は驚くほどスムーズに決断でき、今ではその方と婚約されています。
“選択肢の多さ”が生む迷いは、誰にでも起き得るものなのです。
選択のパラドックスに陥らない3つの意思決定ステップ
こうした選択の負荷を減らし、納得して前に進むには、判断基準を整理し、迷いを最小限に抑える工夫が欠かせません。
そのために有効なのが次の3つのステップです。
第一に、絶対条件と希望条件を分けます。
婚活では、条件をすべて同列に並べてしまうと比較項目が増え、判断しにくくなってしまうものです。
譲れない条件は何か、あれば良い条件は何かと切り分けることで判断すべき軸が少なくなり、迷いが大幅に減ります。
第二に、3人ルールを持つことです。
「3人会ったら次の段階に進むかを判断する」というルールを決めておくだけで、「もう少し他の候補も見たい」という心理的ループから抜け出しやすくなります。
短期で成婚する人ほど自分なりの行動ルールを持ち、判断の先延ばしを防いでいるのです。
第三が、過去の成功・失敗パターンの棚卸しです。
人は無意識のうちに過去の経験から判断軸を作っています。
「なぜうまくいったのか」「なぜ続かなかったのか」を振り返りましょう。
そうすると、理想像ではなく、実際に相性が良かったタイプが見えてきます。
例えば、
・「絶対条件:同居家族への理解/希望条件:年収○○万円以上」
・「3人会ったら次に進むか判断する」
・「過去に続きやすかったのは“話をよく聞いてくれるタイプ”だった」
というように整理するだけで、迷いが一気に減ります。
具体的に言語化されると、自分にとって本当に大切な軸が浮き彫りになります。
棚卸しによって過去の経験が整理されると判断の精度が上がります。
そうすることで迷いのループに巻き込まれにくくなるのです。
まとめ
婚活が滞ると、自分は理想が高すぎるのだろうかと悩むことがありますが、本質はそこではありません。
必要なのは理想を下げることではなく、選択肢を減らして判断力を磨くことです。
明確な判断軸があると、出会いから交際までの流れが自然にスムーズになり、決断のスピードも上がります。
結婚相談所では、こうした判断力の整理をカウンセラーが一緒に行います。
Bridalチューリップでは、
・過去の交際パターンの分析
・お相手選びの優先順位整理
・お見合い後の振り返りサポート
・迷ったときの客観的フィードバック
など、判断力を磨くためのサポートを具体的に行っています。
一人で抱え込むと複雑になる問題も、第三者と話すことで驚くほどシンプルになり、
“自分らしい選択ができる状態”へ自然と整っていきます。
迷いの背景を言語化し、必要な条件を再構成し、選択の負荷を減らすサポートは第三者だからこそできることです。
自分の気持ちを誰かに話すだけでも迷いが軽くなることは多く、相談を重ねるほど「自分は何を大切にしたいのか」がはっきりしてきます。
選択肢が多い時代だからこそ、選び方を見直すことが婚活でうまくいくための鍵になります。
Bridalチューリップでは、一人では難しい判断のプロセスに伴走し、迷いを減らすサポートを行っています。
選択の負荷が大きい今の婚活環境でも、自分らしい結婚へ向かう道筋をつかんでいただけるはずです。
婚活で迷ってしまうのは、あなただけではありません。
多くの方が同じ壁にぶつかり、そのたびに一歩ずつ前へ進んでいます。
迷うのは“ちゃんと向き合っている証拠”。
その気持ちごと大切にしながら、より良い選択へつなげていきましょう。
ぜひお気軽にご相談ください。
年末年始休業期間
誠に勝手ながら、下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
【2025年12月30日(火)~2026年1月3日(土)】
※新年は、2026年1月4日(日)13時より営業となります。
※1月5日(月)より平常通り営業となります(定休日の水曜日除く10時~18時30分営業※火曜日のみ16時)
会員システムは、24時間通常通り稼働しておりますので、お相手検索やお見合い申込は可能ですが、お取次ぎ・お見合い調整・連絡BOX対応は原則として休業明けとなります。
休業期間中のお見合い調整及びお問い合わせに対する回答は、2026年1月4日(日)以降に順次対応して参ります。
尚、12/29(月)~1/4(日)のお見合いにつきましては、前日の確認・変更対応が困難となりますので、候補日より外させて頂きます。
休業期間中はご不便をおかけいたしますが、ご了承くださいますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
本年も、結婚相談所BridalチューリップのIBJブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
2025年も、多くの方がそれぞれの想いを胸に、
悩み、立ち止まり、そして前に進む姿を私たちは見届けてまいりました。
婚活は決して一直線ではありませんが、真剣に向き合った時間は、必ず次のご縁につながっていきます。
今年思うように進まなかった方も、
迷いの中にいらっしゃる方も、どうかご自身を責めず、
「ここまで向き合ってきた自分」を認めてあげてください。
新しい一年は、また新しいご縁が動き出すタイミングです。
私たちは来年も、一人ひとりに寄り添いながら、
その方らしい幸せの形を一緒に探してまいります。
どうぞ穏やかな年末年始をお過ごしください。
そして、来年も皆さまのご縁を全力でサポートできることを、心より願っております。
本年も本当にありがとうございました。
良いお年をお迎えください。