なぜ“真面目な自立女性”ほど、婚活で消耗してしまうのか
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帰り道で肩の力が抜ける、その感じを無視しなくていい
デートの帰り道、理由は分からないのに、どっと疲れる。
家に着いた瞬間、肩や背中の力が抜けて、ため息が出る。
婚活がつらい、と感じている女性の多くは、
恋愛が得意か不得意か、という軸では語れません。
仕事を続け、生活を整え、感情に飲み込まれず、自分の足で日々を積み重ねてきた人。
一人でも生活が成立してしまう、その現実を生きてきた人。
そうした女性ほど、婚活という場で、気づかないうちに消耗していきます。
理由は単純です。
婚活の進み方と、彼女たちの関係の築き方が、最初から少しズレているからです。
最近話題になった、あるアンケート結果(Yahoo!ニュース)があります。
交際経験がない成人女性が挙げたその理由は?
・自分から異性にアプローチできない
・出会いが少ない
・自分の時間を優先してしまう
・自分に自信がない
これらは、評価項目ではありません。
また、性格診断のチェックリストでもない。
一つの生活姿勢が、場面ごとに別の言葉で表現されているだけです。
このタイプの女性に共通しているのは、「関係を始める前に、関係の重さを引き受けようとする」姿勢です。
・好きだと感じられるか
・安心できると分かるか
・続けられると想像できるか
それらを、関係が始まる前に確認しようとする。これは慎重さというより、一人で生活を背負ってきた人の自然な判断回路です。
ただし婚活の場では、この回路がそのまま通用しません。
多くの場合、評価されやすいのは、関係がどう育つかより、
その場で分かりやすい反応があるかどうかです。
会ってすぐに盛り上がるか。
テンポよく距離が縮まるか。
恋愛らしい高揚感が見えるか。
こうした流れに自分を合わせ続けると、少しずつ、感覚が摩耗していきます。
本来は時間をかけたいのに、前向きな言葉を選び続ける。
様子を見たいのに、判断を急ぐ。
疲れを感じても、それを後回しにする。
やがて、心の中に浮かぶのは、次のような感覚です。
「状況は理解できる。でも、気持ちが追いつかない」
「自分の反応が鈍いのだろうか」
「婚活とは、こういう消耗を伴うものなのか」
最近成婚した、40代半ばの女性も、まさにこの状態にありました。
恋愛経験はほとんどなく、仕事も生活も、すでに安定している。
彼女が口にしていたのも、「好きという感覚が、はっきりしない」という言葉です。
けれど実際には、もちろん感情が欠けていたわけではありません。
彼女の中で働いていたのは、恋愛は始まりに手応えがあるもの、という無意識の前提でした。
彼女が出会った男性は、
誠実で、慎重で、生活のリズムが近い人。
デートは自然の中で、会話は多すぎず、沈黙も気まずくならない。
関係は派手に進まなかったけれど、体験を共有する中で、時間とともに、確かな感触が残っていきました。
一緒に過ごしても、消耗しない。
無理に自分を調整しなくていい。
生活の延長線として、相手の存在を想像できる。
このタイプの女性は、恋愛が始められないのではありません。
関係が育つプロセスを、その場の高揚感だけで量らない人です。
安心が土台になり、信頼が積み重なり、ある時点で、情として立ち上がってくる。
そういう順番でしか立ち現れない関係があります。
もしあなたが今、婚活で疲れを感じているなら、 それは失敗や欠陥のサインではありません。
これまでのやり方が合わなくなってきた、という知らせです。
今日からできる小さなエクササイズ
ここからは、意識改革ではなく、日常のワンシーンでできることだけを書きます。
気合も決意も要りません。
① 帰り道の電車で、スマホを置く
デートの帰り、反射的に「どうだった?」と答えを出そうとしない。
LINEの下書きも、自己反省もいったん止めて、
ただ車窓を眺めながら、身体の感じだけを確認する。
疲れているか。張りつめているか。それとも、いつもと同じか。
② 次の約束を“考えてから”返事する
その場の空気や勢いで予定を決めない。
帰宅して、日常のリズムに戻った自分にもう一度聞く。
「この人と、また同じ一日を過ごしてもいいか」。
③ 会話の中で、少しだけ力を抜く瞬間を作る
沈黙が訪れたら、埋めようとしない。
説明しすぎそうになったら、言葉を一つ減らす。
その“楽をした瞬間”を、あとで思い出してみる。
④ 家に帰ってから、自分を採点しない
うまく話せたか、感じよく振る舞えたかは見ない。
代わりに、
「今日は無理をしたか、しなかったか」
それだけを振り返る。
⑤ 何も起きなかった一日を、失敗扱いしない
ときめきも進展もなかった日を、
「意味がなかった」と結論づけない。
関係が育つタイプの人にとっては、
何も壊れなかった一日こそ、土台になる。
婚活は、正解探しではありません。
自分の生活リズムの中に、人を迎え入れられるかを確かめる作業です。
疲れを感じているなら、それは立ち止まる理由ではなく、
自分の歩き方を微調整する合図なのだと思ってください。
そして振り返ってみれば、真面目で自立してきたからこそ、この場所で消耗していたのだと、いつか分かる日がきます。