「ひとりで頑張る婚活」が、いちばん遠回りだった話
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「いい人なのに、なぜか結婚できない」彼女の話
彼女は、いわゆる「ちゃんとしている女性」でした。
30代後半、初婚。WEB製作会社の営業サポート。
仕事は安定、趣味も充実。ひとりの生活もそれなりに楽しい。
でも、心のどこかでずっと思っていた。
「このまま10年、20年、同じ毎日を続けるのかな」
「結婚していたら…って、あとで後悔しないかな」
そう思って婚活を始めたものの、現実はなかなか厳しかった。
お見合いは成立する。仮交際にも進む。でも、決まらない。
相手を見れば見るほど、気づいてしまう。
「なんで、そこに気づかないんだろう」
「どうして私ばっかり動いてるんだろう」
「私って、そんなに魅力ないのかな?」
気がつくと、相手にも自分にも、どんどん厳しくなっていく。
心も体も限界でした。
「私に原因があるかもしれない」と気づけたこと
彼女が転機を迎えたのは、「これは相手探しの問題じゃないかもしれない」と気づいたときでした。
自分ひとりで考えても、同じ思考をぐるぐる繰り返すだけ。
そこで、アドバイスだけでなく、心理的な部分も一緒に扱ってくれるカウンセラーのもとで婚活をすることを選びました。
ここが、実はとても大きかった。
心のブレーキは、ひとりでは気づけない
カウンセリングの中で浮かび上がってきた彼女の心のブレーキは、主に2つ。
ひとつは、「良い子でいようとしすぎる癖」。
もうひとつは、無自覚な被害者意識でした。
彼女は、しっかり者の母親を尊敬して育っています。
「両親が大好き」「愛されてきた」
それは本当。
でもその裏で、「ちゃんとしていなきゃ」「期待に応えなきゃ」という無言のルールを、自分に課していました。
だから婚活でも先回りする。気づく。やってあげる。合わせる。
その一方で、心の奥ではこう思っている。
「本当は、あなたからやってほしい」
「私は選ばれたい」
このズレは、ひとりでは正当化され、見過ごされがちです。
でもカウンセラーは、そこを優しく、しかしはっきり言語化しました。
「相手を変える」前に、「自分の立ち位置」を変える
カウンセリングで彼女が繰り返し実践したのは、
・感じたことを「ダメ」と否定しない
・「〇〇してくれない」という思考に気づく
・自分の行動に、意思・責任・覚悟を持つ
・「やりたい人が動いた方がラク」
この感覚を、頭ではなく体で理解するまで、カウンセラーは伴走しました。
ひとりだったら、途中で元に戻っていたと思います。
でも、見てくれている人がいる。立ち止まっても、戻っても、また確認してくれる。
その安心感が、彼女を変えました。
結婚できた理由は「その関係に残る覚悟」
成婚した彼と出会ったあとも、モヤモヤはありました。
でも彼女は決めていました。
「相手を変えるためじゃない。」その姿勢は、ちゃんと相手にも伝わります。
一緒に小さな成功体験を積み重ねるうちに、「この人となら、何があっても向き合える」そう思えるようになり、彼女のほうから「結婚したい」と伝えました。
「伴走」と「放置」は、似ているようでまったく違う
ここで、ひとつ大事なことがあります。
彼女が変われた背景には、カウンセラーが“そばにいた”ことがあります。
ただし、それは「担当だけいる」「困ったときに呼べば返してくれる」という意味ではありません。
実は婚活をしている人の多くが、カウンセラーがいても、実質ひとりで頑張っています。
アドバイスはもらう。でも、判断はすべて自分。
迷っても、「これで合ってますよね?」と確認するだけ。本音や弱音は、飲み込んだまま。
それはもう、ひとりで走っているのと、ほとんど変わらない。
彼女の場合、違いました。
モヤっとした感情、相手に言えなかった本音、「また同じことを考えてる」と気づいた瞬間──それをそのまま持ち込める場があった。
カウンセラーは、答えを与える人ではなく、思考と感情のクセを一緒に確認する人でした。
だから彼女は、「正しい婚活」を頑張らなくてよくなった。
「いい人」を演じなくてよくなった。
ひとりで頑張らなくなったとき、関係が動き出す
多くの婚活者は、「ちゃんとしなきゃ」「失敗しちゃいけない」と、無意識に自分を追い込みます。
でもその姿勢は、相手と“並ぶ”のではなく、ひとりで“背負う”関係をつくってしまう。
彼女が変わったのは、努力をやめたからではありません。
ひとりで頑張るのを、やめたのです。
立ち止まってもいい。迷ってもいい。戻ってもいい。
それを一緒に確認してくれる人がいたから、彼女は関係の中に“居続ける”ことができた。
その姿勢が、相手の男性にも伝わった。
同じように悩んでいるあなたへ
もし今、「ちゃんとやってるのに、うまくいかない」「誰にも頼れていない気がする」そんな感覚があるなら。
あなたは、サボっているわけでも、甘えているわけでもありません。
ただ、ひとりで抱えすぎているだけです。
カウンセラーがいるかどうかより、大切なのは──本音や弱さを、途中で置いていかずにいられるか。
ひとりで頑張る婚活を、そろそろ終わりにしてもいい。
誰かと一緒に、自分のつまずきを確認しながら進む。
そのほうが、ずっと早く、ずっと楽に、ちゃんと結婚に辿り着けることもあります。
「一人でも楽しい。でも、二人だともっと楽しい」
そう言える関係は、ひとりで戦うのをやめた先にきっと見つかります。