終わらない婚活──慎重さと決断できないことの違い
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「まだ決めなくていいかな」
「もっといい人がいるかもしれないし」
そんなふうに迷いながら、気づけば婚活が長引いてしまっている──。
これは、あなただけじゃないです。
むしろ真剣な人ほど、ここで足が止まりやすい。
まず最初に、ひとつだけ約束したい。
ここで話すのは「早く決めなよ」という叱咤じゃありません。
あなたの慎重さを、ちゃんと味方につける話だと思ってほしい。
慎重になるのは当然です。
結婚相手を選ぶのだから、軽くなんか決められない。
その姿勢は、むしろ健全だし、大事にしていいポイントだと思う。
ただ、慎重さと「決められない状態」を同じものとして抱え込んでしまうと、婚活は終わりにくくなる。
ここだけを、やさしく整理していきますね。
慎重なのに、なぜ婚活は終わらないのか
婚活が長引いている人ほど、こんな言葉を口にしやすい。
「もう少し会ってから、もう少し見てから決めたい」
「比較しないと、お相手をよく知っておかないと、後悔しそうで」
気持ちはよくわかります。あなたが、真面目に向き合っている証拠でもある。
ただ、こんな状態が続くときは、
どんな相手と出会っても、同じ場所で立ち止まってしまうことが多いのです。
なぜかというと、会う基準がいつの間にか、
「この人と二人で、幸せになるには何ができるか？」ではなく、
「もっと良い人がいるかもしれない」
比較に寄ってしまうから。
「この人とやっていけるか」
疑いのほうから相手を見ている状態です。
この問いって、実は終わりがない。
「もっと良い人」は、いつも想像の中にいる。
だから、現実の目の前のお相手に、決め手が生まれにくくなる。
「完璧な確信」を待つ婚活の落とし穴
終わらない婚活パターンには、よく似た考え方があります。
・100％納得できたら進もう
・不安がなくなったら決めよう
・確信が持てたら結婚しよう
これも、すごく自然な気持ちです。
だって人生の大事な選択だし、できれば失敗したくない。
でも、ここにひとつだけ現実がある。
結婚に、100％の確信はなかなか来ない。
どんな相手でも必ず、
・良いところはある
・気になるところもある
・不安が少し残る
それが普通です。
それでも結婚していく人たちは、
不安がゼロになったから決めたわけじゃない。
不安を抱えたままでも、先に進めそうだと思えた から進んだのです。
このゴーサインの中身は、十人いたら十人違います。
終わらない婚活の正体は「心の安全確認」
「まだ決めきれない」が長く続くとき。
実は多くの場合、本人の“せい”じゃないのです。
ただ、心がこう言っていることがあるかも。
「もう少し安全を確認してから」
・この人と失敗しないか
・今の生活を失わずに済むか
・選択を間違えていないか
慎重さの中身が、いつの間にか、失敗しないための防衛 にすり替わっている。
この状態だと、どれだけ条件の良い人と出会っても、決めきれない。
だって──
選ばない限り、失敗もしない から。
ここまで来ると、婚活がしんどくなるのは当然です。
婚活は、「決断力」より「個別ケア」
ここで視点を少し変えてみますね。
終わらない婚活は、決断力が弱いからでも、性格がダメだからでもないのです。
多くの場合、
結婚を止めている“その人なりの不安”やブレーキ が、そのままになっています。
・過去の恋愛の傷
・家族関係の影響
・自分の人生を失う怖さ
こういうものは、一般論では片づかない。
だから、
「早く決めましょう」
「覚悟を持ちましょう」
と背中を押すだけだと、心がついてこないのです。
学習塾が集団授業から個別指導へ移っていったように、婚活もいま、
一人ひとり違うブレーキを扱う段階 に来ています。
”終わらない婚活”から卒業するために
終わらない婚活を終わらせる方法は、「もっと頑張ること」ではありません。
・なぜ不安が消えないのか
・何を失うのが怖いのか
・本当は、結婚でどんな毎日を送りたいのか
こうしたことを、
一人で結論を出そうとしすぎないこと です。
慎重さは、大切にしていいのです。
でも、
慎重であることと、決めないことは別。
結婚は、完璧な答えを探して見つかる作業じゃないのです。
不安を抱えたままでも、続けられそうな日常を選ぶこと。
その自信が少しでも見えてきたとき、婚活はようやく「終わり」に向かい始めますよ。
焦らなくても、
終わらせ方は、ちゃんとあります。
