”自分に自信がない”アラフォー女性が見つけた勇気
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「自分に自信がない」「どうせ選ばれない」と感じていませんか?
恋愛が苦手な人ほど、ほんとうは優しさを持っていたりします。けれどその優しさが、時に自分を傷つけて自信を奪ってしまうこともある──そんな女性が婚活で、”愛に正直”になり、勇気を発揮したお話です。
間もなく40の大台に手が届くるかさん(仮名・事務職)は、争いや競争が苦手で、いつも人を優先してしまう穏やかな性格の女性。けれどその優しさの裏には、「自分なんて」という小さな諦めが隠れていました。
「私は男を見る目がない」──恋愛が苦手になった理由
るかさんは、入会当初こう話していました。
「容姿にも、自分にも自信がないし、女子力も高くない。誰かに選ばれるわけがありません。」
過去には、元彼との間で金銭トラブルがありました。彼の言葉を信じてお金を貸した結果、仲の良い友人まで巻き込んでしまい、それからというもの自分を責め続けていたのです。
「男を見る目がない」「私は幸せになれない」と信じ込んでいた彼女。でも、カウンセリングを重ねるうちに見えてきたのは、“ダメな自分”ではなく、“愛されたいと頑張ってきた自分”でした。
“自己主張が苦手な子ども”が作った愛されキャラ
話を深めていくと、家族との関係が見えてきました。るかさんは、両親や兄弟姉妹をつなぐ家族の“ハブ役”のような存在で、誰かが落ち込むと自然と気を使い、場を明るくしようとする子でした。
でも本当は、幼いころは明るくてひょうきん。家族を笑わせるのが得意な「愛されキャラ」だったのです。けれどいつの間にか、「自分は後回しでもいい」と思うようになり、“自分を数に入れない”優しい子になっていきました。
カウンセリングでは、「私は小さいころから、ずっと誰かのために頑張ってきたんですね」と、涙をこぼした日もありました。その瞬間、るかさんの中で、自己価値を取り戻すスイッチが入りました。
お見合いの回数を重ねて、自信を取り戻す
IBJに登録して、お見合いを始めてからのるかさんは、まるで別人のように行動的でした。最初は緊張していたお見合いも、回を重ねるうちに自然な笑顔が増えていきました。
「同時交際なんて無理だと思ってましたが、やってみたら自分の感情をちゃんと比べられました。」
一度に4人との仮交際を経験。その中から、「この人といると安心できる」「人柄が尊敬できる」と感じた男性を真剣交際の相手に選びました。彼といると、気を張らずに話せて、自己主張も怖くありませんでした。るかさんの“本来の素の自分”が、ようやく顔を出し始めたのです。
彼の父の病と、“自分の心に正直になる”決断
交際は順調でした。ところがある日、彼の父親が入院し、容体が悪化。先方の相談所から「交際の一時中断」を打診されました。彼も気丈に振る舞っていましたが、明らかに動揺していました。
るかさんは迷います。
「こんな時に私がそばにいたら、迷惑じゃないかな……」
そして、控えめな性格が出て、自分から「今は交際を遠慮します」と先方に伝えようとしたその時でした。
わたしたちも迷いましたが、これまでの経験から思い切って提案しました。
「こういう時こそ、引き下がってはダメ。彼のそばにいてあげてください。」
彼女は勇気を出して、その言葉に従いました。その結果──その日はなんとクリスマスイブの前の日でしたが、彼はプロポーズを決行したのです。
翌日、るかさんは婚約者として彼の家族が待つ病室を訪れ、父親に挨拶しました。父親は涙ぐみながら喜び、家族も泣き笑いの中、笑顔で迎えてくれました。翌日、彼の父親は静かに息を引き取りました。悲しみの中に、確かな愛の絆が生まれた瞬間でした。
周りの人生をも変えた静かな奇跡
人生の転機で、大きな一歩を踏み出した、彼の心からの言葉。
「寄り添ってくれて本当にありがとう。」
るかさんは涙をこぼしました。かつては“自分を数に入れない”生き方しかできなかった彼女が、いまは誰かの支えになることで、初めて自分の価値を感じていたのです。
彼女の婚活は、派手な恋ではなく、“静かな勇気”の物語でした。常識や人の気持ちを忖度するより、”自分の心の声”に従ったその選択が、ほんとうの幸せを引き寄せました。
「あの時、怖かったけど一歩踏み出してよかったです。」
素朴で、ふだん控えめな人ほど、いざ守りたい人が現れた時に勇気を発揮する。
このエピソードは、私たちカウンセラーにとっても忘れられない出来事です。
婚活カウンセラーからのメッセージ
恋愛や結婚の悩みの多くは、“自分を責めすぎている”ところから始まります。
あなたの優しさも、弱さも、全部あなたの魅力。カウンセリングでは、過去の経験をやさしくほどきながら、“愛に正直になる力”を取り戻していきます。