2人だけの愛のかたち──40代婚活「Y子さんの成婚」後編
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“運命の彼”と出会い、真剣交際を経て成婚へ
前編では、婚活疲れから「婚活をやめます」と涙ながらに語ったY子さん(40代前半・女性)が、仲人型結婚相談所のサポートの中で再び立ち上がる姿をお伝えしました。
今回は、その続編──彼女がどのように“運命の彼”と出会い、真剣交際を経て成婚へと至ったのか。その道のりを描きます。
失敗を恐れず、もう一度“信じる”ことができた人だけが見る風景があります。
これは、婚活という名の“人生の再生の物語”です。
仲人型結婚相談所のメリット
ゴールデンウィーク中の出会いに賭けた形のY子さん。
今から思えば、仲人型結婚相談所でのこれまでの活動がすべて予習・練習だったのかもしれません。
過去の痛みという心のブレーキが癒され、婚活疲れからのリハビリが進み、本気モードへのスイッチが入った瞬間でした。
ただし、“本気”の形は人それぞれ。誰もが前のめりに頑張ればうまくいくわけではありません。
人と一緒にいると気を遣って疲れてしまう性質(たち)のY子さんにとって、大切だったのはいかに力を抜いて、自然体でいられるか。
朴訥で、不器用。けれど、慣れてくるとユーモアがあり、あたたかく、どこか憎めない。
そんな彼女の魅力が、ようやく春の光のように開花し始めていました。
「居心地の良い彼」との出会い
結婚とは、恋愛と違い、“日々の暮らし”の繰り返しです。
ふだん通りの自分を愛してくれる人とでなければ続かない。
「なぜか彼とは最初から余計な気を遣わなくて済みました。」
「お見合いなのに、昔から知っていたみたいに楽で。」
そんなふうに感じられる相手こそ、未来を共にできる人。
Y子さんにも、ようやくその瞬間が訪れました。
偶然にも、彼とはお互いほぼ同時期に“お気に入り登録”をしていたのです。
それに気づいた担当カウンセラーが、「この彼に申し込んでみたら?」と後押し。
お見合いは穏やかで、静かな安心感に満ちていました。
話し方のテンポ、笑うポイント、会話のイニシアチブ──どれも自然に噛み合う。
間の沈黙が気にならない「居心地の良さ」こそが、恋愛初期のドキドキよりも大切な“本物の相性”でした。
心を開く練習──婚活疲れの癒しの先にある勇気
「手をつないで欲しいなっ!」
ある日、Y子さんは照れながら、自分の方からそうお願いしたと報告してくれました。
心が癒され、ハートが開き始めているサインでした。
かつては感情を飲み込んで“善い人”を演じてきたY子さん。
両親の離婚で傷つき、泣くことを許されなかった子どもの頃の自分が、ずっと胸の奥にいたのです。
「本当は思いっきり泣きたかったんです。両親の前で。」
感情は、外に出して“感じきる”ことで癒えていきます。
彼女が本当に癒されたのは、恋愛ではなく、“自分の心に正直であろうとした瞬間”でした。
「対等さ」という愛のかたち
結婚とは、相手に遠慮せず、思ったことを言い合える関係。
つまり、“忖度のいらない二人”です。
Y子さんの口から出たのは、成長した大人の女性の言葉でした。
「自分が本当に良いと思える人となら、たとえ母に反対されても、自分の幸せを選びます。」
家柄や年齢への先方の母親の不満、実家の母の反対など、課題は山積みでした。
けれど、彼と過ごす時間は不思議と心地よく、一日一緒にいても疲れない。
「彼のこと、好きになり始めているので……話し合いで乗り超えたいです。」
その言葉には、もう逃げない覚悟がありました。
「似た者同士」がつくる安心感
彼もまた、控えめで誠実なタイプ。
早い段階でお互いが“交際相手は他に誰もいない”と分かり合い、自然と信頼が深まっていきました。
Y子さんは複数交際を望まず、ひとりにじっくり向き合うスタイル。
それが功を奏し、2人は順調に真剣交際へ。
プロフィールにハートマークが灯ったとき、彼女は照れ笑いを浮かべながらも、感慨深そうに呟きました。
「とうとうここまで来たんですね。」
カウンセラーのわたしは、敢えて心を鬼にして返しました。
「ここからが本番ですよ。」
40代の婚活──“恐れ”を超える愛
婚活中、誰もが無意識に抱えている恐れがあります。
それは意外に感じるかもしれませんが──親よりも幸せになることへの恐れ。
Y子さんもまた、「男女の仲はいつか終わるもの」という思い込みを持っていました。
でも今、彼女は知っています。
「本物の大人の愛は、恐れを超えて”選び直す”ことの連続なんだ」と。
喧嘩しても、遠慮せずに話し合い、素直に謝る。
そうして“対等さ”を育てることが、真の絆を育てていく。
インスパイアする愛──彼のハートを射止めた瞬間
デートで、ある有名なアート展を鑑賞した際、ショップで物の値段に「高いね」と周囲の誰もが振り向く声で言ってしまい、彼女が慌てて嗜めた——そんな出来事もありました。
交際を重ねるうちに、Y子さんは小さな違和感を感じたとき、勇気を出して彼に伝えました。
彼のためを思って、率直に。
それは、今までの彼女なら絶対にできなかったこと。
「おかしいと思ったことをちゃんと伝えられた自分に驚きました。」
それこそが、彼の心を打ったのです。
男性は“自分を成長させてくれる女性”を、本能的に手放せなくなる。
インスパイアされる関係──それが、Y子さんと彼が選んだ愛のかたちでした。
「春を信じた人」に訪れる未来
Y子さんが“婚活をやめたい”と語ったあの日から3ヶ月。
成婚の報告に来た彼女の笑顔は、どこか凛としていて、柔らかかった。
彼のプロポーズを受け入れた決め手となったのは、彼の一言──「何があっても君を守るよ」。
「あの日、引き止めてくれてなかったら、今の幸せはなかったです。」
そう言って笑った瞬間、わたしたち夫婦も胸が熱くなりました。
婚活は、幸せになるための戦いではなく、“信じる力を取り戻す旅”。
春を信じた人にだけ、見える景色があります。
あなたにも、きっとその春が訪れますように。
わたしたちは、40代・50代の婚活を「人生のリスタート」として応援しています。
「結婚に本気で向き合いたい」「自分のペースで婚活を整えたい」──そんな方へ。
あなたの“再出発の春”を、一緒に見つけていきませんか。