会った男は星の数ほど!長かった婚活を終わらせた決め手は?
“マッチングアプリ疲れ”を抜け出した、リアルな奇跡のストーリー
なにが彼女を結婚させなかったのか?
冬子さん(仮名・49歳・銀行勤務)は、明るくて社交的。旅行もグルメも大好きで、まるで夏の太陽みたいに元気な女性です。
けれど、そんな彼女にも「婚活疲れ」の影がありました。
「マッチングアプリでの婚活って、“全部ひとりでやってる感じ”なんです。励ましてくれる人もいないし、気づけば孤独で……」
気がつけば、職場でのキャリアアップを追う傍ら、10年近くも“出会っては別れる”を繰り返していました。
恋愛経験が多いからこそ、見る目も肥え、期待も高くなる。
そしていつの間にか、彼女の心は“理想の鎧”に守られていたのです。
「いい人なんだけど、何かが違う」
そんなセリフを何度も口にしてきた冬子さん。
でも、違っていたのは“相手”ではなく、自分の中の「怖れ」でした。
結婚相手は誰でもOK、でも実際はダメ出し魔!?
「私、男のストライクゾーンは広いほうだと思ってたんです。誰でも大丈夫!どんと来い!って(笑)」
ところが実際に会ってみると、
「服のセンスが…」「話が退屈」「趣味が合わない」──気づけばダメ出しのオンパレード。
本当は誰かと分かり合いたいのに、心の奥では「合わせられない自分はダメ」と責めていた冬子さん。
「我慢してもうまくいかない。だったら、最初から距離を置こう」──そうやって、たくさんの出会いを自ら遠ざけてきました。
仲人型の結婚相談所に入会しても、最初のうちは同じパターンを繰り返していました。
でも、そこから少しずつ変わっていくのです。
「きっと自分を幸せにする」と決めた瞬間
冬子さんの転機は、あるカウンセリングの日でした。
「なぜ結婚できないのか」ではなく、「なぜ結婚したいのか」を初めて自分に問いました。
家族との関係、過去の恋愛、そして“自分の中の小さな孤独”。その全部を少しずつ見つめ直していくうちに、彼女の中に“焦り”が消えていきました。
そんなある日、彼女は書店で一冊の本に出会います。
それがリンダ・グラットンとアンドリュー・スコットの共著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)──100年時代の人生戦略』でした。
ページをめくるたびに、彼女の心の奥で何かがゆっくりとほどけていくのを感じたといいます。
「人は、何度でも生き方を変えられる。」
「50代は“終わり”ではなく、“第二の青春の入口”なのだ。」その言葉に、彼女は思わず笑ってしまいました。
「人生100年時代ですよ。私はまだひよっ子!(笑)」
その瞬間、彼女は“結婚”をゴールではなく、これからの人生を一緒に創る“新しいスタートライン”として捉え直しました。
自分の人生を、今よりも彩り豊かなものにしていきたい。あったのはそれだけ。
肩から余計な力が抜けて、本来の底抜けに明るくて、思いやりの深い人に戻っていきました。
「手をつなぎたい」──彼のたった一言で、心の壁が崩れた
そう言って笑えるようになった頃、彼女の目の前に現れたのが比佐志さん(仮名・50歳・商社マン)です。
比佐志さんは、のんびりした内向型。
どんなに冬子さんにダメ出しされても、まったく動じません。
「なるほどね〜」と受け流し、次の週にはまた笑顔でデートに誘ってくる。
二人はLINEで“自由ノート”を交換する習慣をつくりました。
ある日、比佐志さんが書いた一行に、彼女は涙しました。
「次は……手をつなぎたい。」
その瞬間、冬子さんは悟りました。
ずっと“自分が怖がらせていた”のは、相手ではなく、自分の心だったと。
彼のさりげない優しさに触れて、長い年月かけて固めていた「鎧」が音を立てて崩れていったのです。
婚活のゴールは“理想の人”ではなく、“心を委ねられる人”
プロポーズのあと、冬子さんが尋ねました。
「私のどこを好きになったの?」
比佐志さんは笑いながら言いました。
「生命力のある面白い人だと思ったよ。」
彼女の明るさも、ちょっとした強がりも、彼には“生きる力”に見えていたのです。
結婚とは、誰かを変えることではなく、「お互いの欠けた部分を、やさしく包みあうこと」。
冬子さんは今、それを実感しています。
婚活心理から見た「マッチングアプリ婚活」のリアルな教訓
40代の婚活では、「焦り」と「プライド」が最も大きな敵になります。
マッチングアプリでの孤独な戦いでは、つい「選ばれない自分」に疲れてしまう。
けれど、仲人型の結婚相談所では、伴走してくれる人がいます。
“誰かと一緒に”婚活できること自体が、もう癒しなのです。
婚活心理の観点から言えば、「完璧な相手を探す婚活」から「自分を整える婚活」へシフトした人ほど、結婚に近づきます。
冬子さんが見つけたのは、“自分を幸せにする覚悟”でした。
まとめ|もうすぐ50歳。40代の婚活は、まだ間に合う
「人は人と生きていく生き物だから」──それが冬子さんの信念でした。
結婚とは、若さの競争ではなく、“心の柔らかさ”の再発見。
アラフィフでも、遅くなんかない。
むしろ、今だからこそ「等身大の愛」を見つけられる時期なのかもしれません。
今日のステップ:婚活疲れから抜け出すための3つの習慣
・“出会いの数”より“関係の深さ”を優先する
・完璧な相手探しをやめ、“安心できる相手”を探す
・信頼できる仲人・カウンセラーに、心のメンテナンスを頼む
婚活カウンセラーより一言
「婚活は、がんばるものじゃなく、“回復していく”プロセスです。」
孤独なマッチングアプリ疲れから抜け出して、あなたの“本当のパートナーシップ”を見つけませんか?