自己肯定感の低い人が、婚活で前に進む処方箋
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──40代の婚活で、弥生さんが見つけた「向き合う力」
「自己肯定感が低いんです」
そう打ち明ける方は、婚活相談でも本当に多いです。
けれど、“自己肯定感が低い”という言葉ほど、便利で、そして危険なラベルはありません。
なぜなら、それを理由に「どうせ私なんて」と、自分の人生を棚上げしてしまうからです。
弥生さん(仮名・42歳・介護士)も、まさにそのひとりでした。
恋愛経験ゼロ。
「私なんかが誰かに選ばれるなんて、ありえない」と、心の奥で信じて疑わなかった。
私が提案したのは、婚活よりも前に──「私(仲人)と真剣に向き合ってみてください」ということでした。
「向き合う」というのは、ただ話すことじゃありません。ちゃんと感じたことを言葉にして、ぶつけ合うこと。
立場が違っても、人間として対等に関わること。
「誰かと向き合うということは、自分自身と向き合う体験です。」最初にそう伝えました。
自己肯定感が低い人は、「生きるだけで精一杯」
自己肯定感が低いとは、ざっくり言えば「自分が自分を嫌っている状態」です。
もし自分のことを20%しか好きじゃないとしたら、残りの80%は“嫌いな自分”を抱えて生きているわけです。
それでは、生きていくだけでもしんどい。そんな状態の自分を、他人が愛するのはもっと難しい。
だからこそ、弥生さんには「逃げないで、自分と向き合う練習」をしてもらいました。
泣いてもいい。言い合ってもいい。
「私なんて」と言いかけるたびに、私は彼女に問いかけました。
──それ“誰の声?”
多くの場合、それは「過去にあなたを否定してきた誰かの声」なのです。
婚活の実践の場に飛び込んでみた1年間。
弥生さんは、私との対話を続けながら、自分の中の“否定の声”を少しずつ静めていきました。
そしていよいよ、”仲人型の結婚相談所”で婚活をスタート。
最初は不安でいっぱい。
でも、フタを開けてみたら──なんと10数件のお見合いが成立。
8割が仮交際につながりました。
「えっ、そんなに?」そう驚いたのは、誰より本人でした。
その中の一人とは、真剣交際の一歩手前まで進みます。けれど最終的には、彼女のほうからお断りをしました。
なぜか?「私、この人に“合わせる”関係は、もうしたくないと思ったんです。」
それを言えた瞬間、弥生さんの中に“自信”が芽生えたのです。
“誰かに選ばれる”ではなく、“自分で選ぶ”という感覚が戻ってきた。
自信が生まれ、自己肯定感が高まりつつある
1年前、弥生さんはこう言って泣いていました。
「もう、親が紹介してくれる一回り上の男性としかお見合いできないんだって思ったんです。」
でも今の彼女は違います。表情が明るくなり、おしゃれを楽しみ、「またお見合いしてみようかな」と笑う。
自己肯定感って、“奇跡のように上がるもの”ではありません。
誰かと向き合い、自分を知り、“対等に関わる”経験を積み重ねた結果、「あ、私にも愛される資格がある」と感じられるようになる。
この「自己認識の転換」こそが、ほんとうの奇跡だと思いませんか?
40代の婚活にこそ必要なのは、“誰かと向き合う勇気”
40代の婚活は、若さでも勢いでも勝負できません。必要なのは、“素直に人と向き合う勇気”。
恋愛経験が少なくても、自己肯定感が低くても、向き合う練習をすれば、必ず“結婚できる自分”になっていきます。
弥生さんの1年間が証明してくれました。
奇跡は「出会い」ではなく、“出会いを受け取る準備”ができたときに起きる。
まとめ
自己肯定感が低い=自分を嫌っている状態
誰かと真剣に向き合う=自分と向き合う練習
対等な関係が築けると、婚活でも心が自由になる
奇跡は、自己認識の転換から始まる
婚活カウンセラーからのひとこと
「40代の婚活」で大切なのは、“自分と他人を対等に見る力”。
仲人型結婚相談所の良さは、その“向き合う練習”を、誰かが一緒に歩んでくれることにあります。
もし今、自己肯定感が低くて動けないと感じているなら、それは“始まりのサイン”です。
誰かと向き合う勇気が生まれたとき、あなたの婚活は、もう半分成功しています。
──「自己肯定感の低い人が、今日からできる3つのエクササイズ」
①「今週、誰か一人と“対等に話す”練習をする」
同僚、友人、上司、誰でも構いません。
“我慢せず、でも攻撃せず”に、感じたことを素直に伝える練習をしてみてください。
「自分の意見を言っても嫌われない」という小さな成功体験が、“対等さ”の土台になります。
②「一日の終わりに、“今日できたこと”を3つ書く」
どんな小さなことでもOK。
・朝ちゃんと起きた
・自炊できた
・笑顔で挨拶できた
そんな積み重ねが“自己信頼”を回復させます。自己肯定感は、“成功体験の総量”ではなく、“自分を認める視線”の角度で変わるのです。
③「“私はまだ成長の途上”と声に出して言う」
自己否定の根っこは、“完成していない自分を許せない”こと。でも婚活も人生も、途中だからこそ面白い。
「私はまだ成長の途上」──この言葉は、自分を責める代わりに、育てる言葉になります。