婚活女性必読!”誰にでも優しい男”の落とし穴【第1話】
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「婚活で”誰にでも優しい男”の落とし穴」
「婚活女性必読!“誰にでも優しい男”をゲットする方法」と題して、5回シリーズでお送りします。第1話は、「婚活で”誰にでも優しい男”の落とし穴」──”誰にでも優しい男”って、一体どんな男性なのでしょう?八方美人な彼?みんなに親切な彼?一緒に考えてみましょう!
「優しい人がタイプなんです」──婚活の現場で、この言葉を聞かない日はありません。けれど実際に“優しい人”と出会って、幸せな結婚までたどり着く人は、驚くほど少ないのです。
私は婚活メンターとして、何百人もの女性の婚活の経過を見てきましたが、「彼、優しくて完璧だと思ったのに……」という声を聞くたびに、ある共通点が浮かび上がります。それが、“誰にでも優しい男”の落とし穴です。
「彼、優しくて完璧だと思ったのに……」
ある日、会員の美帆さん(仮名・38歳・看護師)が少し疲れた笑顔で言いました。
「ひろさん、彼、ほんとに善い人だったんです。話を聞いてくれて、LINEもマメで、デート中も穏やかで、良く気がつくし……“この人なら”って思った矢先だったんです。でも、急に交際終了の連絡が来るなんて」
お相手相談所からのお断り理由には、「他の方と真剣交際に進んだため」とだけ書いてある。 そう聞いた瞬間、彼女は静かに涙をこぼしました。
「私、勝手に信じてたんですよ。あの優しさは、私だけに向けられてるって」
彼はたしかに誠実でした。デートでは気づかいの言葉を欠かさず、飲み物の残り具合まで目を配るような人。けれど、美帆さんだけでなく、すべての交際相手に対して同じように優しかったのです。
「私だけに優しいと思ってた」夢から覚める女性たち
別の婚活女性、智子さん(仮名・35歳・事務職)は、違う形で同じ壁にぶつかりました。彼と順調にデートを重ねていたある日、ランチの席でのこと。
店員さんに向かって彼が、笑顔で「ありがとうございます」と深々とお辞儀をしたその瞬間、彼女の胸にざらりとした違和感が走ったといいます。
「その優しさ、私に向けてくれてるのと同じものだなって思って。なんか、一気に興醒めというか、特別感が消えちゃったんです。」
その日の帰り道、智子さんは心の中で決めていました。「この人とは多分、仲を深めるのはむずかしいかも」と。
婚活市場で“八方美人な彼”がモテる理由
“誰にでも優しい男”は婚活市場で非常に人気があります。プロフィールはスマートで、お見合いでの第一印象が良く、交際に入っても誰も傷つけない。安心感がある。けれど同時に、“本命が見えにくい”という厄介さも併せ持っています。
その優しさの正体は、大きく分けて2種類あります。
1. 「人を喜ばせたい」優しさ。
相手をよく観察し、さりげなくフォローできる。基本的に善意から行動しています。
2.「嫌われたくない」優しさ。
場の空気を壊したくなくて、全員に均等に接する。一見好印象だけれど、実は“拒絶の恐怖”から動いていることも多い。
どちらも悪気はありません。けれど、後者の場合、親密になりかけると、途端に“距離を取る”ような行動が出やすい。だから、「優しいのに続かない」現象が起きるのです。
交際での“優しさ=脈あり”と思い込む罠
婚活女性の多くは、優しくされると「この人、私のこと好きなのかも」と感じます。けれど彼の優しさは“あなた限定”ではない場合が多いのです。
彼にとっての“優しさ”は、好意の表現というよりも、「自分が安心していられる関係づくり」そのもの。つまり彼は、“人を好きになる”より先に、“安心できる距離”を保つことを優先しているのです。
この心理を知らないと、あなたの婚活は何度でも同じパターンを繰り返してしまいます。
彼の優しさの中に“つながり”願望が本物かを見抜く
では、どうすれば「誰にでも優しい男」から“自分だけ”に向けられるサインを見抜けるのでしょうか? 私はこれまで多くのカップルを見てきて、ある共通点を感じています。それは、“優しさ”の中に「つながりの意志」があるかどうか。
たとえば、こんな場面です。
*あなたの話に「すごいね」ではなく、「そのとき、どんな景色が見えてた?」とか「それを選んだあなたらしいね」と、感情や背景まで受け止めてくる──あなたという“存在”を感じ取ろうとする言葉を返してくる。
*自分の失敗談や弱さを、恥ずかしがらずに共有してくれる──たとえば、失敗を語るときに笑いに変えるだけでなく、「あのときは本気で怖かった」「情けなかった」と感情の生々しさを含めて話す。そこには“理解されたい”よりも、“あなたに見てほしい”という静かな信頼がある。
*デートの会話が“情報交換”から“感情の共有”へ、さらに“物語の共作”へと変わっていく──たとえば「今日は何をした?」が「君がそんな一日を過ごせたことが嬉しい」に変わるように。そこには“伝える”ではなく“共鳴し合いたい”願望が生まれている。
この3つが自然に起きるようになったとき、彼の優しさは“社交性”から“親密さ”へと進化しています。
今日のステップ:
「“私にだけの優しさ”を見抜く3つの観察ポイント」
1️⃣ あなたの話を“評価”でなく“感情”で返してくれるか?
2️⃣ 自分の弱さを話してくれる場面があるか?
3️⃣ LINEのやり取りに(自分ではなく)“あなた中心”の話題が増えているか?
この3つが見えてきたら、彼の優しさはすでに“特別”になっています。焦らず、見抜くこと。
大切なのは、彼の“優しさ”を奪うのではなく、(あなた仕様に)“育てる”意図です。
それが、婚活で本当に優しい男性と結ばれる唯一の方法です。
次回は、「“みんなに優しい男”の3タイプ──結婚に近いのはどのタイプ?」──婚活の現場で実際によく見る3タイプの優しさを解剖し、どのタイプを選ぶべきか、そしてどう関わるべきかをお話しします。