バリキャリ女性が結婚へのブレーキを外した秘訣
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「結婚なんて、どうせ蛙と結婚させられるようなもの」「何でみんな、結婚なんかしたがるのかな?」──かつてそう笑って答えていた早苗さん(仮名・41歳・弁護士事務所勤務)は、いま振り返って頬を染める。「まさか自分の口からそんなことを言ってたなんて」。でも、婚活メンター・早川の元を訪れたあの日の自虐的な皮肉があったからこそ、彼女は“本当の愛”に気づくことになる。
蛙化の果ての「一人でも平気」の裏側
「家も居心地いいし、友達も多いし、別に一人でも幸せ」──その言葉は、どこか硬質な響きを帯びていた。強がりというより、防衛心理の音がした。
心理カウンセリングを重ねるうちに見えてきたのは、その言葉の奥に潜む孤独だった。
母はよく言っていた。「経済力がないから別れられないのよ」と。少女の早苗さんは、その母を慰める“聞き役”となり、小さな背中で大人の痛みを引き受けた。
「結婚=不自由」「夫婦=疲れる」という等式は、母の父への嘆きから刻み込まれた。
“親のようにはならない”と誓ったその瞬間、彼女は愛から少しずつ距離を取るようになった。自立という名の鎧を着込み、優しさの中に潜む依存を恐れるようになったのだ。
愛に対して「用心深すぎる人」は多い
「早苗さん、本当に怖いのは、愛されることより“委ねること”じゃないですか?」と早川が問いかける。彼女はゆっくりうなずいた。
思い返せば、いつも一歩引いてきた。
想いを寄せてくれた優しい人に出会っても、「幻滅されたくない」「期待されたくない」と心が先にブレーキを踏む。
愛を避けていたのは、“恐れ”からだった。
誰かに愛されるより先に、失望しない自分を守るほうが楽だったのだ。
出会い──自分から一歩踏み出す勇気
「退会するのはいつでもできます。その前に自分の方から、気になる人に一度申し込んでみては?受け身のまま終わるのは、いつか後悔しますよ」──早川の一言が、彼女の心に火を灯した。
それまで早苗さんは、男性からの申し込みを受けるだけの婚活を続けてきた。だがこの日、半信半疑で初めて自分から申し込んだ。
「どうせ断られる」と思いながら。結果は、意外にも“OK”だった。
彼と会ってみると、派手でも完璧でもないのに、どこか懐かしい。静かに笑うときの目元が、なぜか安心をくれた。
「この人となら……」と思えた瞬間、長年固く閉ざしていた心の鍵が、かちゃりと音を立てて外れた。
カウンセリングで癒し続け、肩の力を抜くことを覚えたとき、心のブレーキがゆるみ、“心から大切にしたい人”が現れたのだ。
交際から短期間で成婚へ──「愛は、頑張らないほうがうまくいく」
交際が始まってから、早苗さんの表情は少しずつ柔らかくなった。
「前は、“愛される自分”を演じてた気がします。でも今は、欠点を見せても嫌われない。それで初めて“愛される”ってこういうことなんだってわかりました」
その言葉に、彼女の中の“蛙”が王子様に変わる音がした。
愛とは、誰かを変えることではなく、見えないブレーキをゆるめ、自然に呼吸し合うこと。
「一人で十分幸せ」だと思っていた日々は、実は“ふたりで生きる幸せ”を知らなかっただけ。親が教えてくれなかったからだ、とずっと恨んできた。
その気づきが、彼女の世界にカラフルな色彩を取り戻した。
まとめ:結婚への「心のブレーキ」を外すには?
“結婚に興味がない”“誰にも惹かれない”──その裏には、たいてい無意識の物語が潜んでいる。
親との関係、過去からくる痛み、自立という名の孤独。
それを一枚ずつ言葉にしていくことで、心の奥に貼りついたブレーキがゆるんでいく。
愛を怖がる自分を責める必要はない。
怖さごと受け入れるとき、愛は形を変えてやってくる。
そして気づくのだ──「ああ、蛙は最初から王子様だったんだ」と。
結婚とは、自由を失うことではなく、“安心して手をつなげる自由”を選び取ることなのだ。
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