プロポーズ前の二人が向き合う
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シャイな二人のカップル・カウンセリングの現場から
プロポーズ前で足踏み・二人のすれ違い
直樹さん(仮名、37歳・会社員・婚活歴4年目)と彩花さん(仮名、34歳・会社員・婚活歴3年目)は、真剣交際まで進んでいるものの、プロポーズ直前で足踏みしていました。
個別のカウンセリングでは、それぞれ「もっと語り合いたいのに緊張で言葉が出ない」「本心を聞かせてほしいのに遠慮されている気がする」と、同じ問題を違う角度から抱えていたのです。
二人の間にあったのは、“緊張”と“遠慮”という壁でした。
カップル・セッションの始まり(婚活カウンセリングの実際)
婚活メンター早川は二人を同席させ、率直に問いかけました。
「お互いに、何を一番大切にしたいと思っていますか?」
直樹さんは少し考えてから、「安心できる関係を作りたい。でも結婚を意識すると、彼女に嫌われないようにと身構えてしまう」と告白しました。彩花さんはうなずき、「私は彼が格好をつくろわなくても十分素敵だと思っています。もっと気楽に、素直に話してほしい」と言葉を添えました。
二人の沈黙は、互いの不安の裏返しでした。
直樹さんも彩花さんも恋愛経験が少なく、そのために婚活でも会話が浅くなり、交際終了になりかけたことがありました。だからこそ今回は諦めず、お互いを理解する努力を続けたいと願っていたのです。
恋愛経験が少ないからこそ“駆け引き”や“過去のしがらみ”に縛られず、純粋に相手を大切にできる。それは未熟さが不安を呼ぶ一方で、真っ直ぐさが結婚生活の財産になる強みでもありました。
悩みへの気づきと実践的アドバイス(結婚相談所・会話術)
早川は二人を見つめ、落ち着いた声で語りました。
「会話は情報交換ではなく、気持ちを伝え合うためにあります。完璧な答えや立派な話題より、『それを聞いてどう感じたか』『自分はどう思ったか』をシェアすることが大切です」
具体的な工夫も提案しました。
* デート前に“話したいこと”をLINEで共有しておく。たとえば「今日は子どもの頃の思い出を話そう」と軽くテーマを示すだけで、場が和みます。
* 相手の言葉に「どうしてそう思うの?」と質問を重ねる。『その時どんな気持ちだった?』と一歩踏み込むと、会話は自然に深まります。
* 返答に困ったら「ちょっと考えさせて」と率直に伝える。無理に答えを出さず、次回に続きを話す約束にしても構いません。誠実さとして伝わります。
こうした小さなステップの積み重ねが、安心と親密さを育てます。
直樹さんは「守りに入っていたけれど、彼女の言葉をそのまま受け止めればいいのかもしれない」と気づき、彩花さんも「それを聞いて安心しました」と微笑みました。
未来への一歩(ピンチはチャンス・悩みは希望に)
セッション後、直樹さんはデート前に「今度はこんなことを話したい」とLINEで伝えてみました。会ったとき、会話は自然に広がり、彩花さんの表情も柔らぎました。彼女は「あなたがそうしてくれると、私も安心して話せる」と心を開き、二人の距離は近づいたのです。
プロポーズ前の会話で悩むあなたへ
婚活は一人の努力ではなく、二人で作るプロセスです。緊張や遠慮を抱えたままでは前に進めませんが、小さな自己開示や問いかけは誰にでもできる一歩です。その積み重ねがプロポーズという未来を形にします。
「これなら自分にもできそう」──そんな気持ちで挑めば、二人の物語は動き始めます。
例えば、『今日は少し疲れているけれど会えて嬉しい』と素直に口にするだけで相手は安心しますし、『この話題について君の意見をもっと聞きたい』と伝えるだけで会話は深まります。小さな一言が、相手にとって大きな信頼の証になるのです。
彩花さんも『直樹さんが子どもの頃の思い出を語ってくれたとき、新しい一面を知れて嬉しかった』『考えさせて、と素直に言ってくれたことが誠実で心地よかった』と感じていました。こうした瞬間こそ、安心や信頼を深めるきっかけになります。
恋愛経験が少ない二人だからこそ、素直な言葉の積み重ねが力になります。結婚後も『疲れたときは支えてほしい』『今日のご飯が嬉しかった』と率直に伝え合えることは、家庭の土台を強めます。経験不足は弱点ではなく、二人で学び合い築いていける“伸びしろ”なのです。
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