プロポーズ前で足踏みする男性──本音も深い話もできない
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足踏みの理由
「プロポーズ前なのに、なぜか足踏みしてしまう…」これは婚活男子にありがちな悩みです。理由はシンプル。嫌われるのが怖くて、本音を話せないから。そしてもうひとつ大きいのが「話を深められない」こと。相手の話を受け止めても、それ以上どう広げればいいのか分からず、沈黙したり話題を変えてしまう。自意識に縛られているうちに、せっかくの時間が過ぎてしまうのです。
セッションでのやり取り
婚活メンター早川の前に座るのは、35歳のITエンジニア・浩一さん(仮名)。婚活歴は3年。真剣交際中の彼女とは、週に一度は会っているものの、親密さがいまひとつ深まらず、プロポーズに踏み切れないでいました。
「本音を言うのが怖いんです。嫌われたくなくて…。それに、彼女の話にどう返せばいいか分からなくなる。盛り上げようと考えすぎて、黙ってしまうんです」
早川はうなずきながら言います。「浩一さん、それは“会話を正解にしなきゃ”と思い込みすぎているんです。相手の言葉を広げるのは、特別な技術じゃありません。『へえ、どうしてそう思ったの?』とシンプルに聞き返すだけで、相手は“受け止めてもらえた”と感じるものなんですよ」
孤独と自意識の背景
浩一さんには、長く独り身だった背景がありました。社会人になってから一人で過ごす時間が長く、孤独の中で人に弱みを話す機会がほとんどなかった。だからこそ、異性との会話になると自意識が強く働き、自分をどう見られているかばかり気になってしまう。
「彼女に深い話を振られても、頭が真っ白になってしまうんです。どう膨らませたらいいか分からない。考えているうちに時間切れになって、彼女が次の話題に進んでしまう。結婚を意識すればするほど、自信をなくしてしまって…」
途方に暮れる浩一さんに、早川はこう答えました。「その気持ちは自然ですよ。長く孤独でいた人ほど、会話に“成果”を求めがちです。でも婚活は面接じゃない。正解を探すより、相手の気持ちを丁寧に拾って、共感や小さな本音を返すことに意味があるんです。『自分もそう思うよ』『実は昔こんな経験があって…』と差し出す。それが会話を深める最も自然な方法なんです」
浩一さんはしばらく考え込み、「正解を出すんじゃなく、共感と共有でいいんですね」と静かに答えました。
そして、その時ふと気づいたのです。──彼女との交際があまりにも幸せすぎて、このまま時間が止まってくれたらいいのにと、心のどこかで守りの姿勢に入っていたことに。
幸せを壊したくない一心で、本音を隠し、会話を深められないままにしていたのだと。
彼女側の視点と小さな変化
この気づきは、浩一さんにとって大きな転機になりました。次のデートでは、勇気を出して彼女の何気ない話に「それってどういう意味?」と尋ね、小さな感想や自分の経験を添えてみたのです。会話は驚くほど自然に広がり、彼女の表情も柔らかくなりました。完璧に話そうとするのではなく、守りから一歩踏み出すことで新しい親密さが生まれ始めたのです。
彼女の視点に立ってみる
ここで忘れてはいけないのは、彼女の視点です。相手の女性も「もっと心を開いてほしい」「一緒に未来を考えたい」と願っているのに、浩一さんが本音を隠すことで距離を感じています。沈黙や話題のすり替えは、彼女にとって「信頼されていないのでは?」という不安にもつながるのです。
真剣交際中でも、会話が浅く止まってしまえば親密さは進みません。完璧な答えを出す必要はなく、相手の言葉に興味を示し、自分の小さな本音を添えること。それがプロポーズへの道を開くカギなのです。
正直な気持ちを打ち明けてみる
「嫌われるのが怖くて本音が言えない」「深い話に持っていけない」「自意識に捕まって時間切れになる」。その壁を越えたとき、初めて二人の未来は動き出します。
婚活男子の“あるある”──もし今、同じ悩みを抱えているなら、勇気を出して小さな一言から始めてみませんか。会話の上手下手よりも「一緒に歩んでいきたい」という思いを分かち合うことが、相手の心を動かすのです。
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