お見合い｜減点方式になりがちな婚活の落とし穴

お見合い後のお断り理由で考えさせられた事

IBJのお見合いでは、お茶代は男性が支払うルールがあります。これはマナーや思いやりを大切にするための、共通認識として設けられているものです。そんな中、お見合い後のお断り理由として「支払う際に小銭をジャラジャラ出して、スマートではなかった」(原文まま)という言葉が添えられていたケースがありました。正直に言えば、私はこの内容を見て少し考えさせられました。

それは本当に「お断りの理由」でしょうか

この男性はクレジットカードを所有しておりません。それは人それぞれの価値観で、この方は現金主義。それは問題ないと思います。ただ、確かに会計時に女性を待たせてしまった事だけを考えたらスマートでは無かったかもしれません。ただ。そこは重要かな？と思います。この先の人生を共にするお相手に望む事が小さいなと感じました。「スマートではなかった」という評価が残った。ここでお伝えしたいのは、誰が悪いとかでは無い事。価値観の違い。ただ、支払いをして頂いておいて、その行為の「所作」だけが理由として残ってしまうことに、婚活の難しさと価値観のズレを感じました。

きっと他にも合わないなと感じた事があったのだと思います。この会員様の今後の改善点になるのならと思って言って頂けたのかもしれません。ただ。言い方って大事だなと強く感じました。

婚活で大切なのは減点方式ではありません

婚活がうまくいかなくなる原因の一つに、小さな違和感を減点として積み上げてしまうことがあります。

• 会話はどうだったか

• 一緒にいて安心できたか

• 人として誠実さを感じたか

こうした本質的な部分よりも、一瞬の所作だけで判断してしまうと、本来ご縁になり得た出会いを逃してしまうこともあります。

男性会員様へお伝えしたいこと

今回の件について、男性が気に病む必要はまったくありません。ルールを守り、誠実に対応されていたことは事実です。

もちろん余裕があれば、スムーズなお支払いができる準備も一つの心遣いですが、それがご縁の有無を決める絶対条件ではありません。

女性会員様へも、少しだけ

お見合いは、「評価する場」ではなく「知ろうとする場」です。相手の不器用さや緊張も含めて、その人らしさとして受け取れるかどうか。そこに目を向けられるかで、婚活のしんどさは大きく変わって来ると思います。お支払いをして頂いているという感謝の気持ちは大切ですね。

カウンセラーとして伝えたいこと

桜結び八王子では、お断り理由をそのまま受け取るのではなく、

• それは本質的な理由なのか

• 価値観の相違なのか

• 次に活かすべき点はどこか

を一緒に整理しています。婚活は、誰かをジャッジする場ではありません。ご自身が幸せになれるお相手を探している場だと思います。

結婚生活。小さな事を気にしていたら、毎日イライラしてモヤモヤします。絶対に譲れない事は除いて見なかった事にする事も上手くいくポイントだと思います。今回の例はその小さな事を上回る様な良い部分を見付けられなかったのかもしれませんね☺

当相談所ではそんな小さな事を会員様に指摘する事はしておりません。お見合いの為の婚活ではなく、結婚の為の婚活だと考えています。