縁結い処 寿々良

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婚活彩々物語<女性編①>

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縁結い処 寿々良「婚活彩々物語<女性編①>」-1

~橘 奈緒 編~⑤

縁結い処 寿々良「婚活彩々物語<女性編①>」-2

第5話(最終話)

土曜日の午後、奈緒は選択理論のワークショップに参加した。 
少人数のセミナー形式で、「自分が人生で本当にコントロールできるのは“自分の行動”だけ」という考え方を学んだ。
 講師が問いかけた。 

「あなたの選択は、“他人の目”ではなく、“自分の満足感”から来ていますか?」 

 その言葉が奈緒の胸に刺さる。 
 和也との関係に安心感があることは、もう否定できなかった。
 けれど、「世間的にどうか」「他人からどう見えるか」に囚われていた自分にも、確かに気づいていた。

 帰り道、奈緒はカフェに入り、ひとりでノートを開いた。 
 『私は、誰かに“すごいね”って言われるために結婚したいんじゃない。一緒にいて、自分らしくいられる人と人生を歩みたい。』
 自分の字が、いつもより少し柔らかく見えた。

 数日後、和也とのデートを終えた帰り道。 
駅までの歩道を並んで歩きながら、奈緒は静かに口を開いた。
 「……私ね、昔から“すごいね”って言われるのが好きだったの。きっと、そういう評価で自分を守ってたんだと思う」
 和也は黙って歩きながら、小さく頷いた。 
 「でも、あなたといるときは、それがいらないって思える。自然体のままでいられるって、すごくありがたいことなんだよね」
 和也は足を止め、少し驚いたように笑った。
 「……そんなふうに思ってくれてたんだ。ありがとう。俺も、奈緒さんといるときが一番安心できる」
 その言葉に、奈緒は初めて心から笑った。
 飾らず、背伸びせず、ただ“ありのまま”でいる笑顔だった。 

 後日、美園との面談。 
 「答えが見えてきた気がします」 
 「どんな答えですか?」
 「“選ばれる”より、“選びたい”って思っていたけど……“本当の自分”でいられる相手を、ようやく見つけたんだなって」 
 美園はうれしそうに微笑んだ。 
 「それが、“あなたがあなたを選んだ”ということかもしれませんね」 
 奈緒は深く頷いた。

 人生は、まだこれからだ。 
これからも迷うことはあるだろう。 
けれど今なら、胸を張って言える。

 「私が選んだ幸せは、ここにある」

 橘奈緒、35歳。
 肩書きでも条件でもなく、自分の心に正直に向き合ったその先に、確かな一歩を踏み出していた。


the end

【※この物語はフィクションです】

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