“好き”より“信頼”が先に来るとき
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20代の頃は、出会いの瞬間に“好き”が走ることが多かった。一言、一笑、一瞬の沈黙にすら心が揺れた。けれど30代、40代になってからは、胸の高鳴りよりも「この人は大丈夫そう」という安心感が、心に響くようになった──そんな声を、今、多くの女性から聞くようになりました。
「ときめきがないって、やっぱりダメですか?」そう尋ねる方もいます。けれど仲人として、私はこう感じます。“好き”より先に“信頼”が芽生える関係は、恋の終わりではなく、「結婚の始まり」かもしれません。
信頼から始まる恋は、静かに育つ
お見合いの席で、最初から会話が盛り上がるとは限りません。相手の話をゆっくり聞き、相手もこちらを丁寧に見てくれる。そんな穏やかな時間が過ぎたとき、不思議と心に残るのは“刺激”ではなく、“安心”です。
実は、長続きするカップルの多くは、この「安心感」から始まっています。お互いのテンポを尊重し、無理に距離を詰めようとしない。LINEの返事も必要なときに丁寧に。デートの計画も、相手を気遣うように組み立てていく。こうした積み重ねが“信頼”を形づくり、やがて“好き”を静かに育てていくのです。
“好き”よりも大切な、3つの信頼軸
婚活を続けていると、「条件」や「ときめき」に目を奪われがちです。けれど、本当に結婚を支えるのは“信頼軸”です。ここでは、私が現場で感じる3つの軸をご紹介します。
① 言葉と行動が一致している
「また会いたいですね」と言った後に、きちんと次の提案がある。「忙しい」と言いながらも、短いメッセージを欠かさない。そんな“言葉どおりの行動”は、最大の誠実さです。
② 約束を守る・報連相が丁寧
デートの時間、連絡のタイミング。小さな約束を大切にできる人は、結婚後も相手を大切にできます。報連相の丁寧さは、「あなたを信じていい」という心のサインになります。
③ 感情の起伏が穏やかである
怒らない人より、「怒っても引きずらない人」。波がある日も、自分の感情を整理してから言葉にできる人。
その落ち着きが、信頼を積み重ねる土台になります。
“信頼の温度”が、愛を育てる
お見合い後に交際が始まっても、最初から“好き”になれない自分を責めないでください。相手を信じようと思える気持ちがあれば、それはすでに関係が動き出している証拠です。
Rosequaztzでは、そんな“信頼から始まる恋”を応援しています。安心して話せる相手、言葉を選んでくれる相手──その人との時間の中で、いつしか心の温度が上がっていく瞬間があります。そのぬくもりこそが、結婚生活を長く支える“愛の燃料”です。
最後に
恋の形は人それぞれ。「最初のときめき」も素敵ですが、「最初の安心感」もまた美しい。どちらが上でも下でもなく、その人の人生に合ったペースで育つのが“信頼からの恋”です。
“好き”があとから追いついてくる恋は、決して遅くない。むしろ、ゆっくりと進むからこそ、深く根づいていきます。
焦らず、自分の感覚を信じてください。そして、信頼できる誰かと出会えたなら──その穏やかな時間を、大切に育てていきましょう。