“恋したい”なんて、言っちゃいけない気がしてた -第2章
- デート
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- 恋愛の法則
目次
- 「連絡が来ただけで、嬉しくなる人がいる。」
- 「鏡に映った“今の私”は、どこか違って見えた」
- 「久しぶりに、こんなふうに笑い合った」
- そして彼女は、彼に会いに、静かに笑って歩き出した。
「連絡が来ただけで、嬉しくなる人がいる。」
スマホが鳴った。
彼からの通知だとわかった瞬間、思わず笑ってしまった。
いつからだろう。
ただ連絡が来るだけで、こんなに心があたたかくなるなんて。
この気持ちを、まだ“恋”と呼ぶには少しだけ怖かったけれど。
だけど、私は今、ちゃんと誰かを想っている。
「鏡に映った“今の私”は、どこか違って見えた」
「今日は、何か予定あるんですか?」
いつもの美容師さんにそう聞かれて、ちょっと照れてしまった。
鏡に映った自分の表情が、ふわっとしているように見えた。
ただ髪を整えるだけなのに、心まで整っていく気がした。
何も言ってないのに、誰かに気づかれるくらい、
私は“何か”を感じはじめていたのかもしれない。
「久しぶりに、こんなふうに笑い合った」
シングルマザーになってから、
妹がよく顔を出してくれるようになった。
「お姉ちゃん、最近好きな人できたでしょ?」
そんな風に言われて、思わず吹き出してしまった。
近くに引っ越してきたのも、私のことが気になるからだって知ってる。
でも、今日のこの時間は、そんな気遣いを超えて、ただただ嬉しかった。
久しぶりに、こんなふうに笑い合った。
妹にも、きっと今の私が変わったってわかったのかもしれない。
そして彼女は、彼に会いに、静かに笑って歩き出した。
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