結婚相談所のお相手写真が「全員同じ顔」に見えてくる理由
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結婚相談所に入会したらプロフィール写真が「全員同じ顔」に見えてくる理由
── それ、あなたの感覚がおかしいわけではありません
「プロフィール写真が、なぜか全員同じに見えてきました」
結婚相談所で活動し始めた会員様から、つい先日この言葉が出ました。
実は結構あるあるなお話なのです。
そして結論から言うと、この現象の最大の原因はその会員様の見る目の問題ではありません。
主な原因は、心理学でも知られている “決定疲労(Decision fatigue)” にあります。
その他にも要因はあるので今回はなぜ「全員同じ顔」に見えてくるのか?を説明しその解決策もまとめてみたいと思います。
原因A:決定疲労 ― 選びすぎると人は「違い」が見えなくなる
決定疲労とは、選択や判断を繰り返すことで脳が疲れ、正確な判断ができなくなる状態のこと。
結婚相談所では
・年齢
・年収
・職業
・写真
・自己PR
など、短時間で多くの情報を比較し続けます。
その結果、脳はエネルギーを節約しようとして
「細かい違いを見る」ことをやめ、
「全部だいたい同じ」という雑な認識に切り替わってしまうのです。
つまり、
👉 全員同じに見えてきた=ちゃんと真剣に活動してきた証拠
とも言えます。
原因B:プロフィールと写真が「似る」仕組みがある
結婚相談所では
「好印象を与える写真」「万人受けする服装」が推奨されます。
その結果、
ナチュラルメイク(でもしっかりメイクはする)
明るい色の服
清潔感のある笑顔
同じようなスタジオの背景写真
といった “正解パターン” に収束しやすくなります。
これは決して悪いことではありませんが、
写真だけを見て判断しようとすると、差が見えにくくなる原因になります。
原因C:同世代・同時期の婚活は外見が均質化しやすい
そもそも30代後半〜40代の婚活では、
流行の髪型・服装・メイクが似通いやすくなります。
「同じ相談所」「同じ写真スタジオ」「同世代」
この3つが重なると、外見の印象が揃うのは自然なことです。
原因D:自分の「見る基準」が曖昧になっている
活動初期は
「感じのいい人がいい」
「優しそうな人がいい」
という曖昧な基準でも進めます。
しかし人数を見ていくうちに、
“どこで差をつけて判断するのか”が自分でも分からなくなると、
全員が同じに見えてしまいます。
原因E:婚活疲れによる感情のシャットダウン
実はこれもかなり多い原因です。
・お見合いで何人も会った
・期待してはうまくいかなかった
・気持ちが消耗している
この状態では、無意識に
「もう深く考えたくない」
「期待しないでおこう」
と心がブレーキをかけます。
すると感情のセンサーが鈍り、
“誰を見ても何も感じない”状態になります。
解決策①:まずは「決定疲労」を減らす
いちばん効果が出やすい対策です。
プロフィールを見るのは 1日5人まで
重要な判断は 頭が冴えている時間帯(午前中)
「なんとなく」で判断しない(見る前に判断基準を決めておく)
量を減らすだけで、驚くほど印象の違いが戻ってきます。
解決策②:見るべきポイントを3つだけ決める
おすすめはこの3点です。
自己PRに具体性があるか
(休日の過ごし方・好きなことが具体的に書かれている)
会話がイメージできるか
(話題が浮かぶかどうか)
生活リズムや価値観が合いそうか
「好きかどうか」より先に
“違いが見えるか”を意識すると判断しやすくなります。
解決策③:「同じに見える」と感じたら、一度立ち止まる
それは
「もう少し整理したほうがいいですよ」という
心からのサインかもしれません。
・条件を一度見直す
・カウンセラーに率直に相談する
・少しペースを落とす
これだけで、次に出会う相手の見え方が変わることも多いです。
お見合いの予定などが決まっていなければ数日や1週間程度婚活をお休みしてみるのも手です。
それでも解消しない場合は思い切って長めにお休みしてみる、ということも有りです。
早く結婚を決めたいのに!と焦る気持ちはわかりますが、
人生のパートナーを決める大事なことでもありますので
自分が今は良い判断を出来る状態ではないな、と思うようであれば
一旦カウンセラーに相談してみた上で、お休みを検討するのも一つの手だと思います。
まとめ:全員同じに見えるのは、あなたが真剣だから
「全員同じに見える」
それは冷めたわけでも、妥協したわけでもありません。
一生懸命選ぼうとしてきた結果、脳と心が疲れているだけです。
見る数を減らし、基準を整え、少し呼吸を整える。
そうすれば、またちゃんと
「この人は違うかも」と思える瞬間は戻ってきます。
まずは一人で悩まずに、同じような悩みがある方は
カウンセラーに今の気持ちを正直に伝えてみてくださいね。