投稿日：2025/05/05

誠実な男性会員様が、オーダースーツを手にした話♪

カウンセラーの日常

初めての出会い
オーダースーツへの挑戦
スーツに袖を通した瞬間、変わった表情
服がもたらす変化は、見た目だけじゃない
未来に向かって

初めての出会い

こんにちは！

元教師が運営する結婚相談所Peasing（ピーシング）の遠藤です！

男性会員様が初めてカウンセリングにお越しくださった日、私にはすぐに伝わるものがありました。
スーツ姿でしっかりと整えた身なり。
けれど、その姿勢や表情には、緊張と慎重さがにじみ出ていました。
自己紹介をしながら、言葉を選び、慎重に思いを伝えようとするその姿勢は、誠実そのものでした。

最初に交わした会話の中で、男性会員様はこう話してくださいました。
「正直、自分に似合う服がわからないんです。」
これまでは、洋服選びに強い関心を持つこともなく、必要最低限のものを揃えるだけだったそうです。
「目立たない方がいい」「無難でいい」──そんな気持ちが、これまでの彼を支えてきたのかもしれません。

けれど、男性会員様の中には確かに「変わりたい」という想いがありました。
「婚活を始めるからには、できることは全部やってみたい」
その小さな覚悟を、私はとても尊く感じました。
だからこそ、どんな小さな一歩でも、全力で寄り添っていきたい。
そう心に誓った瞬間でもありました。

オーダースーツへの挑戦

男性会員様にまずご提案したのは、オーダースーツ作りへの挑戦でした。
それは彼にとって、未知の世界だったと思います。
普段は「選択肢が多いと迷ってしまう」と仰っていた男性会員様にとって、数え切れないほどの生地サンプル、デザインバリエーションは、まさに冒険でした。

「この生地、少し派手ですかね？」
「こっちの方が落ち着いて見えますか？」
そんなふうに何度も私に相談しながら、慎重に選び進めていく姿が、とても印象的でした。
採寸の際も、一つ一つ確認しながら、時間をかけて取り組まれていました。

「自分のために、ここまで細かくサイズを測ったのは初めてです。」
そう語る男性会員様の言葉には、少し照れくささと、でもどこか嬉しさが滲んでいました。
今までとは違う、"自分自身に丁寧に向き合う時間"を、確かに過ごされていたのです。

スーツに袖を通した瞬間、変わった表情

そして、待ちに待ったスーツの完成日。
男性会員様が仕上がったスーツを羽織り、鏡の前に立った瞬間──その場の空気がふわっと変わったのを、私ははっきりと感じました。

これまで少しだけ控えめだった視線が、まっすぐ鏡を捉えている。
立ち姿も、自然と堂々として見えました。
スーツに包まれた男性会員様は、最初に出会ったときよりもずっと、自信に満ちた表情を浮かべていました。

「これを着てお見合い頑張ります。」
その言葉は、飾り気のない、でもものすごく力強いものでした。
大きな声ではなかったけれど、はっきりと伝わってくる覚悟がありました。

オーダースーツとは、ただ外見を整えるためのものではありません。
新しい挑戦に踏み出す自分自身を後押しし、未来への第一歩を象徴するものなのだと、改めて感じた瞬間でした。

服がもたらす変化は、見た目だけじゃない

「服が人を変える」と言われますが、それは単なる見た目の話ではありません。
男性会員様がこのオーダースーツを選び、着こなすことで得た変化は、間違いなく心の奥深くにも届いていました。

これまで「どうせ自分なんて」と思っていたかもしれない気持ちに、自分だって、まだ変われる」そんな新しい光が差し込んでいたのだと思います。

もちろん、婚活は決して簡単な道のりではありません。
お見合いでは緊張することもあるでしょうし、うまくいかない日もあるでしょう。
でも、それでも前に進もうとする力を、男性会員様はすでに手にしています！
あの日、勇気を出して自分自身に向き合ったその気持ちが、きっとこれからの出会いの場面でも彼を支えていくはずです！