手も繋がず成婚⁈ 〜“心の距離”の大切さ〜

成婚退会まで順調に見えたお二人

結婚相談所での活動では、「成婚退会」という言葉がゴールのように思われがちですが、実はそこが本当のスタート地点です。

成婚退会後はお二人で協力して、結婚へ向けての準備を進めて行かなくてはなりません。

今回は、成婚退会後に破談となってしまったアラフォー男性の事例を基にお話をいたします。

お相手は20代後半の恋愛経験がほとんどない女性。

男性も決して恋愛経験豊富というわけではありませんでしたが、デートのたびにレストランを予約したり、彼女を楽しませようと努力していました。

 

仮交際、真剣交際と順調に進み、プロポーズの日も事前にしっかりと準備。

彼は「両手を握りしめてプロポーズをし、彼女も承諾した」と報告してくれました。

担当カウンセラーも安心して、お二人は成婚退会を迎えました。

「まさかの破談…その理由とは？」

彼女のご両親へ婚約の報告をした帰り道、突然の破局。

その原因は、お互いに何でも話せる仲では無かったのです。

少し意見が合わず、口喧嘩がこのような事態になってしまったのです。

 

実は、彼女と彼は、これまで一度も手を繋いだことがなかったのです。

キスはもちろん、ちょっとしたスキンシップも無いまま、いきなり婚約という大きなステップを踏んでしまったのです。

 

彼の報告には「手を繋いだ」「気持ちを確かめ合った」という言葉がありましたが、実際は違っていました。

彼はカウンセラーに愛情表現のアドバイスを受けた事もあり、実行できずに背伸びをした報告をしていたのです。

スキンシップは心の距離を縮める

恋愛におけるスキンシップは、単なる「触れ合い」ではありません。

「あなたともっと近づきたい」「あなたを大切に思っている」という気持ちを、言葉以外で伝える大切な手段です。

 

もちろん、無理に距離を縮める必要はありません。

でも、手を繋ぐ、腕を組む、そういった小さな一歩を重ねることで、お互いに安心感や信頼が育っていきます。

 

このお二人の場合、その小さな積み重ねが無かったために、「婚約したけど、この人と本当に心が通じ合っているの？」と不安になってしまったのかもしれません。

婚活では“完璧”より“正直”が大切

彼は決して悪気があったわけではありません。

むしろ「前に踏み出す勇気」が足りなかったのだと思います。

理想的な交際報告をしていたのでしょう。

 

でも、婚活では完璧なデートや順調な交際よりも、

「実はまだ手も繋げていません…」

「どのタイミングで距離を縮めたら良いかが、わからないです…」

そんな 正直な気持ちをカウンセラーに伝えることの方が、ずっと大切なのです。

 

あなたは今、心の距離を縮めていますか？

婚活中の方、恋愛中の方、あなたはお相手と心の距離を縮める努力をしていますか？

愛情表現は行動や言葉でお相手に伝えなくてはいけません。

恥ずかしさや不安もあると思います。

でも、まずは「手を繋ぐ」という小さな一歩から始めてみてください。

そこから少しずつ、信頼や安心感が育まれていくはずです。

まとめとして

・成婚退会がゴールではない

 

・小さなスキンシップが心の距離を縮める

 

・無理に理想を作ろうとせず、お互いのあり方など話し合いをして共有する

 

・恋愛や婚活に、完璧な形なんてありません。

でも、お互いに歩み寄る気持ちがあれば、きっと素敵な関係が築けるはずです。

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