徒然妻日記 第8話 「シャトレーゼ」
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妻は甘いものに目がない。
中でもシャトレーゼ愛はかなりのものだ。
曰く、
「リーズナブルなのに甘すぎない。上品。無限に食べられる。」
と言って、とにかく絶賛している。
そんな妻が、シャトレーゼの中でも特に溺愛しているのが「ふわふわシフォン」。
ホールで777円(税込)。
もはや価格設定がバグっているレベルのコストパフォーマンスである。
妻は幼いころからこの「ふわふわシフォン」を好んで食べていたらしいのだが、人気すぎて近年は店頭から姿を消していたそうだ。
いわば“幻のシフォン”。
そんな中、先日。
私が久しぶりにシャトレーゼに立ち寄ったときのこと——
なんと、その「ふわふわシフォン」が、一つだけ鎮座していた。
スポットライトでも当たっているのかと思うほど輝いて見えた。
僕は反射的に確保し、早々と購入した。
帰宅後、サプライズで妻に手渡した。
すると——
想像の3倍、いや5倍のリアクションが返ってきた。
妊婦とは思えぬ俊敏さで立ち上がり、
両手を頭上に掲げてその場でグルグル回転。
さらに小躍り。
そして雄叫び。
「イェーーーーイ!!」
W杯優勝の瞬間かと思った。
シフォンケーキでここまで喜べる人を、私は他に知らない(笑)。
その姿を見て、私は思った。
「あぁ、買ってよかったな」と。
何かをしてあげたとき、ここまで全力で喜んでもらえると、してあげた側もめちゃくちゃ幸せになる。
だから私は婚活のアドバイスでも、よくこうお伝えしている。
「何かをしてもらったときは、ぜひ大げさなくらい喜んでください。そうすると相手は“また何かしてあげたい”と思うようになります。」
人は“喜ばせた成功体験”を忘れない生き物なのだ。
それにしても、妻は本当に“喜び方の天才”だと思う。
打算ゼロ。計算ゼロ。ただただ純度100%で喜んでいる。
この喜び方、ぜひ会員さんにも伝授したいのだが——
これがなかなか言語化できない。
今後の僕の課題である。