婚活で、言いたくない過去を全て詳らかに話すべきか?
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言いづらいことでも伝えるべきか? 言いづらい内容5選!を検証してみた
婚活者が、過去のことで言いたくないことがある場合、それを将来のパートナー候補にお伝えするべきなのか?それとも言わずにこのまま墓場まで持っていくべきなのか?具体的な項目を挙げて一つ一つ考えてみたいと思います。これは、結婚相談所の仲人アドバイザーである私の意見の他、いろいろとネットの情報などを集めて検証した結果、一つの参考情報として記したいと思います。
<5つの項目>
・6年以上前に自己破産した経験がある
・女性で過去に妊娠中絶の経験がある
・交際経験が10人以上と多い
・女性で過去に風俗で働いていたことがある
・有名大学を卒業しているが、入学時に5浪している
結婚相談所の仲人として、この質問は非常に重要で、多くの会員様が悩まれるテーマです。正直に申し上げて、「全てを話すべき」とも「全て隠すべき」とも言えません。それぞれのケースで慎重に判断する必要があります。
私の基本的な考え方は、**「相手の人生や結婚生活に影響を与える可能性がある事実は伝えるべき、そうでないものは無理に伝える必要はない」**というものです。では、具体的に一つずつ見ていきましょう。
1. 6年以上前に自己破産した経験がある
【結論:伝えるべき】
<理由>:
・自己破産の記録は信用情報機関に5〜10年残り、住宅ローンやクレジットカードの審査に影響します
・結婚後、マイホーム購入を検討する際に必ず判明します
・配偶者として経済的な計画を共に立てる権利があります
<伝え方のポイント>:
「実は6年前、当時の事業失敗(または病気での収入減、家族の介護費用など)で自己破産した経験があります。現在は完全に立て直し、安定した収入もあり、貯蓄も計画的に進めています。信用情報もあと数年で回復予定です。今後の人生設計に影響する可能性があるため、正直にお伝えしたいと思いました」
<伝えるタイミング>:
真剣交際に進む前、具体的な将来の話(同居、結婚時期、経済計画など)をする段階で伝えるのが適切です。
<仲人からのアドバイス>:
過去の失敗より、そこから何を学び、どう立ち直ったかが重要です。現在の経済状況が安定していること、再発防止のために何をしているかを具体的に示せれば、誠実さが伝わり、むしろ信頼関係が深まることも多いです。
2. 女性で過去に妊娠中絶の経験がある
【結論:状況による。基本的には伝える方が望ましいが、慎重に】
<理由>:
・身体的な影響(将来の妊娠・出産への影響)がある可能性
・相手が「子どもが欲しい」と強く望んでいる場合、医学的なリスクを共有する必要がある
・心理的なトラウマがあり、結婚生活に影響する場合は理解を得る必要がある
<ただし>:
・医師から「今後の妊娠・出産に影響なし」と診断されている
・自身の精神的にも完全に整理がついている
・相手との関係において特に影響がない
という場合は、無理に伝える必要はないという考え方もあります。
<伝える場合のポイント>:
「とても話しづらいことなのですが、信頼関係を築くために正直にお話ししたいです。過去に妊娠中絶の経験があります。当時は(学生で経済的余裕がなかった、相手との関係が破綻していたなど)という状況でした。医師からは今後の妊娠・出産に問題ないと言われています。過去のことですが、あなたとの将来を真剣に考えているからこそ、お伝えしたいと思いました」
<伝えるタイミング>:
真剣交際中、結婚を具体的に考え始め、お互いの深い部分を共有し合う段階で。ただし無理は禁物で、相手との信頼関係がしっかり構築されてからが望ましいです。
<仲人からのアドバイス>:
これは非常にデリケートな問題です。女性の過去の選択を一方的に責める権利は誰にもありません。もし伝えた際に相手が理解を示さず責めるような態度を取るなら、その方とは価値観が合わない可能性があります。真に愛し合うパートナーなら、過去を含めてあなたを受け入れてくれるはずです。
3. 交際経験が10人以上と多い
【結論:具体的な人数まで伝える必要はない】
<理由>:
・過去の交際経験の人数は、現在の関係に直接的な影響を与えません
・数字だけが独り歩きし、不要な嫉妬や不信感を生む可能性があります
・「真剣に結婚相手を探してきた結果」とも解釈できます
<対応方法>:
もし相手から「交際経験は?」と聞かれたら、「何人かいます」「それなりにあります」程度の回答で十分です。具体的な人数を聞かれても「具体的な数は覚えていませんが、それぞれの関係から学ぶことがありました。その経験があるから、今あなたとの関係を大切にしたいと思えます」と答えるのが良いでしょう。
<逆に相手が執拗に聞いてくる場合>:
それは警戒サインかもしれません。過度に過去に執着する人は、結婚後も束縛や嫉妬が強い可能性があります。
<仲人からのアドバイス>:
婚活では「過去の恋愛から何を学んだか」が重要で、人数自体はほとんど意味がありません。私が見てきた幸せな夫婦の中には、婚前交際経験が0人の方もいれば、20人以上という方もいます。人数と結婚生活の幸福度には相関関係はありません。
4. 女性で過去に風俗で働いていたことがある
【結論:非常に難しい判断。状況と相手により慎重に検討】
<伝えない選択肢もある理由>:
・過去の職業選択であり、現在の人格や将来の結婚生活に直接影響しない
・偏見や差別的な見方をされるリスクが非常に高い
・既に完全にその業界から離れ、現在は別の人生を歩んでいる
<伝えるべき場合>:
・当時の店や客との写真・動画がネット上に残っており、将来発覚するリスクがある
・トラウマや心理的な影響が残っており、夫婦生活に影響する可能性がある
・業界の知人との繋がりが残っており、結婚後もその人間関係が続く可能性がある
<伝える場合のポイント>:
「とても話しづらいのですが、信頼しているからこそお話しします。過去に経済的に非常に困窮した時期があり、生きるために風俗業で働いていた期間があります。現在は完全にその業界とは縁を切り、新しい人生を歩んでいます。過去は変えられませんが、これからの人生は真剣に向き合いたいと思っています」
<伝えるタイミング>:
結婚を決意した後、婚約前が適切です。ただし、相手の人間性を十分に見極めてから。
<仲人からの本音>:
これは最も判断が難しいケースです。理想論で言えば「全てを受け入れてくれるパートナー」ですが、現実には偏見を持つ人も多いのが事実です。ただし、本当にあなたを愛している人なら、過去の苦しい状況を理解し、今のあなたを大切にしてくれるはずです。もし伝えた結果、相手が差別的な態度を取るなら、その人とは結婚すべきではありません。結婚は対等なパートナーシップであり、一方が過去を理由に優位に立つような関係は健全ではありません。
<私の立場としては>:
既に完全にその過去と決別し、現在は安定した生活を送っており、将来的に発覚するリスクもない場合は、無理に伝える必要はないと考えます。あなたの過去の苦しい選択を、誰も責める権利はないからです。
5. 有名大学を卒業しているが、入学時に5浪している
【結論:伝える必要はないが、聞かれたら正直に答える】
理由:
・最終的に有名大学を卒業しているという事実が重要
・5浪したこと自体は、現在の能力や人格、経済力に影響しない
・むしろ、諦めずに目標を達成した努力の証
<聞かれた場合の答え方>:
「実は5浪して入学しました。当時は学習方法が確立できず苦労しましたが、粘り強く努力して合格できました。遠回りした分、様々な経験もできましたし、簡単に諦めない精神力は身につきました」
<逆にプラスに働く可能性>:
・挫折を経験し、そこから立ち直った経験がある
・目標に向かって努力できる人間だと証明できる
・人生が順風満帆でなかった分、相手の苦労も理解できる
<仲人からのアドバイス>:
これは全く隠す必要のない情報です。むしろ聞かれたら堂々と答えて良いでしょう。世の中には様々な事情で学業が遅れる人がいます(病気、家庭の事情、経済的理由など)。最終的にゴールに到達したことが大切です。もし相手が「5浪」という事実だけで否定的な反応をするなら、その方は表面的な経歴しか見ていない可能性があります。
<総合的なアドバイス>:
「開示の判断基準」
私が会員様にお伝えしている判断基準は以下の通りです:
【必ず伝えるべきもの】
✓ 相手の人生設計に直接影響するもの(経済的問題、健康問題、子どもが持てない体質など)
✓ 将来確実に発覚するもの
✓ 法的な問題が残っているもの
【相手との信頼関係次第で伝える】
✓ 心理的に影響が残っており、結婚生活に影響する可能性があるもの
✓ 伝えないことで自分自身が罪悪感を感じ続けるもの
✓ 万が一発覚した時に「隠していた」と信頼を失うリスクが高いもの
【伝える必要がないもの】
✓ 現在の関係に全く影響しないもの
✓ 既に完全に過去のものとなっているもの
✓ 伝えることで不要な偏見や誤解を招く可能性が高いもの
最後に:仲人としての本音
結婚は「完璧な人間同士」の結びつきではありません。誰もが何らかの過去を持ち、傷を抱え、それでも前を向いて生きています。
大切なのは:
・過去よりも、今どう生きているか
・過去から何を学び、どう成長したか
・これからの人生をどう築いていきたいか
もしあなたの過去を知った相手が、あなた自身を否定するような態度を取るなら、その人はあなたの真のパートナーではありません。真に愛し合える相手は、あなたの過去も含めて受け入れ、共に未来を築こうとしてくれる人です。ただし、「開示する」と決めた場合は、タイミングと伝え方が非常に重要です。関係性が浅い段階で重い話をすると相手が引いてしまう可能性もありますし、逆に結婚直前まで隠していると「なぜもっと早く言わなかった」と信頼を損なう可能性もあります。
最適なタイミングは、真剣交際中〜婚約前の、お互いに深い信頼関係が築けた段階です。どうしても判断に迷う場合は、結婚相談所の仲人に個別にご相談ください。私たち仲人は守秘義務を厳守し、あなたの最善の幸せのために、一緒に考えます。
あなたの過去は、あなたの価値を決めるものではありません。これからどう生きるか、そしてどんなパートナーシップを築くか—それこそが本当に大切なことなのです。